○河村(た)
委員 河村たかしでございます。
きょうは、もう三年になりますか二年になりますか、名古屋の刑務所で刑務官が暴行したとされて、これは真実は全く違っているんですけれ
ども、国会で調べましたら、自民党も含めまして、公明党さんには悪いけれ
ども、民主もそうですけれ
ども、共産さんもそうですね、社民党さんもそうです、全党の全議員の方が刑務官が暴行したということを断定して、
法務大臣におかれましても、刑務官の資質に問題があるという全く人格をずたずたに引き裂いたような
答弁というか、
大臣も見えますけれ
ども、個人というわけじゃなくて、全体でしたので、こういうことがありました。
調べてみますと、それは国会から始まったんですね。国会の
質問から始まっていった。行政がそれにこたえる格好で、刑務官が逮捕なり起訴されていったということなんです。
私は、何でこんなことが起こってしまったのかと。それと、国会と行政はいいのだろうかと。真実究明は、無論、
司法の独立というのは極めて重要でございまして、そんなことは言うまでもないんですけれ
ども、裁判における真相究明というのは、疑わしきは被告人の利益にということでいいわけで、行政とか国会の
調査というのは、保護房内で受刑者がもう一回傷つかないように、仮に事故だとしたら事故が起きないように、徹底的な真相究明が要るんですよ、国会と行政というのは。
だから、私は、何で起きたのかということを、ちょっとこれは後で
委員長にもぜひお願いしたいけれ
ども、初めのプロセスをやはり検証しておかないと。こんな無
責任なことというか、これは八名の刑務官ですけれ
ども、家族もおりますけれ
ども、たまったもんじゃないですよ。こんなことをやっていいんだろうか、国
会議員は、
委員会は。こういうことから、若干、なぜ起こったのかということを検証していきたいということでございます。
私も、革手錠の話と放水の話をしたんですが、今回は放水の話だけに絞りたいと思いますけれ
ども、医者に聞きましても、あり得ないと。傷の切片のことですが、水でこんなことはあり得ないと。
ちなみに、冒頭陳述、これは国会に報告されましたから裁判とは別に分けた方がいいんですけれ
ども、行政からも国会に報告を受けていますからね。そこでは、〇・六キロの水圧ということになっています。〇・六キロというと、東京都の平均的な水道、そこで水をひねれば一・二ですからね。あそこの半分ぐらいの水をかけて、肛門の括約筋が切れているんですけれ
ども、これはあり得ないと。
それから、ここへ来て参考人でお話をされた二村さんという、今、
日本外科学会の会長をされている非常に立派な医者ですけれ
ども、あの人も、こう水をかけまして、受刑者さんは伏せていますので、直腸は縦の
方向に、逆にこういうふうにあって、こちら側からかけたものがこんなふうに上がっていくということになりまして、これはあり得ないという話で、全く違うという話をしておりまして、何でこんなことが起こったかということでございます。
まず、
委員長に冒頭聞いておこうか。
今まで何遍も話していますから、
塩崎さんも非常に、そこら辺は余り政局どうのこうのじゃなくて、やはり国会としての役割でしょうか、間違ったときにはただす、間違ったかどうかをきちっと検証するということは国会独自として必要だと思うんだけれ
ども、
委員会の権威といいますか国
会議員の義務だと思うのですが、いかがでございますか。