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鉢呂委員 内部
調査ではこの種のことはきちんと客観的なものにならないということは、この間、大変な事例で多くなっております。
私は去年の十二月、私ども民主党のこの対策本部、中井本部長や、きょうも
内閣委員であります大畠章宏事務
局長、そして私と三名で、漆間
警察庁長官にお会いしました。まずもって、このような県警の特殊な例であって、
全国共通の問題ではない、構造的な問題ではない、こういうふうに長官は言い切り、そうであったら私は責任をとるとまで言って、私は本当に、漆間長官がこの裏金問題、過去にどういう経緯で県警に行っているのか、聞きました。青森県の捜査二課長に行っておる、あるいは愛知県だというような言い方をしました。捜査二課というのはこういった裏金というのは全くないところなんだ、こういう言い方をしました。
私は帰ってきて資料を調べたら、北海道
警察で一番多いのは北海道
警察捜査二課でありました。捜査二課というのは
全国ほとんどどこにもないというような、そういう一般化した話をしたにもかかわらず、そういうことでありました。私はその上に立って、漆間長官、この間この裏金問題に、聞いたり手を染めたり、そういった事例が県警であったという話は聞いたことはありませんかと言ったら、私は目が大きいから目を向けたら絶対に離しませんから、そうしたら、今まで強気だった漆間長官が私の目を外して弱々しく、私はそういったことは一切ありませんでしたと。
ところが、今月の文芸春秋十月号、先月号ですが、朝日新聞を退職された編集
委員の落合さんが、九六年当時、愛知県警で、それはもっと昔の事例なんですが、こういった裏金の帳簿が十冊出てきて、これを愛知県警に突きつけたところ、ちょうど漆間長官で、漆間県警本部長だったようであります。
しかし、一日目に行ったときはけんもほろろだったそうでありますが、次の日にまた総務部長等が来て、これは何とか穏便にしてほしいという記載になっておるわけであります。それほどこの問題は
警察の最高幹部のところまで行っておる。九六年当時、そういった事例に接触したのであれば、当然漆間長官は昨年の十二月、私どもの
質問に対して、そういう事例もあったというような話になっていいはずであります。
きょうは時間がなくなりました。北見方面本部の警備課長さんがやはり仮装の領収書をつくって、
会計検査にこれは実在しないといってひっかかって、にせの、架空の
説明資料をつくってこれを提出した、外部
情報でこれが明らかになったという事例がありました。これも、
会計検査院が三日間現地
調査をやったときに立会したのは、北海道
警察会計課長、
警察庁の
監査室長。私はこの当時の北海道
警察の
会計課長の職歴を見ましたら、ずっと
会計課オンリーです。その前任は
警察庁の課長補佐でした、道警
会計課長は。今どこにいますか。管区
警察本部の
会計課長であります。
歴代、青森県警の
会計課長、千葉県警の
会計課長、そういった方が
会計検査院からこの接触費たるパブコンパドールという店の所在が備えつけの地図帳にはないですよと
指摘されたら、だれでもすぐ、私も
会計検査を何回も受けておりますが、本当に実在する店かどうかというのをまずは確認するのが、チェックする機関の
会計課長の責務ではありませんか。これに全く
思いが及ばなかったということで、その後、その所在を証明するうその求人広告紙、これを印刷業者につくらせて、そして
会計検査院に提出をする。
私は、去年の十二月、北見方面本部に行きました。私といえども、選挙を抱えていますから
警察はおっかないです。しかし、
国民、道民の
皆さんが、この問題をほったらかしにすることはできないぞ、やはりそれをただすのは政治家だということで、勇気を持って行きました。そして、その当時の菅井北見方面本部長にお会いしました。
これについて、私は組織的な
犯罪の容疑があるというふうに思っていると。この菅井本部長は、これに対してどういった
調査をされたのか。この疑いがあったときには、そういう
関係者は全部はじかれて、道警本部が全部
調査主体でやりました、私に対する
調査は一回だけ電話で北海道の警務部長からあっただけですと。こういったことによって
会計検査院の捏造資料を出すというようなことは、私はあり得ないと思うんですね。道警の
会計課長も加わって
会計検査院の対応をするというのが普通ではありませんか。
そういったことからいっても、私ども民主党は、きょうは時間がなくなりました、時間が過ぎましたからこれで終わりにしますが、やはり、
村田さん、政治主導でこの問題を解明しなきゃならないんです。私どものマニフェストでも今回の衆議院選挙でも、
委員会だとか官僚に任せるのではなくて政治主導で、この
内閣委員会なりあるいは
国家公安委員会の
委員長たる
村田さんが率先してこれを解明せずして、私はだれも解明できない。
そのことは、結局は、
警察官を何人増員しようと、地べたをはっている第一線の
警察官は、あの責任をうやむやにして、当該する警備課長が責任をとったりそういった形で済まそうとしておる、このことに第一線の
警察官は物すごく悩んでおり、私どもに対してもこういう資料を提示しておるんですよ。
きょうは
質問時間がなくなりました。この
質問の趣旨は、北海道の共済資金を今は流用してこういったものに使っておる、これも早急に調べてほしいんですが、本当に時間がなくなりましたのでこれで終わります。答弁は必要ないですが、また後ほど十分やります。
ぜひ、
国家公安委員長に再任をしていただくためには、この問題をきちっと解明する、その
改革の勇気を表明しなかったら、私は小泉さんは再任しないと
思いますよ。このことを明確にすることが必要だ、このように
思いますので、よろしくお願い申し上げまして、
質問を終わらせていただきます。