○篠原
委員 いろいろな事情はよくわかると思うんですけれ
ども、今出ましたけれ
ども、アメリカなんかは積極的になる理由はよくわかるんですね。軍事大国として、経済大国として、あらゆる
意味で大国で、図抜けて大国なのは
犯罪大国じゃないかと思います。ですから、マフィアがいて、それからマネーロンダリングだとかいうのがあるので、
刑事共助条約も、一番
最初にスイスと結ばれたと聞いています。マネーロンダリング、スイスが非常に預金者を保護したりしてさっぱりわからないので、これじゃとてもじゃないが
捜査できないんだと。それで五十カ国にわたっておると思いますね。やはり国策として、
犯罪を少なくしよう、国際
犯罪を少なくしよう、悪いことをしたやつはほっておかないぞという姿勢をきちんと持っているんじゃないかと思います。
隣の
韓国も、聞きましたら既に十三カ国で、きのう電話をいただきまして、十四カ国、十四カ国目がブラジルだそうです。憲法上の制約とかいうのもあるわけですけれ
ども、やはりEPA、FTA並みに、今やっている国、これこれどういう事情で、憲法の問題がある、ブラジルは憲法五条の問題があって
犯罪人引き渡し条約は無理だと。ですけれ
ども、
捜査共助条約は、私はいいんじゃないか。中国だって身柄を引き渡さないという憲法があるはずで、だから渡せないと。
それぞれの国にネックはあるんでしょうけれ
ども、私がぜひお願いしたいのは、この
外務委員会の冒頭で申し上げましたけれ
ども、やはり
日本はいろいろなところで国際的なプレゼンスというのがあるわけでありまして、経済だけじゃなくて、ほかのところでも発揮していっていただかなくちゃいけない。
いい例では、京都議定書ですね。環境
関係のところでは、愛知環境庁
長官のころ、獅子奮迅の活躍をされたのもあるんだろうと思います。そういったので、京都議定書なんかで、地球環境問題については
日本が一定の役割を果たしているわけです。
では
犯罪捜査の面ではどうかというと、やはり、
日本の交番が世界に輸出されたりしているわけですね。それから
犯罪が少ない。
日本の
警察力というのは世界に冠たるものなんじゃないかと思います。しかし、それは国内までのことであって、海外に、国際的に
日本の
警察の力、こういったもので、国際
協力、
犯罪捜査、それから国際
犯罪に対する対策について、余りリードしていく気概が見受けられないんですね。
ですから、私が具体的に申し上げますと、さっきちょっと言いましたけれ
ども、EPA、FTAについては世界がこうだと表ができているわけです。今
交渉中なのはこれだ、
交渉進展中がここで、ここがネックになると表に盛っては持ってきて、
説明して、早くやりたい、早くやりたいとやっているわけです。これも同じように同等に扱っていただきたいと思うんですけれ
ども、
外務大臣、いかがでしょうか。