○藤野公孝君
委員長、ありがとうございます。
先ほど来、非常に真剣な
質疑の中で、私は更に別の観点から、
日本航空に対しまして御忠告というか、あるいは
決意のほどをお聞きいたしたいんですが、実は世界の空というのは、先ほど規制緩和の問題がございましたけれども、私自身の知る限りにおきましても、今、世界の空はどんどん規制緩和、
統合が進んでおりまして、いわゆるナショナル・フラッグキャリアと言われるものがぼんぼん消滅して、
吸収合併されているような中で、国際
航空の
意味で、国内のことではございませんが、国際
航空を飛ぶエアラインがこのままでは日本の空から消えてしまうことだって、あるいは
成田から消えてしまうことだって我々は想定しなきゃいけないぐらいの今厳しい
状況に置かれているというふうに私は思うわけであります。
つい数日前の
新聞でございますが、アメリカのミネタ運輸長官というんですか、お見えになったときも、日米
航空協定はもう
見直してほしい、あれはどういう
意味かと。私なりに解釈すると、アメリカのオープンスカイを押し付けようということだと私は
思います。オープンスカイというのは何かというと、もう今のシカゴ条約に基づく、ああいう二か国間協定でフィフティー・フィフティーで分けるようなことは一切すっ飛ばして、力のある者がどんどん飛んでいくという
システムであります。これをもうアジア等でどんどん米国は広げておりまして、これをやられたら、今私は知りません、後でもし分かれば、日米間でかつては六対四ぐらいでございました。これ、七対三ぐらいになっているかどうか知りませんが。かつてドイツとアメリカが交渉したときに、コール首相は七対三になったら
航空問題ではない、もう外交問題、国益問題だと言ってアメリカの大統領をどなったことがありますが、そのくらい
航空というのは、ただお客さんを何人運んでとか安全に飛んで幾らもうけてりゃいいという
部分だけじゃなくて、国益問題というものが絡むわけでございます。
そういう
意味で、
日本航空に代表的な、日本の空のリーディングカンパニーである、あると期待していると言った方がいいんですかね、
日本航空内部の問題、JJの問題といろいろあって、安全問題も一杯ある中で、これをただ収めていくだけの、そんなだけじゃ足りないということを言いたいんです。国際の社会の中で、今のようなアメリカの
プレッシャーもあります、
羽田にも入れろって来ている。そういう中で生き残っていくいうのは並大抵のことじゃないということをもう一回言いたいわけであります。
そのときに、今の
新町体制になられて先ほど来いろいろ御批判もありますけれども、私は本当に人心を一新してもらいたい。そのためにやっぱりプライドが要る、やはり世界の空で生き残っていく
会社として頑張ろうという。もちろん
大前提は安全でございますけれども、その辺がないと、何か
社内とか国内とか全日空との
関係とか、そのぐらいの
意識でやってもらったんじゃとっても生き残れないと私は思っておりますので、是非その辺、
現場でもいろいろ出て、その辺の
意識も抱負も語られたとは
思いますけれども、
社長に御
質問申し上げますのは、今私が申しましたようなことも踏まえまして、もう世界の空に日本のエアラインがほとんど飛んでないというような
状況というのは日本国民だれも望んでいません。そういう別の、安全をベースにした別の期待もあるということを踏まえまして、是非、人身一新、誇りを持った人身一新というものを図っていただきたいという、サバイバルのための
決意を改めてお伺いしたいというのが
新町社長に対する御
質問であります。
あわせて、もう時間がないから続けて
質問さしていただきますが、今、
日本航空、
日本航空、ほかは全部安全で
日本航空だけが問題だみたいにもし思われているとしたら、私は、これは、
航空というものは
システムでありまして、エアラインがあり管制があり空港があり、いろいろこういう装置産業といいますか、そういうものでありまして、きっと小さいことというのはあちらこちらで起こっている
可能性もあります。先ほど
大臣も総
点検という話もございましたが、改めて日本の空の安全というものをトータルでやはり考え、一社の
JALだけの問題に矮小化しないで、ひとつもう一回性根を入れて、日本の空の安全というものに対して、
関係者一同に対して注意を喚起し、新たな
体制整備ということでどういう今お考えがあるかということを
大臣にお伺いいたします。
二点でございます。