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大門実紀史君 私は、
金融庁がこれだけ重い行政処分したところの経営陣の責任の取り方が社内で自主的な判断でやりましたということでいいのかどうかという点が疑問なわけです。
若干の経過申し上げますと、
金融庁は、明治安田生命の、去年の秋ごろからですか、
トラブルがあるというのをお聞きになって、二回にわたって明治安田生命に報告を出しなさいということで、去年の十一月と今年の一月に求められて、その報告を、出てきた報告を精査して先ほど言われた行政処分をされたということだと思います。つまり、この経営陣の処分も
金融庁の行政処分の中の業務
改善命令の中にあります役職員の責任を明確化せよというのに基づいて、おっしゃったとおり、会社の中で判断したのがこの処分でありますけれ
ども、つまり、あくまで明治安田の報告に基づいてこういう処分がされているということだと思います。その報告の中の事実経過に基づいて処分がされているということだと思います。
したがって、私、疑問なのは、この報告にもし事実経過と違うものがあればこの処分も違っている可能性があると。その辺をきちっと確かめられるべきだというふうに思います。
私が調べたところを申し上げます。この新聞に出ておりますけれ
ども、金子社長、平田専務、上山法務
部長、この三人がポイントですけれ
ども、まずこの平田専務というのは、実は二〇〇二年五月に、今回問題になりました
保険金不払の大本にあります
保険金支払
規定の見直しがされております、二〇〇二年の五月に。つまり支払う
規定を厳格化せよという内容に変わったわけですね。それ以降、こういう
契約者を詐欺師扱いにして不払事件が増加したわけです。
この支払
規定の見直しというのは、私、調べたところによりますと、
部長決裁になって役員に報告するという事項になっております。このときの
部長が下平さんという
部長さんです。役員がこの新聞に載っております平田専務です。だから、平田専務は報告を受けたと、当事者だから処分と、
辞任という重い処分になっているわけですね。
上山法務
部長さんは、この方は中途採用の弁護士さんでございまして、役員として迎えられるというのは非常に異例の人事であります。これは金子社長が登用されたんだと思います。この方が実は、その
規定だけではなくて、法務
部長として一個一個の査定を、これ裁判に持ち込んでも詐欺扱いに持ち込めるという案件については払うなと、かなり非常に異様な判断を、査定判断をされている方がこの上山法務
部長さんです。したがって、この方も非常に責任が重いということで
辞任をされております。要するに、この平田専務と上山法務
部長が当事者だということで
辞任という重い処分になっているわけですね。
金子社長はどうかといいますと、これはその明治安田の報告を基に言いますと、要するに、今回の事件のことを進行しているのを知らなかったと。
監督責任はそうはいってもあるだろうということで、新聞にあるように半年間報酬ゼロですか、ただ、社長は留任をすると。しかも、社長を留任した場合、次の
生命保険協会の会長に回り番ですからなってしまうと。私はどんな顔をして会長の席に座られるのかというふうに思いますけれ
ども、私は辞退すべきだというふうに思いますが、そうなってしまうようなことも含めて留任をされているわけですね。非常に軽い扱いになっております。
私の調べたところ、その明治安田の報告、事実
関係に基づいた処分というのはそういう経過になっているというふうに私承知をしておりますが、
金融庁はその辺調べておられますか。