○三日月
委員 民主党の
三日月大造です。
冒頭、きょう、お忙しい中、東
日本高速道路株式会社村上専務、また中
日本高速道路株式会社
山本専務、そして西
日本高速道路株式会社
山本専務、本当に国会の方までお越しをいただきまして、ありがとうございます。民営化後のそれぞれ本当に御多忙の中、来ていただきました。有意義にその時間を使ってまいりたいと
思います。にもかかわらず、冒頭、国会の衆議院の
国土交通委員会のこの
状況を、私の
立場からもおわびを申し上げたいと
思います。非常に貴重なお時間を使って来ていただいています。
かつ、先ほど、
長島委員は、ちょうど一年を迎えた新潟
中越地震の今なおつめ跡が残る現場の
状況を切々とお訴えになるという質疑をなされましたし、
鉢呂委員そして古賀
委員からは、航空機及びJRの事故、そして新たに発生してきたアスベストのさまざまな問題について、いわば
国土交通行政が抱える極めて重要な課題について質疑をするこの
国土交通委員会の一般質疑の場です。これは、自戒を込めて、しっかりと
委員各位の、私も含めてですけれども、猛省を促したいというふうに
思います。
その中にあって、北側
大臣におかれましては、私は御尊敬申し上げています。といいますのも、本当に、
災害もあるし、事故もあるし、新たな問題も発生してくる中で、幅広い
国土交通行政を指揮される指揮官として、日夜御尽力いただいていると
思います。我々野党、少数政党の
意見に対しても、嫌がられずに非常にまじめに真摯にお答えをいただいていますし、当然のことといえば当然のことなんですが。ぜひ、きょう議論をいたします談合問題という、また公団末期のさまざまな問題点につきましても、政治家同士の踏み込んだ議論を展開したい、そのための質疑を行いたいというふうに思っています。
きょう今
資料を配らせていただいています。四十四ページにもわたる
資料で、もう既に確認をされたこと、この
委員会、その他
委員会でも議論されたことも含めて、新しくこの国会の場に来ていただいた仲間の方々もいらっしゃいますので、ぜひ、それぞれの御英知や御経験やそして勇気を結集して、この談合問題、根絶に向けて
取り組みたい。そのために、これまでの経過も確認をしながら、問題の本質がどこにあるのかということについても、ぜひ改めて確認をしたいと
思います。
この問題は、我が党の中川治前議員が、非常に小まめにずっとデータを追いかけて、この
国土交通委員会でもことしに入って議論をしてこられました。今は
地域で活動されていますが、その御努力のおかげであるような
資料も多々ございます。敬意を表しながら、質疑に臨みたいと
思います。
まず、一ページ目ですね。ぜひ、
大臣も、そしてきょうお越しになった
参考人の方々にも、また
委員各位にも
ごらんをいただきたいのですが、今回、一連の談合問題の構図というものを、公正取引
委員会がつくられた
資料をもとに私の事務所で作成をいたしました。これを見ていただければわかると思うんですけれども、左側が国交省
関係、右側が公団
関係ということになっております。
受注価格を何とか低くならないように、また、そのことによって安定した利益を確保しようとしたこの真ん中のA会、K会のいろいろな
取り組みによって、そこからの国交省なり、そして公団への働きかけによって、そして、既に
指摘をされていることだけで申し上げれば、公団からこの真ん中のA会、K会に
関与すること。
同時に、その真相には、公団からこれら企業への再就職、また事実としてあるのは、左側国交省からもこれら真ん中の業界に対して再就職があって、そして、さらに申し上げれば、この真ん中のA会、K会の四十七社から、そして、そのうち今回排除勧告を受けた四十五社から、これは二ページ目にあるんですが、そして、この一ページ目の下の部分に書かせていただいているんですが、政治家、政党への献金がある。これが、言葉で言えばさらっとして簡単なんですが、政官業の癒着のトライアングル。左側に国交省、右側に公団と、非常に根深くて、そして問題の多い事態であると私は思っています。これは、公団も巻き込んだ巨大な官の組織と、そして長年当たり前のように続いてきてしまっていた慣行というんですか、こういうものだと思うんです。
三ページ目には、この一連の事態によって告発された企業、そして逮捕された方々、公団
関係で六社、国発注
関係で二十六社、そして公団
関係で七名逮捕、国交省
関係で八名の方が逮捕という、今まで明らかになっただけでも非常に大きな問題。
大臣は、この国会冒頭の御発言の中でも、社会資本
整備に係る入札談合の再発防止を徹底したい、また、
道路公団民営化に当たって、談合等の不正行為の防止を図るべきだということを表明されていますが、改めて、この深刻な事態、図にすれば簡単なことかもしれませんが、非常に底に奥深くあるさまざまな問題を
ごらんになっての御見解と実態解明
対策のための御決意を、まず冒頭お伺いしたいと
思います。