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大門実紀史君 ありがとうございます。これもレクのときは個別のことで答えられないと言われたのを、
佐藤局長がきちっと答えていただきました。ありがとうございます。
これは大事なことなんです。これが実は今、何といいますかね、マスコミも含めて東京都の主張との違いになっているところでございます。つまり、
企業に
出資を募るときに出している
事業計画が裏の
事業計画とかいろんな言い方されていますが、私は正式な
金融庁に出した
事業計画だと思っておりますので、そのことを確認していただいたわけです。
それを私、手元に入手をいたしました、ある
企業を通じて入手をいたしましたけれども、
事業計画書というやつです。ただし、不思議なことに対外秘と、表には出さないでくれと、非公表の
事業計画書になっております。
これが問題なのは、まあ都議会でいろんなことあるわけですが、それは
金融庁の監督下ではないと思いますので、あくまで
株式会社新
銀行東京の話に絞りたいというふうに思いますけれども、これが、この
内容と新
銀行東京が公表している
内容とに大きな食い違いがございます。
四月一日、開業のときに、これは日銀の記者クラブですかね、記者会見をいたしまして、こういうニュースリリースを出しました。このニュースリリースと、この
金融庁に出して合理的判断、
金融庁がいろいろ審査されて固めた
事業計画書との
数字が違います。
例えば、ニュースリリース発表いたしましたけど、ここでは経常利益が例えば三年後に五十四億円出しますと。四月一日の開店のときです、開業のときですね、五十四億円出しますとなっています。ところが、この
事業計画書では三年後にわずか四億円の黒字ですということを出しておりますし、
融資保証
残高も、このニュースリリース、記者会見のときは九千三百六億円と言っていますけれども、
事業計画では七千四百二十八億円と、
数字もいろいろ違います。
また、具体的な
事業内容も違うんですね。これはちょっと非常に驚くわけですけれども、この
事業計画では、この銀行というのは、石原都知事が選挙公約で貸し渋り、貸しはがしがひどいと、今の大銀行は駄目だと、
中小企業に貸す銀行をつくるんだとおっしゃったわけですけれども、この
事業計画ではそういうことが書かれておりませんで、大
企業向けシンジケートローンだとか不動産関連プロジェクト
融資だとか、そういうことが書かれておりますが、この公に発表したリリースの方には一言も書いてありません。
私は、この新
銀行東京、ちょっとおかしいなと思っていろいろ見たんですけれども、ホームページも、実は三月三十一日までのホームページにはいろいろQアンドAということでいろんなことが書いてあったんですが、四月一日以降一切そういうものを書かなくって、非常に何といいますか、ディスクロージャーといいますか、何をやろうとしているか
数字的なことが一切ホームページにも載っけなくなったという不思議な対応をしているところです。
ついでに申し上げますと、この新
銀行東京というのは、東京都の中では、新銀行マスタープランというのが、これは東京都名で、東京都の名前ですけれども出しておりまして、これが計画なんだということを都民には
説明をしております。それで、さっきのニュースリリースは、それに基づいたもので新
銀行東京が今度は発表しているという
関係になります。
金融庁の監督下にある新
銀行東京として二つのものを、二つのものといいますか、
金融庁に出した
事業計画と違うものをリリースしているというところであります。
ついでに触れておきますと、このマスタープランといいますか、新
銀行東京のリリースの方の基になっているやつですけれども、これでは
中小企業へ貸出しもまだいいことが書いてあるわけです。既存
金融機関が十分対応できていないリスクの高い分野へ
資金供給しますと。あくまで
中小企業の
資金需要にこたえるということをこちらには公にしているわけですが、この
事業計画ではそういうものがないんですね。抜け落ちているわけでございます。当初都民に対して
説明した銀行とは違うものになっているわけですけれども、この都議会のことはとにかく置いておいて、
金融庁の監督下にある新
銀行東京が、このニュースリリースと
金融庁に出した
事業計画書と違う、公に公表しているのは違うことを公表していると。
これは
金融庁、監督下ですから、好ましいことではないといいますか、どういうふうにとらえておられますか。