○市村
委員 ありがとうございます。
きちっとした、やはりちゃんとしたカリキュラムを出しながら、入管の方ではきちっと査証といいますか、大使館が結局発行するんでしょうけれ
ども、やっていただいているということでございますし、ぜひとも、それは当たり前のことなんですけれ
ども、ちゃんとやっていただきたい。
というのも、結局は、私も海外に住んでいた経験がありますけれ
ども、やはり不安なわけです、全然知らないところに行くわけですから。そういった意味では、ちゃんとした手続をとってもらうというのは逆にありがたいんですね。この国に行くときは、ちゃんとこれだけのものを見てくれているんだなというのは、実は大変ありがたい。不安で行くものだから、行って、何かわけわからぬよりはそっちの方がいいわけです。
だから、
日本という国はしっかりした国なんだということで、
日本に入っていただいた後のまさにそういった意味でのカリキュラムや生活のこともしっかり考えた上で、どうぞお越しください、
日本を好きになってくださいということだと思っておりますので、ぜひともそういうふうにお願いします。
きょうはこれが主たる話ではないんですが、ただ、留学、一般的に海外からの留学生の方、特に小泉政権のビジット・ジャパンとか、一千万人来ていただこう、私も大賛成です。
日本という国はすばらしい国だと私も自分で思っていますし、ぜひとも見ていただきたい。
ちょっと今、高度経済成長期以降、
日本が本来誇っていた自然
環境とかいうのを失ってしまっていますので大変残念なんですが、これからまた二十一世紀かけてしっかりそれもまた取り戻していくという中で、また、大和は国のまほろばと言われた、秋津島、秋津の国と言われたような本当に美しい
日本を取り戻していくということの中で、また、
日本をもっと好きになっていただけるような、来ていただけるような国にしていきたい、こういうふうに思います。
それで、実は関連してなんですが、来ていただく、そういうスポーツで来ていただく。ちょっと目を転じてみますと、実は今、こういうスポーツ界における、ちょっとこれは高校生というよりもスポーツ界全体における問題として、年齢詐称問題というのが非常に国際的に大きな問題になっていますし、なってきたんです。
日本ではほとんど取り上げられることはなかったんですが、実は海外では、特にサッカーの分野で年齢詐称問題というのが大きな問題になってきましたし、今も問題なんですね。
特にサッカー、私も余り詳しくはないんですが、ただ、よくテレビで見ていると、アンダー何とかとか、アンダーセブンティーンとかアンダートゥエンティーとか、特にサッカーの世界というのは、年齢によって分けて、国別対抗で争っているわけですね。それでみんな興奮しているわけですよ。
よし、
日本、頑張れ、アンダーセブンティーンで
日本も頑張るんだぞとかいうことで頑張っているんですが、
日本の場合はすぐれて戸籍制度があり、これもちょっと是非はおくとしましても、少なくとも、世界でまれに見る戸籍制度を持って、出生届もしっかりとしていますから、
日本のパスポートの年齢が実際と違うということはほとんど考えられないということでありますけれ
ども、しかしながら、世界に目を転じますと、こうしたサッカーの世界で年齢詐称問題が起こっているということなんです。
例えば二〇〇三年、ケニアではアンダーセブンティーンチームの二名の選手が年齢を偽っていることが発覚して、同国スポーツ
大臣が、ケニアのスポーツ
大臣がチームの解散を命じる事態にもなっていますし、ことし、つまり二〇〇五年になってからも、アフリカのアンダーセブンティーン選手権で年齢詐称が発覚したタンザニアが出場
禁止処分となっている。すなわち、解散とか出場
禁止に至るまでの重要な問題なんです、年齢詐称という問題は。これは実は大変重要な問題なんです。
ですから、この問題について、では
日本はないのか。なかったらいいんですけれ
ども、実は
日本にもこういう疑惑が実はあるんですね。しかも、それが高校スポーツ界で起こっているというのが非常に大きな問題なんです。
これは、サッカーの場合は教育界じゃありません。クラブチーム対抗、国別対抗で、すなわち、ある種スポーツというものを純粋に考えて、年齢別に対抗戦をやっているわけです。
ところが、
日本で起きている問題というのは、高校の教育界においてこの年齢詐称というものが起こっているということが実に問題だということなんですよ。それをきょう私は、今からいろいろと議論させていただきたいというふうに思っているわけでございます。
この年齢詐称問題に関しましては、何もアフリカに限ったものではありませんで、例えばアジアでも、昨年九月に開催されたサッカーのアンダーセブンティーン大会で、骨から実年齢を割り出す、MRI検査を導入して年齢詐称を防ごうとする動きすら出てきているということなんですね。ですから、大変大きな問題になっている。
つまり、アフリカだけの問題じゃない、ヨーロッパだけの問題じゃない、実はアジアでも大変大きな問題になっているということ。たまたま
日本が今までだれも議論しなかったということですけれ
ども、今日をもって、ぜひともこの問題、
日本でも大きな問題として取り上げていく必要があるというふうに私は思っています。(発言する者あり)いえ、
風営法です。これはまさに
風営法の
関係であります。
それで、特に高校バスケットボール界におけるこの近年のセネガルの国から来られている方の問題があるということなんです。(発言する者あり)
人身売買、そうです、
人身売買、
人身取引ということでやっていますので。はい、ありがとうございます。
それで、近年、
日本の高校スポーツでも、今バスケットと言いましたけれ
ども、先ほどから申し上げたように、高校スポーツでも、駅伝、卓球、サッカーを初めとして、留学生選手の活躍が目立っているわけです。
今の横綱朝青龍さんも、もともとはモンゴルからの留学生だったわけでありまして、こうした留学生が来ていただいて、特に朝青龍さんが
日本に住んでいただいて、住むどころか、あの大変な角界に入っていただいて、しかも頂点をきわめていただいて、今や破竹の六連覇、こういうことで、すばらしい成績をおさめていただいている、これはまことに結構な話だと私は思っておりまして、まさにこういうことはどんどん
日本でもあってほしいというふうに思っています。
しかしながら、例えばこの高校バスケットボールで起こっていることをちょっと見ますと、二〇〇三年と二〇〇四年度におきまして、セネガルからの高校のバスケットボールで留学した方が十名以上おられるということなんです。男女含めてセネガル人のバスケットボールの世界に来ていただいた方が十名以上いらっしゃるんですが、とりわけ男子の活躍が目覚ましく、何と、昨年とことしのインターハイでは、ともにセネガル人選手がいらっしゃる高校が優勝しているということであります。
ことしの大会ではベストフォーに残ったうちの三校がセネガル人選手を擁しているということでありまして、まさにセネガル人選手抜きでは
全国大会は戦えないと言っても過言じゃないような
状況になっているんですね。
もちろんこれが、先ほど冒頭で議論しましたように、きちっとしたカリキュラムを受けていただいて、知徳体ですから、単にバスケットボールだけじゃない、しっかり
日本の高校になじんでいただいて、しかも
日本語も多少は覚えていただいて、
日本の授業も受けていただいて、かつ、こうやってバスケットボールもやっていただいて、そして目覚ましい活躍をしていただいている、こういうことであれば、これはすばらしいことだ、まことに結構なことだと思うんですが、どうも私が
実態調査したところによりますと、そうじゃないような事例もあるのではないかということが大変疑わしいんです。しかも、そこに年齢詐称というものがあるということが大きな疑いとなって出てきているということなんです。
それで、ちょっと具体的な例を挙げます。ただ、実名と具体的高校名は挙げません。それは、私の趣旨は、別にその高校を非難しようとか、セネガルから来られた留学生の方を非難しようとかいう趣旨ではありませんので、具体的な高校名と具体的な名前は挙げませんが、ある高校のD選手ということにさせていただきたいと思います。
結局、バスケットボールの世界というのは、基本的に十九歳以下、高校生というのは十九歳以下ということになっているようでございます。そのある高校のD選手という者を擁して、その高校はインターハイで優勝をしています。そして、その選手が、実はこれが十八、十九以下ですから十九以下の範囲の年齢だったらば問題ないわけです。
先ほど多少申し上げたように、
日本でどういう生活をしているのか、ここは大変大きな問題なんですよ。単にバスケットボールだけやって、さあ、帰ってくださいということでは大変大きな問題であって、それはまさに高校の教育界におけるプロをある種容認しているという世界になってしまいますから、これは大変問題なんですが、そこはきょうの議論じゃありませんから、また改めてさせてください、どういう生活を送っていたか。
問題は、年齢詐称なんです。このD選手につきましては、実は、そのプレーをしたときに二十一歳ではなかったかという疑問が出てきておったんです。昨年の暮れあたりでございました。私も昨年の暮れにそういう話を聞いておりまして、実は調査をこれまで進めてきております。実際にセネガルまで私も調査に行ってもらいました。お願いして行ってもらって、セネガルで調査もしてきております。
その調査結果を見ますと、この年齢詐称は疑惑ではなくて、残念ながら年齢詐称だったなという、結論でいえば、そういうふうな結論を出さざるを得ない調査結果が今私の手元にあるわけでございます。
すなわち、何が起こったかといいますと、高校生と称して十九歳以下しか出られない大会に二十一歳の選手が出て、しかも優勝をしてしまった、こういうことが
日本の高校生のバスケットボール界で起こってしまったのではないか。これは決めつけるのもどうかと思いますので、少なくとも私の調査では限りなくクロに近いということで、きょうはとどめておきたいと思いますが、そういうことが起こっているということがあるということでございます。
そこで、きょうは外務省からも来ていただいていますが、セネガルという国において、それから、その前に申し上げておかなければいかぬのは、その高校に私も直接ではないですけれ
ども間接的に問い合わせておりますが、では、何でそのある高校はその選手が十九歳以下だと思ったかというと、その唯一の根拠がパスポートなんです。パスポートに記された生年月日が一九八六年であった。ですから、二〇〇三年ですから、その段階では十八歳であるということでオーケーだ、私は、パスポートに書いてあったんだから、それを信じたんです、こういうことでありました。
さて、そのパスポートについて今から議論していきたいと思いますが、セネガルの国においてパスポートはどういう申請過程をとるのか、ちょっと教えてください。