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国務大臣(
麻生太郎君)
基本的には、藤本先生、国公準拠ということになっていますので、
地方公務員の
給与の形態等々につきましては
国家公務員に準拠するという大前提ができておるということだけはちょっとまず頭に入れておいていただかないと、全然飛び抜けて全然別なやつやりますというわけにできません。
したがいまして、
ラスパイレス指数におきましても、一〇〇以下そこそこならともかく、いきなりそれがぼおんと下げられるということになりますと、それは違反じゃないかということにもなりかねませんので、これは現場の首長さん方は
地方の自治労と、何というんですか、その町役場の
組合といろいろ詰めておられる。でなければなかなかできる話ではありませんので、そういった点も頭に入れておいた上で、私
どもは
基本的には、
公務員というものの世界にはやっぱり何というのかしら、
公務員にふさわしい評価がなきゃおかしいと思うんですね。僕は、
民間と同じだと、同じだという話をみんなよくされますけれ
ども、
公務員というのは
基本的に違うんじゃないんですかね、これ、税金で飯食っているわけですから。だから、そういった
意味では、
公務員には
公務員にふさわしい評価の仕方がなければおかしいと私は
基本的にそう思って、まず最初にそう思っております。
そこで、今いろんな形で人事評価というのをやるいろんなアイデアというのは、実にいろいろな方がいろいろ言われるんですけれ
ども、私
どもは
基本的に、具体的なところへ行って、よく役職を変えていくいわゆる
公務員の上級職のいるところがぽおんと一年行って、そこに二十年、三十年いる中級職がざあっといるところで、一年で人事評価やってみろと言われてできる人はいるであろうかといえば、私は甚だ疑問だと思っていますよ。
したがって、そういったようなことは、いろいろシステムというのはよほどうまく
考えないと絵にかいたもちになりかねないし、高い方に硬直する
可能性もありますし、またいろんな形でその現場にずっと居着いている、三十年ぐらいいる、まあ頭張っているおじさんたちが、若い三十代ぐらいの東大出て十年もたっていないようなのが行って、およそきれいに丸められて終わりですよ。私らそういうところに会社で何千人も使っていましたので、それはよく分かりますよ、そういうのは。
だから、そういった
意味では、
制度というのはよほどきちんとしたものをつくっていかないと、
民間では、それは数十人だったらそれはできるかもしれませんけれ
ども、万単位でやるところでもありますので、市役所だって、政令都市へ行きゃ、万という数の中で、あちこちの現場に出ている人の目に届くかといえば、それは人事部じゃとても届くところではないと思いますので、そこのところで
組合というものはすごく大事なところだと思いますので、いろんな
意味での声を代表して専従職員がいて言葉を、いろんなことをやっていくという手間暇というのはすごく大事な職務なんだと
理解をしております。
そういった
意味で、
地方には
地方のやり方というのがあろうと思いますし、その
地域によって差が出てくるのは当然だと思いますけれ
ども、
基本的なところは押さえておいてやらないといろいろ差し障りが出てくるのではないかと、
基本的にはそういう具合に思っております。