○小宮山(泰)
委員 民主党の
小宮山泰子でございます。
私にとりましては初めての
連合審査となります。今省庁間の問題がいろいろありますけれ
ども、やはりこういった
審査というのは必要なのではないかということを、改めてこの
委員会開かれて、この場で
質問させていただきますと痛感いたします。しかし、その割には、残念ながら、人数はともかくも、本来、
委員全員が机といすをしっかり持って、メモもとれて、資料も見ながら
審議を聞けるというそういった現状があったらもっとよかったのになという思いを、感想を述べさせていただきます。(発言する者あり)いやいや、
委員会室、全部入り切りませんから。この場合、不規則発言といって、
委員と話すのを許していただきました
委員長の大きな心にまず感謝をしてから、
質問に入りたいと思います。
先般、
都市計画法の一部
改正ということで、
国土交通大臣にはいろいろ
質問させていただきました。
連合審査でございますので、繰り返しの部分も入りますけれ
ども、
質問をさせていただきます。
まずもって、この
中心市街地活性化推進室のホームページを見ますと、
活性化のための
市街地の
整備改善及び
商業等の
活性化の
一体的推進に関する措置として、関係省庁は、総額数千億円から一兆円程度の思い切った
支援措置を実施しますというメニューが載っております。
これは、先般の
国土交通大臣、
国土交通委員会での
質問のときの
答弁にもありましたけれ
ども、すべてを
中心市街地活性化、
まちづくり三法のために使っているのではない、いろいろなことができるようにこういったメニューがあるんですよと御提示されている、そして、
中心市街地だけに使った額は出せない、はっきり言えないという御
答弁をいただいております。
まことにもって、ちょっと残念ではありますけれ
ども、まずこの
法律、
改正に当たりましては、私も本
会議で
質問させていただきましたが、
経済産業大臣は、多くの
中心市街地で厳しい
状況が続いていると
答弁され、
国土交通大臣も、
中心市街地の衰退に歯どめがかからない
状況となっているという現状認識を伺いました。
これまでの
中心市街地活性化につきましても、この関係八府省庁が
まちづくり三法の施行以来、
平成十年からそれぞれの
事業にメニューをそろえられているということは、今までの、きょうの
答弁、
質疑からも何度も出ていることであります。
そして、残念なのは、何といっても、合計一兆円近くの
予算規模というものが出ておきながら、それぞれが実際にはばらばらであったり、そして、省庁ごとに公共
事業等に
活性化事業というラベルを張ればこれで使っていた、これだけ私
たちは
中心市街地活性化をやっていますというような、
一つ見せかけのようなことになってしまった。
だからこそ、残念ながら、
中心市街地活性化というものに対して、どれだけこの今までつぎ込んだ税金というものが有効に
機能したかというのがわからないのが現状なんじゃないかという問題意識がございます。もしかすると、
中心市街地にこうやって
予算がありますよといっていろいろな
予算、
商工会議所や商工会、そういったところに使って、
TMOだったりいろいろなところに、今まで利用したその中でいろいろな
意味で無駄遣いがあったんじゃないか、そういう思いがしてなりません。
八府省庁の
平成十年度からの関係
予算の資料もいただきましたけれ
ども、本当に、取りまとめた資料もなかった。改めて作業もしてみました。各省庁とも、資料請求のとおり、
中心市街地活性化事業として取りまとめていただいた資料もいただいたんですけれ
ども、支出対象は、もしかすると厚生労働省、ちょっと紹介をした方がいいですか、実際には通常の
事業のそのままというものもあるんではないかと。
国土交通委員会で話させていただいた厚生労働省のものでいきますと、公共
施設等の
整備に係る、
まちづくりのメニューにあったところですね。その中では、都市部における社会福祉
施設の
整備という項目がありますが、これは、都市部におけるのもオーケーですし、もちろん、そのほかのメニューとしては、離島振興、山村振興、過疎
対策振興という、およそ都市部とも違うものにも支出ができるということになっている。どれに使ったかは明確な答えはありませんでしたし、線引きができなかったというのも事実でありましょう。そして、農水省の方からも、健康・安心食生活創造
対策の中の卸売市場
施設整備対策というものは強い農業づくり交付金に統合していくとか、何か、いろいろなものの名目でいろいろなものに
予算を使っている。
本当の
意味でもっともっと
中心市街地活性化は必要であって、それに重点的に全部が使えればよかったのに、何に使っているのか実際にはわからなくなってしまう。ばらばらの縦割り行政の弊害というものが出てきた。
予算のいい名目があればそれに使ってしまったという弊害があったんじゃないかという思いがしてなりません。このままこういったことを続けていけば、また同じように、税金を使った割には思ったような
効果が得られない。この
法案はたった七年ですもの、
改正になってしまったのは。こういった縦割りのばらばらの、ラベルだけ張って具体的内容を、何に使ったか実際には、
予算はメニューで提示してもわからないというこの現状についてどうお考えになるのか。
特に
経済産業省におきましては、このホームページ上でいえば、十七年度当初
予算でいえば二百五十四億円という、ある
意味、
国土交通省が五千三百六十九億円、厚生労働省が千九百二十七億円という大きなものから考えれば、一番
中心市街地活性化に明確に使っていたと思われるこの
経済産業省、この立場から、こういうメニューのやり方、そして、今までの
予算の使い方等に、そして、連絡
会議があるにもかかわらずばらばらで動いてしまった、取りまとめたこともない、こういった
予算の使い方によって、結局、
中心市街地の衰退は免れなかったこの現状の
反省、そして、この点をどうしていくのか。ぜひ
大臣の御見解を伺いたいと思います。