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吉良委員 ある意味で問題意識を共通させてもらっているということはありがたい話なんですが、そもそも改革ということと、本当に
日本の国際的な
地位とか今後の経済外交を
考えたときに、これまた私の持論でありますけれ
ども、本来なら役所の焼け太りがない範囲で経済外交省というのがあってもいいくらいで、そういう経済外交を実施する
一つの手段として、こっちにあり、こっちにありというのではなくて、そういう意味でのJBICの今の一体性というのは大事なんだろう。
私も、実は
大臣、全く、最初、OECFと輸銀がくっつくというのも全然違うんだと思っていたんですけれ
ども、結局、くっついてみたら、先ほど言いました、相手国から見たら、そこには違和感ない、連続性があるということなんですね。
そういう意味で、機能だけ残すというのはわからぬでもないですけれ
ども、本当に外交の中の最大の手段と位置づけるならば、まさに今私が申し上げたような、経済外交、そのためのアーム、手段というような形でとらえていただければなと思っています。
ただ、もちろん天下りの受け皿という位置づけにならないとか、ちょっと各論には深くは入りませんけれ
ども、先ほどおっしゃったように、
日本企業が借りているというサプライヤーズクレジットの
部分はぐっと減らすとか、実際、最近ふえていますのは、
日本企業が現地に投資をして、その企業が借り入れるというようなことが出てきていますので、そういう意味では、
日本企業という名前だったりコンソーシアムであっても、実際は当該国に貸していると同じ意味合いを持つ、これは御理解をしておいていただきたいと思います。
済みません、釈迦に説法かもしれませんけれ
ども、そのことを、私の思いを伝えさせていただいて、ちょっと次回といいますか機会を改めて、JBICについての
質問をさせていただきたいと思っております。
続いて、きょうの趣旨であります思いやり
予算についてであります。
私も、二期目とはいいながら、まだ二年ちょっとしかたっていない身で、余り大所高所から偉そうなことを言える立場ではないんですけれ
ども、まず、議員というより一人の国民として
考えたときに、例えば、一般の人たちが借家に住んでいます。マンションを借りて住んでいます。毎月家賃三十万円払っています。では、これを購入してローンを払うときに、月々二十八万円で済みますとか同じ三十万円ですということになれば、大概の人は、家賃を払い続けるぐらいだったらローン返済で自分の資産にしてしまおう、こう思うのが一般の国民、一般の家庭だと思っています。
その意味で、
我が国日本が将来的に南米に引っ越してしまおう、こういうことであれば、例えば今の
在日米軍駐留経費についてずっと払い続けてもいいかもしれないけれ
ども、将来的に引っ越すわけでない、未来永劫この極東の島の中に生きていくという以上、そういう
米軍の
駐留経費を
負担していくぐらいであれば、先ほどのローンを払って自分の資産にするじゃないですけれ
ども、自分の自主
防衛、自力
防衛のためにお金を使うべきだ、私はこう思っているんです。
断っておきますけれ
ども、
日米関係の
重要性だとか
日米同盟の
重要性というようなことにけちをつけるつもりはありません。それはある意味で、昨今は議員になっている者の共通
認識だと思っています。
その前提で、なおかつやはり申し上げたいのは、今言いました、そんなお金払うぐらいだったら、
戦闘機買いたい、迎撃ミサイル買いたい、そこにお金を費やしたい、こういうふうに思っておるわけです。
その意味で、前回の
外務委員会の
質問を聞いていましても、これは大変失礼ながら、自民党の先生方も、そもそも論とか自主
防衛について簡単には触れていながら、でも
日米関係大事だから、その
重要性にかんがみて、やはりこれはしようがないなという
結論に大概なっているわけです。本当に形だけ自主
防衛等に触れているというふうにしか私には映らない。
そもそも、戦後六十年たちましたけれ
ども、
我が国が当初の国策として軽武装、経済大国化、これを
一つの国策と掲げてきたこと自体、私は正しかったと思っています。あの廃墟の中で食べるもののなかった時代に、自主
防衛なんというのはとんでもない話だったというふうに思っています。
ただ、その国策が功を奏して、
日本が
世界ナンバーツーの経済大国になった、このような
状況において、いまだに
日米関係、
日米関係と、今言いましたように、大事なんだけれ
ども、ますます依存を深めているようにしか私には思えないんです。
あれだけ世論の反対があったにもかかわらず、岸内閣が断固、それこそ死んでもいいじゃないけれ
ども、命をかけて、安保改定ということで対等な
日米関係に持っていきたい、対等な同盟に持っていきたいという歴史があった。私は先ほど言いました、
日本が
世界二位の経済大国になった、ある意味で八五年のプラザ合意以降、なぜ、より一層の自主
防衛路線を
政府として模索しなかったのか、してこなかったのか。
自民党のことかもしれませんけれ
ども、やはり憲法改正、自主憲法制定ということで、そしてこの自主
防衛というのは、ある意味で真の独立を果たしていくということのその悲願がずっとあって、そのために、我々はというか先輩諸氏含めて、みんな頑張ってきたんだと思うんです。
やはり、真の独立というのは私はキーワードだと思う。ところが、自民党の方々からその真の独立を果たすというような
言葉、どこからも出てこない。何か
米国への依存が当たり前という感覚にしか私はとらえられないんですけれ
ども、ちょっと自分の演説会でもないので、この思いやり
予算に関して、
麻生大臣が、真の独立ということの自主
防衛路線、これは
アメリカを全く無視するということではないですよ。より自力で、自分の国は自分で守っていくという路線についてどうお
考えかということをお聞きしたいと思います。
〔渡辺(博)
委員長代理退席、
委員長着席〕