○
小泉昭男君 何か
スピード感ないですね。やはり、こういうものだというしっかりした
基準をスタートラインに据えておかないと、いいと思ってやったことが、何かのちょっとした
トラブルでこれは駄目だという話になっていった場合にこの
グリーンツーリズム自体が全部駄目だという話になりかねませんので、きちっとした
基準を設けていただくことが極めて大事かな、こういうふうに思います。これは意見として申し上げておきます。
ここで、
大臣にお伺い申し上げたいと思いますが。
私の友人ですが、
リンゴの
オーナー制に、毎年長野県佐久市に通っている方がおりまして、この方は
リンゴの木を
契約して、
収穫の
喜びを
家族で味わうことができて毎年
楽しみにしていますということでございまして、
内容を聞きましたら、これは
グリーンツーリズムに
関係していくことだと思うんですけれども、この
契約の金額というのは一本の木で一万五千円から二万円ぐらい、一本の木から二百個ぐらい
収穫できるというんですね。
収穫の時間は、大体一時間半から二時間ぐらいで
収穫を終わるということなんですけども、その
リンゴ園には三回足を運ぶと言うんですね。
リンゴの花の咲く時期、五月。
名入れ、
名入れというのは自分の名前書いたり、何かこう、例えば
島村大臣にこの
リンゴ食べてもらいたいとしたら、
島村さんて書いたりね、そういうふうな、
リンゴに文字を入れるわけですね。これが九月にあるって言うんです。十一月になると
収穫ということで、これは本当にもう満面の笑み浮かべて話す
状況ですから楽しいんだと思うんですけども、全く
トラブルがないわけじゃない。
この中で、どうしても
収穫に行けないときがある。このときにはどうするかというと、その
契約した
農家側で
収穫して宅急便で送ってくれるって言うんです。これは
トラブルにならないんですけども、台風で
収穫ができなくなっちゃった場合、これは
契約しているわけですから、その
農家側が
リンゴ十五キロ入りの箱二つ送ってくれるって言うんです。こういう形の
契約になっているそうですね。
そして、良かったことといいますと、行くたびにたくあんでお茶入れてくれるって言うんですね。そして、心の温かいもてなしで本当に楽しい交流できたって喜んで帰ってくることができるって言うんですね。それからもう
一つは、無農薬って書いてあるんですって、看板が。この看板見ただけで安心して
リンゴを食べられると言っていました。
それと、困ったこと何かありませんかと言いましたら、困ったことは行くまでの途中の
交通渋滞だと言っていましたね。それから、当日の天気、これぐらいだって言うんです。
それで、この方は、本当にもう、この話するときはもうにこにこして話していますから、一年のうちの一番
楽しみだと思うんですよ。まあこういうふうなことが、
リンゴに限らずイチゴについても何についても、これでどんどんどんどん皆さんが
農業に、
収穫だとかそういうものに参加していくことができれば、
農業に対する
理解がもっと深まると思うんですね。
私、
冒頭に申し上げました
日本農業の複雑な
状況、これは
農林漁業を
体験して知っていただくことによって、国民の
方々、
一般市民の
方々も
農業に対する
理解が余計深まるんじゃないかな、こういうふうに思いますし、
都市の中、これは
考えてみますと、
市民農園、いろんな問題ありますけれども、隣の
市民農園が
耕作放棄地で、何か虫が大量発生しちゃって、農薬掛けていいものかどうか、それの
状況も分からない。こういう中で、しかし少なからずも取れた
収穫物によっていやされるという、こういうふうな
喜びを実際に感じながらも、
都市の中でも
市民農園で問題抱えている
農園もあるようであります。
こういうような中でございますけれども、今回提案されました
法律案でございますが、大きく分けて
三つだと思うんですね。
農林漁業者又はその組織する団体以外の者でも、必要なサービスを提供する場合にも拡大するということ、
保険に
加入している場合に
限り登録を受けられること、
登録を申請した者が
資格要件に適合していれば国が
登録すること、この
三つだと思うんですけれども、今までの
経験を生かしてより
積極性を打ち出したものと評価申し上げたいと思います。
ある
意味、
グリーンツーリズムというもの
自体を知らない
方々が大勢いると思うんです。私もつい最近まで知りませんでした。そういう
意味で、まだ知らない
方々に対して特にPRが必要じゃないかな、こういうことを思いますので、
大臣として今後どのようにお取り組みになるのか、お
考えを伺いたいと思います。