○渡辺(周)
委員 非
公務員化の話、あるいは、縮小したと言いますけれども、結果的に統合したんですね。統合したことによって正直生き延びている。あるいは、結局は、
公務員という身分ではないけれども、私が申し上げたように、
運営交付金という形で結果的には公金、税金が入って、そこで、自主的な
運営の中で、非常にわかりにくい中で人件費が使われている。
ここのところの、だから高過ぎる
給与が出てきて、実は、独立性を言いながら、自主性を言いながら、ここもやはり当然のことながら壁があって、ここの人件費もメスを入れなかったら、これは
公務員の人件費削減のことだけクローズアップされていますけれども、ここの点についても、これはやはり一兆二千億円の人件費が使われている、ここをどうするか。実際、これが本当に時代に合ったものなのかどうなのかということも含めて、これをやっていかなきゃいけない。これは、我々ももちろんこれからかかわってやっていくわけですけれども、ぜひその点についても、これから将来の
議論を深めたいと
思います。
ちょっと予定した
質問が多過ぎて時間がなくなってまいりましたので、
独立行政法人の中身についてはまた改めての機会にやりたいと
思います。
さて、先ほど特殊
勤務手当の話がございました。
総務省の方では
地方の
実態を
調査されて公表されました。それはまさしくそのとおりであります。
私も、百八十億もの金が、大阪市役所の
職員、市営地下鉄の運転手さんがプラットホームに地下鉄をとめると特殊
勤務だといって
手当が出ていた、こんなばかな話があるのか。
民間だったらとても信じられない。
民間のバス会社の運転手さんに聞いたところ、あなた方はバス停にバスをとめたら
手当が出ますかと言ったら、そんなもの出るわけない、それが仕事だと。
当たり前なんです。こういうまさにお手盛りみたいなことがあっちこっちであって、昔は公費天国だとか役人天国なんという言葉があった。もうそろそろ死語だろうと思ったら、冗談じゃない、あっちこっちに出るわ出るわ、こんなのがいっぱいあるわけであります。
だから、
総務省が特殊
勤務手当の
実態調査をやったというのは大変いいことだ。それによって、わからないやみの
実態が浮き彫りになってきた。納税者が、身近なところで何だ、うちの市役所の連中はこんないい
思いをしていたのかということがわかったわけですね。
国家公務員というのは目が届かない。
地方公務員というのは、大体近所にだれか住んでいたり、しょっちゅう何か手続に行ったりして、前を通ったり行ったりするからよくわかる。そうすると、納税者の意識が変われば、そういうことを議員さんやら
行政の担当者なりに当然言うようになります。それによってかなり是正されてくるんだろう。ある
意味では納税者全員がオンブズマンみたいになってくるわけでありますから、私は非常にいい傾向だというふうに思っています。その点につきましては、先ほど谷さんがおっしゃったことと全く同感でございます。もっと見直すべきだというのが私の考えであります。
そこで、では、国の方の特殊
勤務手当というのはどうなっているんだろうかということで、私もちょっと調べました。大変たくさん特殊
勤務手当があって、
国会図書館に行って調べてくれと言ったら、いっぱい出してくれました。これだけ実は特殊
勤務手当というのがあって、これは細かい字ですから非常に読みづらいんですけれども、どこにどれだけの特殊
勤務手当というのが使われているかということをちょっと一覧表につくっていただいたんです。
その中で、きょうは
一つだけ、会計検査院に来ていただいていますけれども、会計検査院に、実はこういう
手当が、昭和四十九年から設けられた
制度のようですけれども、特殊
勤務手当の中に会計実地検査
手当というのがあるそうです。今
年度は予算ベースでおよそ五千六百十五万円、
平成十六
年度の決算ベースで五千百四十二万、十五
年度は約五千四十三万。今、
日本全体の人件費を含めた削減をする中で、額としては、大きいか少ないかといえば、もちろん大きくない
数字になりますけれども、ただしかし、五千万という金額がこの会計実地検査
手当に使われている。
これは一体どういうことなのかと会計検査院に聞きました。そうしたら、会計検査院法に基づいて他省庁なんかに実地検査に行く、そのときに月々やった仕事によって
手当が出るんだと。しかし、それは本来の
業務じゃないかと私なんかは思うんです。
というのは、会計検査院の方が行くというのは、これは憲法にも認められた仕事でもあるんですね、当然国の。そこになぜ
手当が本来
業務をやって出るんだろうかということで、どうしても納得いかないものですから、きょうは来ていただいたんですけれども、これは一体どのようになっているのか、その点についてお尋ねをさせていただきたいと
思います。