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黒岩宇洋君 重要なところは、学校を通して担任の教師が子供に
調査票を渡して親に渡すんですね。
これで男女比見ますと、
内閣府の
調査ですと、保護者、男女もう約五〇%ずつなんです。これ文科省ですと、女性が九三%、男性が七%。やっぱりお宅でお母さんが書かれている例が多いんでしょうね。これで、やはり学校から来るわけですよ、学校教育に満足ですか不満足ですかと。これ不満足って書けますか。しかも、時は三月。三月ってどういう時期ですかね。そろそろ通知表出ますよ。これはとてもじゃないけど書けないですよ、本当に。
だから、もうこういう
状況で行った
調査と、
内閣府についてはこれ無作為抽出でインターネット上で、そしてやり取りしていますから、私ははるかに中立性が保たれていると思っているんですが、こういうことで、各省益、省庁の何か目指すところによる結果が出る。私はこんなことに世論
調査ないしは意識
調査というのが使われる、これは大変問題だと思っているので、細田長官よく聞いておいてくださいね。最後に、この是正を細田長官に最後に聞きますので。
さて、駆け足でいきます。
先ほど白浜委員の方からも
お話ありましたけれ
ども、事もあろうか、
政府ないしは日銀の世論
調査で捏造、不正があったのではないかと、こういうことがあったんですね。これが
先ほどの新情報センター。この社団法人の新情報センターが元々日銀のある
調査で聞いたところ、実際には
調査に答えていない人まで答えたことになっていると。これを受けて
内閣府が慌てて調べたところ、食育に関する
調査、そして
地域再生に関する
調査というところで不適切なデータ処理があった、こういうことが報道されたわけです。現実には、総務省でもこの同じ新情報センターが不適切なデータを処理していた、このことが分かったと。
これで、今日の
白浜委員の議論では、要は、今、
先ほど申し上げた
内閣府の世論
調査、これ十六年度、十七年度合わせて十九本ほどあるんですけれ
ども、これがすべて二社で行われている。これは社団法人の新情報センターと社団法人の中央
調査社なんですね。これは落札し
ただけでなくて、札を入れた法人もこの二年間でこの二社だけなんです。札すらほかは入れてないんですね。札すら入れてないんですよ。
じゃ、何でこの二社だけだというときに、
先ほど室長の
答弁では二つございました。
全国展開の
調査ができなければいけない、そしてもう
一つは、価格的に、要はこの
内閣府のもくろんだ価格で収めることができるという、この二つだと二社しかなかったというんですが、これ
一つは事実で、
一つは事実誤認だと思います。
その
全国調査ということでいいますと、私、
全国世論
調査協会というところに尋ねました。これ三十一社の登録があります。そのほか社団法人の
日本マーケティングリサーチセンター、ここでは百三十社登録がございます。そして、そこに登録しているだけでなく、今まで多くの
政府の世論
調査でいわゆる民間もたくさんやっているわけですよ。
全国調査やっているわけです。だから、
全国調査できるところが今の社団法人二つなんてことは絶対にあり得ないんですよ。
となると、私は答えは
一つしかないと思っています。要は、その価格、低価格でこの
調査を実施できるところが実はこの社団法人しかない。これ、今までのいわゆる談合とかこういったことに対する議論と逆になってきましたよね。要するに、落札率が高くて高止まりだってことじゃないんですよ。本来、民間ならとてもできない価格でしか予定価格が入ってなくて、そしてそれを落とせるのは社団法人しかない。これは大変私はミステリアスなことだと思っているんですね。
で、私はあえて聞きたいんですけれ
ども、世論
調査の仕様書というのも取り寄せました。これ、とにかく
全国無作為二百十地点から三千人、これ電話でも何でもないんですよ。
調査票を置いてくるんでもないんです。対面
調査で行って、そして私は、その
調査を対象者に一々こちらから口頭で言って書き取るという。だから、
調査票を置いてき
ただけでも駄目なんですよ。
ここにあります。例えば、
調査員が質問を読み上げ、その回答を記録すること。又は、最低三回の訪問を行うこと。最後に御丁寧に書いてあるんですね、
調査協力者へは謝礼として面接
調査後粗品を渡すこと、このために必要な費用は受託者
負担とすると。これ
全国二百十か所で三千人に聞く、あっ、済みません、これで落札価格は大体一千万弱です。今日も
お話ししました、九百七十六万五千円とか。これ一千万弱で三千人の人間にですよ、これ全部
調査員が行くわけですよ。
こんなことでできるのかと思って、私、ある民間の
調査会社にこれと同じ条件で見積書を出させました。そうしましたところ、その見積りでは千六百三十九万円、しかも回収率は五割だというんです。七割なんてあり得ないと。七割やろうと思ったら三回、五回、十回行くことになると、こんなものはとても民間では負えないという、こういう答えが返ってきたんですよ。
そこで、これは
室長が答えることではないのかもしれませんけれ
ども、
室長の御私見で結構ですけれ
ども、何でこの社団法人はこんな安く、一千万弱でこの三千人サンプルの
調査が請け負えるんでしょうか。