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2005-10-14 第163回国会 参議院 本会議 第6号
公式Web版
会議録情報
0
平成
十七年十月十四日(金曜日) 午前十時一分
開議
━━━━━━━━━━━━━
○
議事日程
第六号
平成
十七年十月十四日 午前十時
開議
第一
万国郵便連合憲章
の第七
追加議定書
、万
国郵便連合一般規則
及び
万国郵便条約
の
締結
について
承認
を求めるの件 第二
郵便送金業務
に関する
約定
の
締結
につい て
承認
を求めるの件 第三
障害者自立支援法案
(
内閣提出
)
━━━━━━━━━━━━━
○本日の
会議
に付した案件 一、
日程
第一より第三まで 一、
郵政民営化法案
(
内閣提出
、
衆議院送付
) 一、
日本郵政株式会社法案
(
内閣提出
、
衆議院
送付
) 一、
郵便事業株式会社法案
(
内閣提出
、
衆議院
送付
) 一、
郵便局株式会社法案
(
内閣提出
、
衆議院
送 付) 一、
独立行政法人郵便貯金
・
簡易生命保険管理
機構法案
(
内閣提出
、
衆議院送付
) 一、
郵政民営化法等
の
施行
に伴う
関係法律
の整 備等に関する
法律案
(
内閣提出
、
衆議院送付
) ─────・─────
扇千景
1
○
議長
(
扇千景
君) これより
会議
を開きます。
日程
第一
万国郵便連合憲章
の第七
追加議定書
、
万国郵便連合一般規則
及び
万国郵便条約
の
締結
について
承認
を求めるの件
日程
第二
郵便送金業務
に関する
約定
の
締結
について
承認
を求めるの件 以上両件を一括して
議題
といたします。 まず、
委員長
の
報告
を求めます。
外交防衛委員長林芳正
君。 ───────────── 〔
審査報告書
及び
議案
は
本号
(その二)に
掲載
〕 ───────────── 〔
林芳正
君
登壇
、
拍手
〕
林芳正
2
○
林芳正
君 ただいま
議題
となりました
条約
二件につきまして、
外交防衛委員会
における
審査
の
経過
と結果を御
報告
申し上げます。 両件は、いずれも昨年十月、ルーマニアのブカレストで開催されました
万国郵便連合
の第二十三回
大会議
で作成されたものでありまして、第七
追加議定書等
は、
連合
の
基本文書
である
万国郵便連合憲章
を改正し、
現行
の
万国郵便連合一般規則
及び
万国郵便条約
を更新するものであります。また、
郵便送金業務
に関する
約定
は、
郵便送金業務
に関する
事項
についての所要の変更を加えるため、
現行
の
郵便送金業務
に関する
約定
を更新するものであります。
委員会
におきましては、両件を一括して
議題
とし、
条約締結
の
意義
と
万国郵便連合
に対する
我が国
の
貢献
、
郵政民営化
後における
万国郵便連合
への
我が国
の
対応姿勢
、
通常郵便物
の
到着料制度
の改善、
郵政民営化
後の
国際郵便送金業務
の
在り方等
について
質疑
が行われましたが、詳細は
会議録
によって御承知願います。
質疑
を終え、順次
採決
の結果、両件はいずれも
全会一致
をもって
承認
すべきものと決定いたしました。 以上、御
報告
申し上げます。(
拍手
) ─────────────
扇千景
3
○
議長
(
扇千景
君) これより両件を一括して
採決
いたします。 両件の
賛否
について、
投票ボタン
をお押し願います。 〔
投票開始
〕
扇千景
4
○
議長
(
扇千景
君) 間もなく
投票
を終了いたします。──これにて
投票
を終了いたします。 〔
投票終了
〕
扇千景
5
○
議長
(
扇千景
君)
投票
の結果を
報告
いたします。
投票総数
二百二十六
賛成
二百二十六
反対
〇 よって、両件は
全会一致
をもって
承認
することに決しました。(
拍手
) ───────────── 〔
投票者氏名
は
本号末尾
に
掲載
〕 ─────・─────
扇千景
6
○
議長
(
扇千景
君)
日程
第三
障害者自立支援法案
(
内閣提出
)を
議題
といたします。 まず、
委員長
の
報告
を求めます。
厚生労働委員長岸宏一
君。 ───────────── 〔
審査報告書
及び
議案
は
本号
(その二)に
掲載
〕 ───────────── 〔
岸宏一
君
登壇
、
拍手
〕
岸宏一
7
○
岸宏一
君 ただいま
議題
となりました
法律案
につきまして、
厚生労働委員会
における
審査
の
経過
と結果を御
報告
申し上げます。 本
法律案
は、
障害者
及び
障害児
がその有する能力及び適性に応じ、
自立
した
日常生活
又は
社会生活
を営むことができるよう、
障害種別ごと
に
福祉サービス
や
公費負担医療
を提供している
現行制度
を、
市町村
を
実施主体
とする一元的な
制度
に改めるため、
自立支援給付
を創設するとともに、
地域生活支援事業
、
障害福祉計画
及び
費用負担
に係る
規定
を整備しようとするものであります。
委員会
におきましては、
定率負担制度導入
の是非及び
利用者負担
の
軽減措置
の
必要性
、
障害福祉サービス
の
給付水準
の
在り方
、
本法
の
対象
となる
障害者
の
範囲
の考え方、
市町村審査会
と
障害程度区分認定
の
在り方
、
移動支援等
の
地域生活支援事業
の
在り方
、
障害者
に対する
就労支援策等
について
質疑
を行うとともに、
大阪
府に
委員
を派遣して
大阪地方公聴会
を開催したほか、
参考人
より
意見
を聴取いたしましたが、その詳細は
会議録
によって御承知願います。
質疑
を終局し、
討論
に入りましたところ、
民主党
・
新緑風会
を代表して
谷博之理事
より
反対
、
自由民主党
及び
公明党
を代表して
遠山清彦理事
より
賛成
、
日本共産党
を代表して
小池晃委員
より
反対
、
社会民主党
・
護憲連合
を代表して
福島みずほ委員
より
反対
する旨の
意見
がそれぞれ述べられました。
討論
を終局し、
採決
の結果、本
法律案
は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。 なお、本
法律案
に対し
附帯決議
が付されております。 以上、御
報告
申し上げます。(
拍手
) ─────────────
扇千景
8
○
議長
(
扇千景
君)
本案
に対し、
討論
の
通告
がございます。
発言
を許します。
家西悟
君。 〔
家西悟
君
登壇
、
拍手
〕
家西悟
9
○
家西悟
君
民主党
・
新緑風会
の
家西悟
でございます。
民主党
・
新緑風会
を代表し、
議題
となりました
障害者自立支援法案
に対し、
反対
の
立場
から
討論
を行います。 二〇〇三年、華々しくスタートした
支援費制度
は二年続きませんでした。このままでは
市町村
が
超過負担
を負い続け、
地域
から
制度
が破綻することが明らかになった、みんなで支え合う
制度
をつくらなければならないと
政府
は
説明
をしています。この二年間で、
支援費制度
で
障害者
の
日常生活
や
社会参加
が支えられ、前進したことも事実でした。 今回の
障害者自立支援法案
は、より一層
障害者
及び
障害児
の
福祉
と
社会参加
を図ることを目的としている
法案
であるとの
説明
ですが、
障害者自立支援
の名にふさわしい
内容
の
法律
であれば、私はもろ手を挙げて
賛成
し、
尾辻大臣
、ありがとうございます、あなた様は私
たち障害者
の神様ですと、お祝いのちょうちん行列の大行進を呼び掛けをしましょう。 しかし、この
障害者自立支援法案
には、これまでの
障害福祉サービス
での
応能負担
から
応益負担
への
導入
が盛り込まれました。それを知るや、
障害者
や
当事者支援団体
は怒りを爆発させました。 思えば、昨年十月に
障害者保健福祉施策グランドデザイン案
が発表され、将来この国で私
たち障害者
がどのようにして生きていくのか、
当事者
として不安と多少の希望を寄せながら見守っていました。よし、これからこの
グランドデザイン
に対し、
当事者
である我々
障害者
や
支援団体
はしっかりと
意見
を述べ、提案していこうと考えていました。しかし、その四か月後、本年二月、突然、
障害者自立支援法案
が
国会
に
提出
されました。
障害者
・
当事者
としての
意見
は反映されないのか、
当事者
には
説明
はないのか、だましよったと、
政府
に対して
障害者
の
方々
から大
反対
の合唱が浴びせられたのです。 時あたかも、
小泉総理
は、
構造改革
の本丸は
郵政改革
だ、
郵政改革
にイエスかノーかとマスコミを挙げての大キャンペーンを繰り広げていました。そのとき、
小泉総理
は、去る
衆議院解散
前、七月二十二日、本
院本会議
での
障害者自立支援法案
の
趣旨説明
に対する我が
民主党平田健二議員
の、
障害者
の生きる
権利
を脅かしかねない
法案
について当然
当事者
に対する十分な
説明
を行う
責任
があるとの
質問
に対し、
小泉総理
は、本
法案
については、その
立案過程
から
障害者
の
方々
も
参加
いただいた
審議会
で二十回にわたり論議するなど様々な場で御
意見
をお伺いするとともに、十六年度は、
障害者
を含めた
関係者
の要請に応じ、
延べ
五百回にわたり
説明
や
意見交換会
などを通じて様々な御
意見
、御
要望
を承ってきたと、いつもの自信満々の
答弁
をされました。 私は、早速、この
答弁根拠
を明らかにするように
厚生労働省
に求めました。そして、七月二十九日、その
説明会
や
意見交換会
と称する
行政説明実績
、四百九十九回の
リスト
が私に
提出
をされました。しかし、よく見ると、
平成
十六年四月五日から今年三月九日までの
日付
になっていました。そこで、私が、こんな以前から
障害者自立支援法案
を
説明
をしていたんですか、
グランドデザイン案
が出てきてから検討したのではないですか、一年前から
応益負担
や
障害者福祉サービス
の
内容
について
説明
をしていたのですかと
質問
しました。 改めて後日、
行政説明実績リスト
が再
提出
されたのです。今度は、
日付
は昨年十月から今年七月までのもので、
会合
の数はぐっと減って四百三十回と修正してありました。 しかも、その
リスト
を精査をすると、明らかに
説明会
や
意見
を聞くという
趣旨
の
会合
ではありません。同一
会議
が何度も重複されカウントされ、シンポジウムや
地方講演会
などでは複数の
担当官
が派遣されています。しかも、
会議
は各地で毎日のように行われています。同じ
会合
にそんなに多くの
人数
を掛けて出張させているんでしょうか。私は、この
リスト
は慌てて作ったものとしか思えません。この
リスト
を
国会事務所
に来られた
障害者
の
方々
にお見せしても、あの
会議
は
法案
の
説明会
ではない、しかも
意見交換
なんてとんでもないとの多くの声をいただきました。 これが、
延べ
五百回にわたり
説明
や
意見交換
を行うなどを通じて様々な御
意見
、御
要望
を受けてきたとの
厚生官僚
のでたらめな
答弁
の実態です。
小泉総理
は、
官僚
から
答弁資料
を渡されるままお答えになったのでしょうか。 今、
障害者施策
が大きな
転換点
にあることは、私
ども民主党
も
十分認識
をしております。しかし、
小泉総理
の進める
構造改革
は、
障害者
を始め
社会的弱者
の
方々
の生きる
権利
と喜びを奪い、
生活
不安、
社会
不安を呼び起こしています。これから先、すべての分野にわたって
応益負担
の思想が広がっていくのではないか。 体のこと、
家族
のこと、仕事のこと、将来のことなど不安は募るばかりです。だからこそ、この半年間、
障害者
・
当事者
は一日も休まず
反対
の運動を続けているのです。これは
障害者
だけの問題ではありません。だれでも、いつ
障害
を負ったり、
家族
に
障害者
を抱えたりする
可能性
があるのです。明日は我が身です。 私は、
政治
の力というものは、正に
障害者
や
社会
的な
弱者
の
方々
に及ぼさなければならないと考えます。 今年六月、
政府
は、二〇〇四年度
障害者施策
、いわゆる
障害者白書
を発表しました。それによると、
障害者
の概数を、
身体障害者
三百五十一万六千人、
知的障害者
四十五万九千人、
精神障害者
二百五十八万四千人と発表し、これを人口千人当たりでの
人数
で見ると、
身体障害者
は二十八人、
知的障害者
は四人、
精神障害者
は二十一人になります。
国民
のおよそ五%が何らかの
障害
を有していると
報告
をしています。
参議院
は
良識
の府と言われます。私は
党派
を超えて呼び掛けをします。
障害者
の尊厳の確立と
自立
のために、既に海外四十か国余りで立法されている
障害者差別禁止法
の制定に取り組もうではありませんか。 再度、
障害者自立支援法案
に対し、
自民党
・
政府
と
厚生官僚
の
皆さん
に強くお訴えします。
一つ
、
本法
においては、
障害者
の
就労
の機会の拡大と
所得保障
が実現する道筋が明らかになるまで、
応益負担
を凍結しましょう。
一つ
、この
障害者自立支援法
においても、
難病患者
や内部
障害
認定されない
方々
が
障害福祉サービス
を受けられない
制度
の谷間があることを認識し、早急に解決をしましょう。
一つ
、これからの
障害施策
の
立案
、
審議
は、
当事者
の
参加
と
意見
が十分反映される仕組みを検討をしましょう。 私は、
民主党
は、
障害者
を始め
社会的弱者
を切り捨てていくような
小泉総理
の
構造改革
に
反対
します。私
たち民主党
は、
障害者
や
国民
の
セーフティーネット
を守り育てていく政策を掲げ、命と健康を大切にする
社会
の実現のために、
政治
の力を高めてまいります。 私
たち民主党
は、
政権交代
を目指す
責任政党
として、
官僚
に頼ることなく、いつでも
自民党
・
政府
と話し合う用意があることを表明し、
討論
を終わります。 ありがとうございました。(
拍手
)
扇千景
10
○
議長
(
扇千景
君) これにて
討論
は終局いたしました。 ─────────────
扇千景
11
○
議長
(
扇千景
君) これより
採決
をいたします。
本案
の
賛否
について、
投票ボタン
をお押し願います。 〔
投票開始
〕
扇千景
12
○
議長
(
扇千景
君) 間もなく
投票
を終了いたします。──これにて
投票
を終了いたします。 〔
投票終了
〕
扇千景
13
○
議長
(
扇千景
君)
投票
の結果を
報告
いたします。
投票総数
二百二十六
賛成
百二十七
反対
九十九 よって、
本案
は可決されました。(
拍手
) ───────────── 〔
投票者氏名
は
本号末尾
に
掲載
〕 ─────────────
扇千景
14
○
議長
(
扇千景
君) これにて
休憩
いたします。 午前十時二十一分
休憩
─────・───── 午後三時一分
開議
扇千景
15
○
議長
(
扇千景
君)
休憩
前に引き続き、
会議
を開きます。 この際、
日程
に追加して、
郵政民営化法案
日本郵政株式会社法案
郵便事業株式会社法案
郵便局株式会社法案
独立行政法人郵便貯金
・
簡易生命保険管理機構法案
郵政民営化法等
の
施行
に伴う
関係法律
の
整備等
に関する
法律案
(いずれも
内閣提出
、
衆議院送付
) 以上六案を一括して
議題
とすることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
扇千景
16
○
議長
(
扇千景
君) 御
異議
ないと認めます。 まず、
委員長
の
報告
を求めます。
郵政民営化
に関する
特別委員長陣内孝雄
君。 ───────────── 〔
審査報告書
及び
議案
は
本号
(その二)に
掲載
〕 ───────────── 〔
陣内孝雄
君
登壇
、
拍手
〕
陣内孝雄
17
○
陣内孝雄
君 ただいま
議題
となりました六
法律案
につきまして、
郵政民営化
に関する
特別委員会
における
審査
の
経過
と結果を御
報告
いたします。 まず、
郵政民営化法案
は、
郵政民営化推進本部
及び
郵政民営化委員会
を
平成
二十九年九月三十日まで設置し、同
委員会
が三年
ごと
に
郵政民営化
の
進捗状況
について総合的な
見直し
を行い、同
本部
がその
見直し等
について
国会
に
報告
すること、
持ち株会社
となる
日本郵政株式会社
をあらかじめ設立し、その子
会社
となる
郵便貯金銀行
及び
郵便保険会社
を設立すること、
公社
の
業務等
の
承継計画
の
策定等
について定めるとともに、
平成
十九年十月一日に、
郵便事業株式会社
、
郵便局株式会社
及び
独立行政法人郵便貯金
・
簡易生命保険管理機構
を設立し、
郵便貯金銀行
及び
郵便保険会社
について、
銀行業
又は
生命保険業
の免許を受けたものとみなし、最終的な
民営化
を実現するまでの
移行期間
中に、
持ち株会社
は両
会社
の
株式
のすべてを処分しなければならないこと、両
会社
の定款に
議決権
の行使に関する
事項
を定めなければならないこと等について定めようとするものであります。 また、
日本郵政株式会社法案
、
郵便事業株式会社法案
及び
郵便局株式会社法案
は、
政府
が、常時、
持ち株会社
の
発行済株式総数
の三分の一を超えて保有していなければならないことを定めるほか、
持ち株会社
は、
郵便事業株式会社
及び
郵便局株式会社
の
発行済株式
の
総数
を保有しなければならないこと、両
会社
が実施する
社会貢献業務
及び
地域貢献業務
に要する
費用
に充てる
資金
を交付するため、
社会
・
地域貢献基金
を設け、一兆円に達するまで積み立てなければならないこと、
基金
の額は一兆円を超えて積み立てることができ、二兆円まで積み立てる場合には、一兆円までと同じルールで積み立てなければならないこと等について定めようとするものであります。 次いで、
独立行政法人郵便貯金
・
簡易生命保険管理機構法案
は、
機構
が、
公社
から承継した
郵便貯金
及び
簡易生命保険
を適正かつ確実に管理し、債務を履行すること等を定めようとするものであります。 最後に、
郵政民営化法等
の
施行
に伴う
関係法律
の
整備等
に関する
法律案
は、
郵便貯金法
、
簡易生命保険法
、
日本郵政公社法等
十三の
関係法律
を廃止するほか、
郵便法
において、
特別送達等
につき
信用力
を確保するため
郵便認証司
の
制度
を設けるなど、
関係法律
について
規定
の
整備等
を行おうとするものであります。
委員会
におきましては、六
法律案
を一括して
議題
とし、
小泉内閣総理大臣
の出席を求めて
質疑
を行いました。
委員会
における主な
質疑
は、総
選挙
の結果を踏まえた
郵政民営化
についての
総理
の所感、
郵便局ネットワーク
の
維持
、
民営化委員会
が三年
ごと
に行う
見直し
の
対象範囲
、
民営化委員会
の
委員
の人選、
公社
の
国際物流事業
への進出、
公社
の
国際貢献活動
の現状と
民営化
後の
継続可能性
、
財投対象機関
の
整理縮小等
に伴う
国民負担
の
軽減策
、
金融
の
ユニバーサルサービス
の確保、今後の
構造改革
に向けた
政府
の取組、
郵政民営化
と小さな
政府
との
関係
、アメリカの対
日要求
と
民営化
の関連、
民営化
に伴う
職員
の
雇用
・
勤務条件
への
配慮等
、
広範多岐
にわたっており、その詳細は
会議録
に譲ることといたします。
質疑
を終局し、
討論
に入りましたところ、
民主党
・
新緑風会
を代表して藤末
健三
委員
から
反対
、
自由民主党
及び
公明党
を代表して
弘友和夫理事
から
賛成
、
日本共産党
を代表して
吉川春子委員
から
反対
、
社会民主党
・
護憲連合
を代表して
近藤正道委員
から
反対
する旨の
意見
がそれぞれ述べられました。
討論
を終局し、順次
採決
の結果、六
法律案
はいずれも多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。 なお、六
法律案
に対し、
簡易郵便局
を含めた
郵便局ネットワーク
の
現行水準
が
維持
されるとともに、万が一にも
国民
の利便に支障がないよう万全を期すこと等十五項目から成る
附帯決議
が行われました。 以上、御
報告
申し上げます。(
拍手
) ─────────────
扇千景
18
○
議長
(
扇千景
君) 六
法案
に対し、
討論
の
通告
がございます。
発言
を許します。藤末
健三
君。 〔藤末
健三
君
登壇
、
拍手
〕
藤末健三
19
○藤末
健三
君
民主党
の藤末
健三
です。
民主党
・
新緑風会
を代表しまして、ただいま
議題
となりました
郵政民営化
六
法案
に対し、一括して
反対
の
立場
で
討論
を行います。
討論
に入らさせていただく前に、
参議院
の
在り方
について私の思いを述べさせていただきます。 現在、我々
参議院
については、
衆議院
の
カーボンコピー
、
参議院不要論
などの議論が出ております。しかしながら、私は、
参議院
は六年という長期的な
任期
、
解散
がないという
安定性
、様々な有識者や
職能代表
から成る
多様性
という三つの特徴を有しており、民意の反映を大きな
役割
とする
衆議院
とは全く違った
役割
を有していると考えます。つまり、
任期
が四年で
解散
があり、小
選挙
区で選ばれる
衆議院
と違い、
参議院
は再考の府、そしてまた
良識
の府として毅然として
立法活動
を行わなければなりません。 ここで指摘したい重要な点があります。それは、今回
政府
が
提出
した
郵政民営化法案
は、前の
国会
で
参議院
が否決したものと全く同じものであるということです。もし、
参議院
で一度否決した
法案
をこの九月に行われた
衆議院選挙
の結果を
理由
に可決するようなことがあれば、それこそ我々
参議院
は
衆議院
の
カーボンコピー
となってしまいます。
参議院
の本来の
意義
を発揮するためにも、
郵政民営化
六
法案
をこの
参議院
で否決し、
参議院
はその
独自性
をきちんと示さなければ、我々
参議院
はその
存在意義
さえも疑われます。
皆さん
、いかがでしょうか。 それでは、
政府案
に対する
反対理由
を申し上げます。 まず第一に、
政府案
では
金融事業
の
ユニバーサルサービス
の
維持
が完全には明確にはなっていません。
郵便事業
の場合は
政府
が出資する
特殊会社
に移管するので、場合によって
政府
が助けてくれることも予測されますが、
郵便貯金事業
は完全な
民間会社
となります。
金融機関
は
郵便局
だけという
過疎地
もたくさんありますが、
民間会社
になれば撤退も可能で、何の保証もありません。 私の
選挙
区は
全国比例
区です。都会から田舎まで
全国
のいろんなところに伺っております。私が今でも思い出しますのは、四国の香川県の小さな漁村の
郵便局
です。山を越えて坂道を下るとそこに港があり、小さな木造の
郵便局
がありました。
局長
一人、
職員
二人で経営されている小さな
郵便局
です。私はそこに立ち寄り、
郵便局長
さんとお話をしました。そうしますと、白髪のおじいちゃん、おばあちゃんが続々と
郵便局
にやってこられる。恐らく、
年金
を下ろしたり
貯金
をされたりしていると思います。 私は、このようなお
年寄り
を拝見していて感じましたのは、もしこの
郵便局
がなくなったらこのお
年寄り
はどうなるんだろうかということです。恐らく、車やバスで町の中の
銀行
に行かなければ
年金
や
保険
のお金を下ろすこともできなくなります。足が不自由なお
年寄り
は本当に大変なことになります。
郵政改革
に当たっては、
党派
を問わず多くの
議員
が指摘していますように、このような
地域
のお
年寄り
の
生活
を支える
郵便局
の
維持
が必要です。しかしながら、
政府案
は確実な担保を示していません。
小泉総理
は、官から民へ、大きな
政府
から小さな
政府
へを合い言葉に
選挙
を戦いました。効率が悪い不必要なことを減らすといえば聞こえはいいですが、その結果、
郵政民営化法案
が如実に示しますように、実際のところは
弱者
を切り捨てるになりがちであります。 最近、景気は
竹中大臣
が自慢するように多少は上向いているかもしれませんが、それはあくまでも
企業レベル
の話です。この四年間で
正規雇用
が約三百万人減っています。一方で、パート、
派遣社員
といった非
正規雇用
、約三百万人増えています。また、二〇〇四年時点でフリーターが約二百十三万人、ニートと呼ばれる若者六十四万人ですよ。私の考えでは、少子化に歯止めが掛からない大きな原因の
一つ
がここにあります。
障害者自立支援法
に見られる
弱者
の切捨て、富む者はますます富み、
弱者
はますます弱くなる。年収の格差は拡大する一方です。とても子供を産んで育てる
状況
にありません。これでは、
小泉総理
がおっしゃる小さな
政府
ではなく、
国民
の数が減る小さな
日本
になってしまいます。 ほかにも問題があります。
小泉総理
が唱える官から民へのキャッチフレーズには大きな疑問符が付きます。 まず、
政府案
において、
郵政公社
は、
政府
が
株式
の三分の一超を保有する
持ち株会社
と、
持ち株会社
が一〇〇%保有する
郵便事業会社
、
郵政窓口ネットワーク会社
、そして、それらと
株式持ち合い
をする
郵便貯金銀行
と
郵便保険会社
となります。すなわち、
政府
の
民営化案
はただ単に
特殊会社
と
政府系金融
をつくるにすぎません。
民営化
の名前に全く値しない。 また、
小泉総理
は、これまで
国債
百十一兆円、
財投債
百四十四兆円を合わせた二百五十兆円という国の借金を増やしてきました。引き続き
野方図
な
国債
の
発行
や
財投債
の
発行
を続けるならば、
郵便貯金
や
郵便保険
の
資金
は官から民に流れることはありません。我々は、この点について重ね重ね
質問
をいたしましたが、明確な答えを全く得ていません。 これだけではありません。まだまだ
反対
の
理由
があります。 まず、
民営化
後の
経営予測
、
骨格経営試算
の前提が余りにもいい加減です。
名目GDP
が十年間で一・五倍、
コンビニ事業
は
業界最大最強
の
セブンイレブン
と同じ
レベル
の売上げと
利益
を上げる、
資金運用
では
民間銀行
でさえも不可能な
利益
を上げるなど、約二十七万人の職場を担う
事業
の
経営予測
が余りにもずさんです。これでは
郵政公社
の
職員
の
方々
も安心して
民営化法案
を受けることはできません。 次に、
民営圧迫
の
可能性
が著しく高いことがあります。膨大な規模と力を持つ
郵便局
が
コンビニ
、不動産などの新規
事業
を行えば、地方の
事業
者が
郵便局
との競争により淘汰され、廃業する
可能性
が大きくあります。そして、二兆円もの
社会
・
地域貢献基金
は、
基金
という名前をかりた補助金です。採算が悪ければ補助金で手当てされるのであれば、必ずモラルハザードが起きます。
小泉総理
は、
郵政民営化法案
が
参議院
で否決されたにもかかわらず
衆議院
を
解散
した
理由
として、
衆議院
で勝利し民意が示されれば、
参議院
の
反対
派も考えを変えて
賛成
してくれると考えたと繰り返しおっしゃっています。しかしながら、
衆議院選挙
で示された民意を
参議院
議員
が酌み取ることは筋が全く違います。 今回の
衆議院
選では、
自民党
は二百九十六議席、
民主党
の百十三議席の二倍以上の議席を獲得しましたが、得票数では
民主党
のわずか一・三倍しかありません。衆院選の小
選挙
区という特性がこのような結果を生んでいます。したがって、
衆議院
の議席だけをもって民意が判断したと断じて言うことはできません。我々
参議院
が
衆議院
選の結果に従っては、何のための二院制か分からなくなります。 最後にもう一度申し上げます。今回、前の
国会
で否決した
郵政民営化法案
を参院が可決することがあれば、参院は衆院の
カーボンコピー
であると自らを烙印を押すことになります。 私たちは、
参議院
の
独自性
を守るため、そして
国民
生活
を守る
立場
から、
法案
に対して断固として
反対
することを表明いたします。 是非、
皆さん
、考えてください。お願いします。(
拍手
)
扇千景
20
○
議長
(
扇千景
君) これにて
討論
は終局いたしました。 ─────────────
扇千景
21
○
議長
(
扇千景
君) これより六案を一括して
採決
いたします。 阿部正俊君外百三十四名より、表決は記名
投票
をもって行われたいとの要求が
提出
されております。 現在の出席
議員
の五分の一以上に達しているものと認めます。 よって、表決は記名
投票
をもって行います。六案に
賛成
の諸君は白色票を、
反対
の諸君は青色票を、御
登壇
の上、御
投票
を願います。 議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。 〔議場閉鎖〕 〔参事氏名を点呼〕 〔
投票
執行〕
扇千景
22
○
議長
(
扇千景
君)
投票
漏れはございませんか。──
投票
漏れはないと認めます。
投票
箱閉鎖。 〔
投票
箱閉鎖〕
扇千景
23
○
議長
(
扇千景
君) これより開票いたします。
投票
を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。 〔議場開鎖〕 〔参事
投票
を計算〕
扇千景
24
○
議長
(
扇千景
君)
投票
の結果を
報告
いたします。
投票総数
二百三十四票 白色票 百三十四票 青色票 百票 よって、六案は可決されました。(
拍手
) ───────────── 〔
投票者氏名
は
本号末尾
に
掲載
〕 ─────────────
扇千景
25
○
議長
(
扇千景
君) 本日はこれにて散会いたします。 午後三時三十三分散会