○黒岩宇洋君
官房長、今の
説明聞いて分かる人いませんよ。だって、認知件数が増えてきたということは
治安が悪化してきているわけなんですから、本来だったら
予算をきっちり使って、じゃ、
捜査なら
捜査費で使えばいいじゃありませんか。それが、ベテラン職員がいなくなったと。
これ私、この前も
指摘したんですけれども、ベテラン職員ほど
捜査費にお金なんか使わなくても情報収集できるんじゃないんですか。若手の新米がお金使うんならともかく、ベテランというのは腕に頼っているんだから。だからそういう、正に虚構ですよ。本当にフィクションの物語をこの場で言ってもらっても、これだけわずか五年で減っている。認知件数云々と言っていましたけれども、例えば
平成十二年から十三年に
執行額は三割も減っているわけですね。じゃ、翻って、認知件数が三割も上がっているかというと、一年間で三割も上がっているわけはないわけですよ。
こんな、本来は、役所というところは
予算をきっちりと確保して、そして確保した限りは使い切るという、こういう習性があるわけですよ。それが使い切れてないということは、これは本当に
捜査費というものは私は不思議な性格なお金だと思っていますよ。余り必要とされてない、幾らでも減らすことを可と、是とできるという特殊な私、
予算だと思いますよ。
そこで、これはもうあえて聞きませんけれども、先ほど、じゃ、本当に九九%使い切る云々とありましたけれども、これ、例えば
平成十六年でいうと、さっき申し上げた三十三億と二十六億で、配分額と
執行額で七億の乖離があるんですね。七億使い残しているんですよ。ただ、不思議なことに、
平成十六年度の最後の第四・四半期では三億円の
予算請求、じゃない、要するに配分の請求をしているんですね、三億円の配分請求を。三億円の配分請求を最後に三か月にしておきながら、トータル七億残ると。これほどこのお金というのは使い切ることが大変なお金なんですよ、
手続上。これはもう
指摘にとどめておきますよ。このやり方で九九・九九%の
執行率なんてことはあり得ないわけですよ。これがもうとにかく
捜査費たるものの私は本当に顕著な特徴だと思います。
それで、加えて言うと、これ、各都道府県で幾ら幾ら配分を見て、その配分額見ただけで、私も多いか少ないかはよく分かりませんでした。そこで、人口比で、まあ乱暴なんですけれども、人口比で見るところ、一番多いのは東京ですね、警視庁。これは数字だけ、一人当たり五十三・五円、十六年度で配分されています。驚いたことに、東京は除いて一番多いところは富山県、これは四十二・一円。一番少ないところで三重県、十一・六円、これ四倍もの差があるんですね、国費、
捜査費の配分額で。
私、これも非常に特殊だと思うことと、もう一つ、これを見ていて面白いことに気付いたんですけれども、
平成十二年度からは軒並み各都道府県の配分額下がっています。四十七都道府県中、まず十二年から十三年にかけて四十二都道府県が減額されています。次、十三年から十四年も減額されているんですが、たった一県だけ三年間連続でこの配分額が上がっている県がある、これが
村田大臣の
愛媛県なんですね。この理由は私には分からない。(発言する者あり)あっ、そうか、岡山、ごめんなさい。
愛媛県、
愛媛県なんです。済みません、
愛媛県、
愛媛県です。
で、これはちょっと理由は分からないんですけれども、
平成十六年度の
執行額が前年比に比べてわずか三七%、これ四十七都道府県で最も低いんですよ。これは、
平成十六年度の最後の、最後の最後、年明けに巡査部長の告発があったという、私、これと関係があるんじゃないかと思っているんですが、とにかく前年比の
執行額に比べて三分の一まで
愛媛県は落ちているんですよ。
私は何が申し上げたいかというと、本来、正々堂々と
捜査費って、これ
業務上のお金ですから使うものでしょう。それは、なぜか若干不正が出ると自粛するような、そういう特徴があるのかと、そういう特色のあるお金なのかと考えると、一体
捜査費って何なのと。そんなに正々堂々ともらえないお金なのかという、そういう気がしてならないんですよ。だって、
愛媛県、三年連続で唯一上昇していた県が、いきなり巡査部長の告発あった年に断トツでもう、四十七都道府県の中でもうずば抜けて
予算執行額が前年から割れるわけですから。
だから、これ、このやり取りを聞いて、済みません、私、もうこのことで終わっちゃいますけれども、
村田大臣、まあ大蔵官僚としてもいろんな
予算というものを見てきていて、どうですか、この不自然な、まずこれについて不自然さを感じませんか。加えて、まあ、もう不自然さを感じないかだけ、ちょっとこれだけもうお聞かせください。