○山内俊夫君 今日は朝から
受信料の件がほとんど
中心になっております。私も、この
受信料の件について少し気になる部分がありますので、今日は
総務大臣、また
橋本会長、二、三の
質問をさしていただきます。
その
質問の前に、私は実は
平成十二年、ああ、
平成十四年ですね、
総務大臣政務官という立場で東南アジアのテレビ局の事情なんかも視察に行ってまいりました。そのときに、今、景山
委員からもお話がありましたように、私はインドネシアへ行ったんですけれ
ども、インドネシアの国営
放送、これはスハルト時代に結構国の
予算を付けて運営をさしていただいていた。ところが、少し政変がありまして、それ以降、国の
予算もなかなか、一ルピア、大体一ドルが一万ルピアぐらいになっていた時代でありますから、大変
予算的に苦しいということで
予算が随分カットされてきた。新しい政権の下では少しコマーシャル取ったらどうかというような示唆もいただいたんですけれ
ども、もう既にその時代、
民放各局が張り付いておりまして、なかなかそこ、スポンサー料を取れるという能力もない。そういった中で、社長と私一時間半ばかり会談をさしていただいたんですけれ
ども、その女性社長が、アメリカでいろいろ教育を受けておられた方で、日本の
NHKというのは非常にいいですねと、正に称賛なんですね。実は我々の理想もそこにあるんだけれ
ども、なかなかそこまで到達できない、
国民からそれだけの
受信料をいただくわけにいかないんだということで、大変苦慮されておりました。
そういった中で、やはり
NHKの私は理想的なスタイルで進んできたんじゃないかなと思っております。これはもう世界に向かって胸を張って私は自慢すべきことであろうと思うわけなんですが、国営
放送のその総裁ですけれ
ども、今後とも日本の
NHKを見習いたい。その中で、先ほど景山先生から話もありましたように、インドネシアというのはちょうどアメリカの東海岸と西海岸ぐらい幅があるわけですね、なかなか通信インフラができておりません。ということで、
国民に対してちゃんとしたユニバーサルサービスが、やるにはやっぱり
放送が一番いいんだというちゃんと持論を持っておられるんですけれ
ども、なかなか人材も、そして機材もなかなか充実してない。そういった
意味で、是非いろんな
意味で御協力してほしいという話がありました。私は、その総裁の思いというのは、大変
NHKを常にウオッチングしているということをつぶさに感じたわけであります。
さて、その
受信料が大変今状態になってきた、これはもう先ほどの皆さん方の
質問の中にもあるようでございますけれ
ども、これまで
NHKは、国会の審議会の場でも、
NHKの存在、
組織というものは最も理想的な性善説に立った
組織である、強制力も
罰則もない、そして
信頼関係で成り立っていますよという、その
信頼関係が少し危うくなってきたなということで先ほど
指摘もあったんですけれ
ども、私は、この
NHKの
受信料というものについて少し科学的というか少し分析をしてみた。後ほどまた申し上げますけれ
ども、この
受信料制度をそろそろ性善説から、悪いけれ
ども少し性悪説にシフトしなきゃいけないのかなという気がいたします。
その中で、
総務大臣、実は三月九日、参議院の
予算委員会の中で、
受信料納付義務化などを検討すべきだというようなことを発言されておりますが、その真意というものを少しもう一度お聞かせいただけたらと思います。