○田島(一)
委員 大臣が行革
推進派かどうかは私は何も関心はありません。正直、今回のこの
国環研の中身をどこまで御存じなのかということの方に関心を本当は向けたいと思っております。
今御答弁でおっしゃってくださいました、優秀な
研究員をさらに入れていきたい、官民
交流促進という
言葉に置きかえられるのかもしれませんけれ
ども、本当に官民
交流が、今やっておりますけれど
もと言いわけのように御答弁の中に入れられましたけれ
ども、今やっているだけでも本当にこれで十分ではないというふうに御判断されるのか、今やっているのでは足りないからさらにやりますよ、
自由度を高めるとおっしゃいますけれ
ども、今
問題点があるからこそ非
公務員化するんだという言い方をしなければ説得力はないですよ。現在もやっておりますけれ
どもさらになんて、では、一体これから先、客員
研究員だとか何人ぐらいふえていくのか、その辺の数字が果たして示せるでしょうか。まだそんなことは多分無理だと思います。
きょう、実は、皆さんのお手元に
資料としてお配りをいたしました。実際に今、
国環研で働いていらっしゃる
研究員の構成比であります。実は、役
職員、構成員として二百七十五人いらっしゃるんですけれ
ども、その二百七十五人の約七割を超える二百一人が
研究職員としていらっしゃいます。その
研究職員二百一人の三倍に相当する六百六十八人が客員
研究員等として実際にこの
国環研でお仕事いただいております。
この分布を見ていただいても、Aの
部分が二百九十七人、約五〇%近い数字で、外部から来ていただいている。そして、Bの
研究生というのも、学生であったりドクターの方であったり、それからCの流動
研究員というのは、いわゆる年限のある非常勤
研究員ということで、もう六百人以上の客員
研究員ということで、外部から優秀な、優秀であろう
研究員が実際にこの
国環研で仕事をされているわけです。
何か今、これでは、このままではだめだ、もっと優秀な人を集めなきゃならないということは、今集まっていただいているこの客員
研究員等々がそこまで、
大臣が思っていらっしゃるほど優秀ではないというような裏返しにもどうして
もとれてしまうんですけれ
ども、客員
研究員ですらもう既に六百人以上が来ているんですね。
では、一方の
環境再生機構、
人事交流をどれくらいやっているのか。あそこは既に非
公務員化されているわけですから、もっとこの
国環研以上に
人事交流されてもいいなと思うんですけれ
ども、ふたをあけてみたら、何とわずか五人しか
人事交流がなされていないという、そんな実態もあります。
下の方の表を見ていただきたいんですけれ
ども、実際に今、
国立環境研究所と
民間の
研究所とでどのような
共同研究がなされているのか、数字をお示しいたしました。
平成十六年のこの
資料、これは年報からお出しをいただいたものなんですけれ
ども、他の国研等との
共同研究が十五件、
民間との
共同研究も既に十四件やっているんですね。
こちらの裏のページに、具体的に、十七年に実施した
共同研究の名前と契約相手、それから
国環研の
予算を書かせていただきました。もうこういう法案審議に入っているから、私、すべてデータが御用意されているんだろうなと思って、きのうお願いしたんですけれ
ども、残念ながら、時間がかかるということで、きょうのこの
質疑には、費用負担の割合であるとかはちょっと出てきませんでした。
これはこれで非常に残念なんですけれ
ども、実際に
民間の
企業とも、十七
年度では十一件、
共同研究をやっているんですね。ホームページの方も
チェックさせてもらいました。ホームページの方では
平成十四年のデータしか載っていないんですけれ
ども、
平成十四年の段階でも
民間企業とは二十二件、既に
共同研究を実施されているという数字を示しているんですね。
こういう状況があるにもかかわらず、まだこれでも、今
大臣がおっしゃったように、優秀な
研究員が集められなかったり、こういう官民
交流がまだ滞っているというふうにお
考えですか。