○篠原
委員 いろいろ具体的に取り組んでおられるというのはわかりました。ですけれ
ども、今、
日本の場合は、コストが関係してくると安い方にというので進むんですけれ
ども、そうじゃないとなかなか進まないような気がするんです。
今、産業
振興法的なのは大分なくなりました。それは、
アメリカから日米構造協議なんかで、
振興というのはよくない、
日本株式会社的なのでやめろというので、ですから、その後、軒並みできたのは構造調整の
法律だと思うんです。調整しなくちゃ、みんな過剰設備を抱えて困っているからと。そこのところに、例えば独禁法の例外措置というのがみんな書かれたんですね、何とか組合法とかいうのが。しかし、数年前に、独禁法はもっときちんと適用しなくちゃいけないと、これもまた嫌なんですが、
アメリカからぎゃあぎゃあ言われたりしたのでしようがないという面もあったんだと
思います、全
法律から独禁法の例外規定をなくすという逆の例があったんです。
これと同じように、これから立法する産業
振興法とか構造調整、いろいろなのがあるんでしょうけれ
ども、そういった
法律の場合には必ず
環境のものを加える。例えば、この間の
委員会に出した資料をまた出してありますけれ
ども、各企業に
CO2の排出量の上限を割り当てる、それをちゃんと報告するんだ、業界法があったら必ずそれを加えるというのを常に
環境省が各省協議で要求するとかいうことをぜひやっていっていただきたいんです。そんなのは簡単なんですよ。
私、今、住みかが三つありまして、九段の
議員宿舎と、長野のわびしいワンルームマンションと、行っても疎外感を味わうだけの我が家と。それで、全然住まないワンルームマンションですね。みんな全然使わない、ゼロなんですよ、ガスも電気もほとんど、寝るだけですから。それでもちゃんと基本料金、三千幾らとか四千幾らとか取られているわけです。ちゃんとメーターがついている。そうしたら、工場ごとの排出のメーターなんてつけるのは当たり前ですよ、我々
国民一人一人だって計器があるわけですから。だから、そういうことをちゃんとやっていただきたいということを、この前もお願いしたので、ぜひやっていただきたいと
思います。
それで、
環境に優しい産業の
一つの提案で、なぜこんなところに警察庁の方に来ていただいているかということですけれ
ども、パチンコ業界。私は、パチンコ業界をなぜ例に出すかというと、こんなことを言っては悪いんですが、それなりにいかがわしい産業だと
思います。余り役に立っているとかいうのはない、ただ、我々一般庶民の精神の安定にはなっていると
思います。
恥ずかしながら、長野県は娯楽が余りないので、ないというか、本当のもっと過激な娯楽があるんですが、そういうのはみんな禁止されているので、それでパチンコが物すごいのです。その庶民の楽しみを奪ってはならないと
思いますけれ
ども、パチンコ店は郊外にもうばんばんできているわけです。広い農地をつぶして、電気がこうこうとついて、広い駐車場というのがあるんですね。
だから、パチンコ業界に少しは
環境に優しいことでも考えてくださいということで、提案ですけれ
ども、パチンコは風俗営業ということで、警察庁は規制という面からだけ取り組んでおられると
思いますけれ
ども、そこに例えば
環境に優しいというのを入れるんですよ。
どうするのかというと、こういうのは許可制にしてもいいんだろうと
思います。風俗営業の許可だけじゃなくて
環境上の問題もあるので、立地も制限する。ちゃんと余り優良農地じゃないところ、建てるんだったら屋根は全部ソーラーパネルにする、そして電気代は全部自分でやれ、その電気が消えたらもう営業をやめろ、これはちょっと極端過ぎますけれ
ども。降った雨は全部トイレで流す、それから何ホン以下にするとか何ルクス以下にするとか、そういうことをぜひやってもらいたいんです。
だけれ
ども、これは不思議なことに、私が法令検索で調べたら、資源の有効な利用の促進に関する
法律の中にパチンコのことが書いてあるんです。どういうふうに書いてあるかというと、やはり
平成に入ってからの流れで、廃棄物の処理なんです。
皆さん御存じかどうか、栃木県にパチンコ台が山のように廃棄物になっているところがあるんだそうです。いかがわしい人たちなんて言っちゃ悪いんですけれ
ども、でたらめなわけです。
だから、これは省令であるんです。ぱちんこ遊技機の製造の事業を行う者の使用済物品等の発生の抑制に関する判断の基準となるべき事項を定めるというものです。何かというと、もっと長く使え、修理して使え、これはなぜかわかりますね。いつも、一カ月に二回ぐらい、新規台購入で玉がいっぱい出るぞという誇大広告をしているわけです。だから、台を次々にかえている。これはよくないと言っているんです。
ですから、廃棄物の処理という観点に気がつかれたのなら、もう一歩進んで、立地や建物のところまでちゃんと警察庁は面倒を見る、そういうふうにしてくれと
環境省が要請してやるというような連携があってしかるべきだと思うんですが、警察庁、いかがでしょうか。