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麻生国務大臣 まず、どういう所見を持っておられるかと言われれば、基本的には、
沖縄の
負担の
軽減というのがやはり非常に大きな要素を持っておりますので、私
どもとしては、
政府としては、なるべく早く、
沖縄に在住の
米軍並びに軍属というものが
沖縄の地から
移転するというのが最も望ましい。そのためには、ある程度の
経費を
負担して
移転をしてもらうことを考えないと、このままずっと、
移転をすることは決まったけれ
ども、十五年かかります、二十年かかりますと言われると、それはちょっと私
どもとしては、
沖縄のことを考えますとさようなわけにいかないから、なるべく早く
移転ということで、
早期実現というものをやるという
観点に立ちますと、それなりの
意義があったんだと思っております。
傍ら、今、そのときに当たってその
内容を詰めていくと、
内容の詰めの方は
施設庁の方に聞いていただかぬとよくわからぬところですが、私
どもの感じとしては、少なくとも過去に例がありませんから、どれくらいが落ち着く相場観だと言われると、正直言って経験がありませんから、だれもないので、全然わからぬというのが正直なところだったと思います。
そこで、話をするときに、
真水がなくちゃ全然話にならぬでしょうから、私
どもとしては、
真水で三分の一、そちらも三分の一、残り三分の一はローンということにしないと、
アメリカの方も、議会に対して、何で
沖縄から出ていかなきゃいかぬのだというような話になると、また話が込み入るので、そちらの方の言い分もといえば、やはり三分の一ずつで、
最後の残った三分の一がローンかなというような相場観だけは確かに提示したことは事実です。それに基づいて、あと、いろいろ
額賀長官が苦労されて、その三分の一、三十三・幾つになるんでしょうけれ
ども、そこのところが、上限が二十八になったといえば、その点は、ポイント五ぐらい下がったということにもなろうと思いますし、
アメリカ側の方としても、その分が、これでいくと四十一になったというような
考え方もありますでしょう。
いろいろ後になって考えれば、それでも、おまえ、五割を切りたいと言ったけれ
ども五割じゃないじゃないかという言い方もあるでしょうし、いや、そうおっしゃいますけれ
ども、ここはローンですから、返ってくる
お金ですからという言い方もできますでしょう。その
意味でいえば、双方いろいろ、向こうも議会を抱え、こちらも議会、
国民を抱えておる民主主義国家同士の話し合いですから、双方百点をとれるはずはないんですけれ
ども、そういう
意味ではそこそこのところで落ち着いたのではないかというようなのが、感想はどうかと言われれば、そういうのが、今持っております感想であります。