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政府参考人(
春田謙君) お答え申し上げます。
今お尋ねの、船舶の入出港
関係の手続であるとかあるいは
輸出入関係の手続でございます。
これ、実は申請先が複数の省庁あるいは行政機関ということで、税関だとか出入国管理だとか、それから今の
港湾管理者であるとか、そういうそれぞれのところにわたるということがありまして、その中で、例えば申請の項目の中で、船舶の概要であるとかあるいは航海の概要といったようなものをそれぞれ別の機関に重複して申請しなきゃならないと、こういうような実態があったというところが問題でございました。このために、いろんな手続を申請者の立場で、やはり使いやすいようにということで、簡素合理化、それからもう
一つは電子化ということで進めることが必要であるということで、正に御
指摘のとおり、シングルウインドー化ということが大変重要でございます。
実は、第一段階というのが
平成十五年の七月に取り組んだところでございますが、これはいわゆる通関の
情報システムというものと、これはNACCSといいますが、それと、いわゆる船舶の入出港に関する
システム、これ
港湾EDI
システムというふうに呼びます。それから、いわゆる出入国管理の
関係で、乗員の上陸許可支援
システムと、こういった
システムを取りあえず相互に接続をいたしまして、
連携して、入出港手続の一部については一回の入力で
関係のところに必要な手続ができると、こういうシングルウインドー化が
平成の十五年七月から始まったんですが、まだ一部にとどまるということとか、それから申請の書類の中身がばらばらであるというようなこともございましたので、更にやはり
簡素化、合理化を進めないと実質的な
効果は出てこないということがございます。
それで、この秋には、今国会の方にお諮りしておりますが、国際海上交通の簡易化に関する条約、
FAL条約、これを締結するということで、この締結を受けて、正に今回の御審議いただいている
港湾法等の一部改正で、入出港届の申請項目というのを実は今までの項目の半分にしようということで、申請項目も半分にいたしまして、かつ統一をすると。各港の手続を、項目を統一をするということでございます。
〔
委員長退席、理事大江康弘君着席〕
ということで、あわせて、今まで、入出港のいわゆる手続だけではなくて、入港前に岸壁の使用許可とかそういう手続が先行してございますので、そういうものも全部併せてシングルウインドー化するようにしようということで、これを
FAL条約の締結に合わせてこの秋には全部できるように、実はもう先行して、担当のところで電子申請のいわゆるプログラムなんかももう既に準備をしております。ということで、この秋口からはいわゆる入出港
関係の手続、これはシングルウインドー化が相当簡素な形でできるようになると。
もう
一つ、
輸出入手続の
関係でございますけれ
ども、これも実は税関の手続が
中心でございますけれ
ども、やはり電子申請をもっと拡充してできるようにというようなことで、見直し方針を策定した上でこれも早急に具体的に進めていこうと。これ
関係の七省庁で今相談しながら、とにかくみんなで早く進めていこうと、こういうことで取り組んでおります。