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秋元司君 来日する外国人の数を増やすことは、これは決して悪いことじゃないと思っているんですよ。今、国交省でもビジット・ジャパン、これをキャンペーン張って、今観光客、五百万人から一千万に増やそうという運動も行っていますし、当然、今、まあこれはいいことか悪いことか分かりませんけども、非常に
日本の市場は外国から見てある意味
魅力があるというのか、安過ぎるというのか分かりませんけども、非常に外国人の企業家も投資家も、又はそれに対するビジネスマンの従業員もどんどん
日本に来まして、そういった分野における外国人の数も非常に
増加傾向にある。だから、こういった
皆さんは、まあ恐らく、こう言っちゃなんですけども、
日本には投資
目的、仕事
目的、言ってみれば雇用の受入先があるということの中で来ていますから、
日本において犯罪を犯す、こんなことはなかなか考えにくい。むしろ、
自分の母国の職場が、たまたま母国から何らかの理由によって
日本に入ってきたと、
日本が職場だという意図的なものがありますから、よっぽどのことがない限り犯罪性は低いと思うんですけども。
ここでちょっと考えていかなくちゃいけないのは単純労働者ですね。これを一概に悪とも言えない
部分は、
日本のこの経済
状況とか置かれた産業構造を見ていますと、悪とは言えない
部分はあるんですけども、原則単純労働は
日本では禁止されているわけでありましょうから、やっちゃいけないんでしょうけど、しかし、現状としてそれがゼロかという話になると、そうではないこともあると。
だから、私は実はここに
一つの疑問が、思うんですけども、
日本はこれだけの経済発展を成し遂げている国であるから、やっぱり来たいという、
日本に行けば何とかなるんじゃないかという、この需要をなかなか抑えるのは私は難しいと実は思っているんです。ですから、
日本に来るために非常にハードルを高いことをする。それは、一時期これ事件にもなりましたけども、特に中国においては、
日本で働くために、ある変な、悪い、何とかシンジケートとか悪いブローカーを使って、中国国内で高いお金を払って、それで偽造パスポートを買って、それで
日本に入ってくると。当然母国では家族もいるし、多額な借金を抱え込んでしまったから、
日本でどんどん稼いで一刻も早く国に帰らなくちゃいけないと。そのためには、まあ稼ぐといったって
日本で日給一万、二万、そんな程度の仕事でありますから、何百万という金を一気に稼ぐとなれば、それはピッキングでありましょうし、俗に言われるパチンコで変ないろんなことをやったということにつながっていってしまったということがありますからね。
だから、私は、これ入管政策の一環として、やっぱり単純労働者、そういった
日本で働きたいという希望がある、
一つは、受入れ側の
日本としてもある意味そういう
部分を受け入れなくちゃいけない
部分が産業によってはどうしてもあるということをもう少し精査する中で、調整的に何かそういった、労働市場開放とまで言いませんけれども、それに近い形で入管政策として私は考えていく必要性があるんじゃないかと思うんですが。
これは単純労働に限ったわけじゃなくて、当然技能労働者、今、
日本とフィリピンの間でやっているEPAですかね、ということでも一部、看護師、看護婦の問題議論されておりますけれども、こういった観点から、入管としてはどのような見解を持っていらっしゃるのか、お伺いしたいなと思います。