○
櫻井充君 その
景気の
対策にしても、もう何年も前から
景気対策景気対策と、亡くなった
小渕総理のころには、桜の花が咲くころには
景気が良くなるというあの名ぜりふを残されておりましたが、何回桜の花が咲いても地域の方は
景気が一向に良くなっておりません。特に、我が宮城県などは相変わらず厳しい
状況にございます。そうだとすると、一体どうやって、本当にですよ、
政府として
景気を回復させるためにどうしていくのかということの
方向性を出してこなきゃいけないんだろうと思います。
まあ、これは議論してるとかなり長くなるので、私なりの見解をちょっとだけ述べさしていただければ、この国はどういう
方向に向かうのかということの
方向性をきちんと出さない限り、残念ながら新しい
産業は起こってこないんだろうと思います。
私は医者だからかもしれませんが、今、
病気の種類が変わってきています。昔は、昔はというか、今も増えていますが、
生活習慣病と言われる
病気から、今、今
花粉の時期で、
花粉症の方随分いらっしゃいますけれ
ども、
花粉症であるとか、そういったアレルギーの方が今三分の一いらっしゃいます。三人に一人です。それから、いわゆる
化学物質過敏症、
シックハウス症候群、まあそういうふうに言った方が
理解しやすいかもしれませんが、そういった
病気が物すごい勢いで増えてきています。これは、
個人の
努力ではどうやっても解決できないものなんですね。つまりは
大気汚染の問題を解決しなきゃいけないとか、
住宅政策を、
建材のことをきちんとしなきゃいけないとか、そういったことを考えてこない限り、なかなかこの
病気は解決できません。そうしてくると、この国が本当に
皆さんの体の安全であるとか安心であるとか、そういったことを考えてくれば、どういうものを生み出していかなければいけないかということ
自体はっきりしてくるんだろうと思うんです。
例えば、
シックハウス対策を私も党内でまとめさしていただきましたが、結果的に
政府から
建築基準法の改正という格好で出てきてどうなったかというと、新しい
建材がどんどん生まれてくるだけではなくて、
住宅の濃度を測ってこようという、そういう新しい
産業も生まれてくるわけです。
ですから、この国がどういう
方向に向かっていくのかという、その
方向性を示すことの方が大事なことなんだと思うんですね。これはある
種規制を掛けることだと思うんです。つまり、
住宅はこういう
住宅でなければいけないというふうに決められるから、だからそれに合わせて
産業界も付いてくるわけです。
例えば、
介護保険なら
介護保険でいうと、
介護をできる
人たちはこういう資格を持った
人たちじゃないと駄目ですよという制限をしたからこそ新しい職種が生まれてきます。
規制緩和規制緩和と言われていますが、その規制緩和して本当に
産業が生まれてくるのかというと、僕はちょっと違っていると思っていて、むしろこの国がどういう
方向に向かうのかということを明示することによって大きく変わってくるんじゃないのかなと、そう思います。
もう一点申し上げると、なぜデフレが続いているのかといえば、
同業他社で
価格競争をし続けているからです。これは将来の不安もある、現在の不安もあるからお金は使えないというところもありますが、とにかく安ければいい、だから
生産拠点を中国に移そう、
流通コストを削減しよう、いつまでたってもこれでは物の値段は上がりません。むしろ、大事なことは新しい
付加価値を付ける商品を開発することだと思います。
例えば、ミネラルウオーターなどは五百㏄百五十円です。一リッター三百円もします。つまり、ガソリンの三倍の水が飛ぶように売れるんですね。水が安全でないこと、そして体にとって害であるということを
皆さんがよく
理解されているから、そういったものがどんどんどんどん売れていくんだろうと思います。
ですから、その新しい
付加価値をどう構築していくのかということがこの国の
課題であって、もう
一つ今のを簡単に言うと
環境産業なのかもしれませんが、韓国な
どももう
シックハウスの問題が顕在化してきています。そうすると、
日本が
最初にこういった
建材なり、それから塗料とか
接着剤を開発すれば、どんどんどんどん
海外に輸出もすることができますから、そういう
意味において、新しい
付加価値をどうつくっていくのかということが大事なことなんだと思うんです。
残念ながら
小泉政権では、なぜか
民営化民営化というふうにお題目はありますが、じゃ一体何をどういうふうにしたいのかが全く分かりません。郵政
事業にしてみても、民営化先にありきでして、その後のお金がどう使われるのかとか、本来であれば、本来であれば特殊法人改革のためがスタートだったはずなんですね。それがいつの間にか民営化だけがお題目のようになっていくけれ
ども、民営化されて本当に我々の暮らしがどう変わるのかなんというのは全く分からないまま議論させられようとしています。そうではなくて、きちんとしたやはり
方向性を出してくることが私は大事なことではないのかなと、
個人的なそれは思いでございます。
そこで、現実問題の中で、今いかに支出を削減するのかというお話が、支出を削減するのかというお話がございました。その点からしてみると、この市町村合併を進めていくというのは
財政再建上かなり有効な手だてだろうとは思います。どの程度、どの程度この市町村合併によってこの
地方交付税の特別
会計の赤字が解消できると試算されているんでしょうか。