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小野清子君 ありがとうございます。
大体、最初の方からずっと来させていただきました。
二十五条のところに、
海外における
食品の
安全性あるいは
栄養、
食習慣の
食生活に関する
情報の収集等ありますけれ
ども、ゴールデンウイークというと何十万の
方々が
海外に出掛け、帰ってくるときに、
症状の悪い方はお申し出くださいというのが成田へ着いたときの一つの検問所になっているようですけれ
ども、外国の場合には水道から出るお水は飲んじゃいけないなどということを知らずに出掛ける人も多いわけで、そしてまたいわゆる
食文化の違いの中で、
日本では何でもないものが向こうでは大変なことであったり、私も今回のヨーロッパに出掛けたときに、デザートにホオズキがありまして、ああかわいいホオズキと思って、飾りでしょうと言ったら、いや、これは食べるんだと言われて食べました。とっても甘くておいしかったんですね、初めてです。
日本のホオズキは種を出して音を出すという遊びで私はホオズキとかかわっていましたけれ
ども、肉厚なんですね、食べられておいしいというのを初めて体験しました。
こういういい体験は別にいたしまして、
海外へ出掛けていくに当たっても、いわゆる
食育というものを知らずに
海外に行くことは大変危険な状態であると。それが衛生面の高いところもあればそうでないところもあり、
イタリーのオリンピックのときにも、水は絶対飲んじゃいけないという、あのきれいな青空の下で出る水を見て、これがどうして飲んじゃいけないのと飲んで本当におなか壊したのがいるんです。
そのように大変難しい
時代が国際交流の中で普通になってきているというところに、改めて食というものを学んでいく上での多岐にわたる
分野を思い知らされた感じがいたします。
これもある記事を見たときに、
食育は戦いだという
言葉を読んだことがございます。
食育は戦いだということは、この子をどういう
人間に将来するかによってその子の成育というものは
食育によるという、要するに、きちんと食べさせて活動させて、活動させることによって発育プラスアルファ発達するわけですから、胸の厚み、幅というのは活動させなければ、体重、身長は伸びますけれ
ども、
胸幅、厚み、体でいえばエンジン
部分ですね、心臓、肺臓、循環器系統は育ちません。
そういう意味におきまして、
日本の
子供たちの現状というのは、東京オリンピックのときに十六個の金メダルを取って、ギリシャのアテネも東京オリンピック以来、十六個のメダルを取って大騒ぎしたんですけれ
ども、二十五個くらい取れる予定が十六個しか取れないということで、私たち選手はひんしゅくを買ったことを記憶しております。それは、最後の最後に来ると体力負けをしたということなんです。
それ以降なんですね、総務省を
中心にしながら、総理府の古井さんを
中心にしながら、体力づくりという
言葉が
日本の中で言われました。
さて、じゃ
日本人は体力が上がったかというと、残念ながら、東京オリンピック以降、一回も体力が上がっていないんです。それに比べまして、身長は、十四歳の男の子で、当時は百五十七センチが、今百六十五センチです、同じ年で。体重は、四十七キロが五十五キロです。体が大きくて重くなって、
胸幅、厚みが狭くて、心臓、肺臓が小さければ、大きい車に小さなエンジン乗せているわけですから、これは疲れやすい、くたびれる。ああやって道路にでもぺったんこと座ってしまうというのがこういうことからも
理解できると思います。
ですから、私は、
食育も大事ですけれ
ども、知育、徳育、体育、
食育と、こうであれば、食べることと同時に、将来この子をどういう
子供に、どういう
人間にし、どういう
日本のために必要かということを考えたときに、鉄は熱いうちに打てで、鍛えるときには
成長期しかないということですね。
成長期にそういう活動をしなければ、
胸幅、厚みは絶対大きくならない。だから、私は、受験期でも、お母さん、お茶と下りてきたら、ちょっと走っていらっしゃいと。そうすると、わずか十分走ってくるだけで心肺機能は受験期でも私は発育は可能であると、そういう
認識を持っている一人でございます。
そのように、今回、
食育の問題がいろいろ取りざたされている中で、食の果たす
役割と、知育、徳育、体育のバランスということを考え、そして、それぞれが
知識を持って科学的知見に立った中で提唱されていかなければ、単なる
食育一つだけでも決して十分ではないということを改めて申し上げたいと思いますし、まだ時間があるんで一言申し上げますけれ
ども、ドイツ人の友達が、小さいときに胃袋を大きくしておかなきゃならないということを、育児、目の前で
子供を使って言ったんです。
日本ですと、ばかのおおまぐらいといって大食漢はけなされます。胃袋を大きくしておかなくちゃならないと。それで離乳食をバナナとラスクをつぶして食べさせて、途中からべっとこう出しますと、またぐっとこう入れるんですね。うえっとなったら背中ぽんぽんとたたいてミルク飲ませる、もう見ていて何と残酷なと、そう思いましたときに、小さいときに胃袋を大きくしておかなくちゃならないというのにはもうびっくりいたしました。
そして花嫁の条件が、うちの娘には力があると、こう力こぶを出さすんですね。
日本ですと、あんな怖いのもらえないというのが落ちじゃないかと思うんですけれ
ども、考え方が全く違うということです。今回、フィンランドに行ったときにでも、大昔、ロシアとの大戦の中で男性も女性も国のためにともに戦ったから男女共同参画であるという、そこに男女の差がないというほど女性が頑張ったということのお話を聞きました。
いずれにしましても、これからは我々
日本はどこへ行くのでも海を越えなきゃならない。そういうときに、時差ぼけをしているようでは
会議は終わってしまいます。そういうことを考えたときに、気力、体力、精神力、あらゆるものが培われた
子供をつくっていくことがこの
食育の私は
基本的大事な点ではないかと思うんです。そのように
成長期、小
学校、中
学校、そして幼児期、そういう時期に、どのようにしてこの
子供が将来
日本のためにどのように活動していくかと夢見ながらやっていかなくちゃならない。
ある友人は、小さな
子供を乳母車に乗せながら午前一時間、午後一時間は必ず散歩に連れて行くと。散歩に行くことで、風が吹いていて、雨が降っていて寒いんじゃないかと言ったら、雨が降っているから会社を休むかと言われました。私は、子育てをしたおかげでそういう
方々との接触でいろんな
質問をし、いろいろ恥をかきました。そのことが、
日本は風が吹いたらもう行かない、天気がよろしいとよろしいから行かないと、何か理由を付けて、動的な
子供の対応ではなくて、静的な親の対応に
子供を任せているところがあると思います。
そういう意味で、
子供というのは
生活の
習慣をしっかり、その中に
食育も入れて、外遊びをして疲れてきたからしっかり物が食べられて、それが熟睡を促すという、食べる、寝る、排泄する、これのバランスがしっかり取れなければいい子育てもできないということもちびさんを育てるときに私自身が教わったことです。
最後に、これからは、私は結構テレビを見る方なんですけれ
ども、テレビ
関係で非常に熱心に食を通したクイズ、あるいは楽しくやりながら問題意識ですね、非常にたくさん流れております。私は、この
食育基本法を
国民運動としていきたいというのであれば、国がひとつ動くということではなくて、マスコミの
皆さんも巻き込みながらやっていかなければ、あまねく人たちには絶対に届きようがないと思うんですね。
先ほ
どもそれぞれ役所の
方々から、こういうことをしています、こういうことをしていますといって、ボランティアの方が二十二万いる。じゃ、その
方々に会った人がいるかというと、私の周辺はほとんど会っていない。そういう
方々にもどうやって目くばせ、目に付くことができるようになるかというのは、やっぱりマスコミの力というものをかりながら、協力し合いながら、
日本全体がどこへ行っても体力的に気力的に劣らない、そしてだれにでも愛されるような
国民というものに育て上げていかなくちゃならない。
そういう意味におきましては、疲れてめまい、便秘、腰痛などという
子供が小学生に一杯いるなどということは、これはもう許し難いことでございますし、また、人は一人ずつ違いますから、体の大きい子も小さい子も給食は同じ量じゃなくて、お代わりはできるということになっているようですけれ
ども、パンとかああいうものは個人で食べたいだけ食べさせるくらいの度量をやっぱり
学校給食の方もお持ちをいただきたいと思いますし、あらゆる面においての、今回のこの
食育基本法が通った
段階におきましてはリーダーシップを発揮していただきまして、
国民が総健康長寿
社会に向かえるように、おかげさまで
日本は平均寿命は一番ですけれ
ども、健康寿命という問題が言われておりまして、平均寿命が八十・九歳、男女合わせてですね、それに対して健康寿命というのが七十四・五歳。この五歳数か月の違いというものが少なくなればなるほど医療費の削減にもプラスになっていくという大きな利点もございます。
そういう意味におきまして、各年代が年代における最もふさわしい
食育というものがこの
基本法を通じまして皆様に
理解され、活用されることを心から願いながら、
質問を終わらせていただきます。