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山本順三君 ありがとうございます。是非、いざというときには
警察の皆さん方にお願いするというのが我々にとって一番安全、安心の基本でありますから、今後ともひとつよろしくお願い申し上げたいというふうに思います。
続きまして、
警察関係につきまして何点か
質問さしていただきたいと、このように思っておりますけれ
ども、実は福岡あるいは北海道等々の経理、
捜査費の経理の不祥事、これが実は我が地元でございます愛媛県でも起きてしまいました。極めて残念に思っておるところであります。先ほど申し上げたとおり、我々の
警察に対しての信頼感、これは極めて高いものがあるわけでございまして、そういった実は流れの中でこのような事件が発生してくるということは、もうざんきに堪えないというふうに思っております。
特に現場で働く
警察官にとりましては、
国民のあるいは県民の信頼というもの、これがだんだん不信感に変わっていく、このことは耐えられない話だろうと思いますし、私も地元でいろいろな会合をしておりまして、いろんな会合、地元の会合には駐在の皆さん方もよく出席されます。そして、どんなですかというような
お話ししましたら、いやもうこの話になってしまってなかなかいろいろな活動がしづらいんですよというような、そんな生の声を聞かせてもらうことが多々ございます。
そういったことで、
警察に対しての
国民あるいは県民の信頼をいかに取り戻すかという観点に立ちまして、この愛媛県の
捜査費の不正経理問題について何点か
質問をさせていただきたい、このように思っておるところでございます。
そのいろいろな問題が持ち上がってから以降でありますけれ
ども、次から次へと県民の不信感を高めるような、そういうことが相次いで起こってくる、こういう
状況でございまして、その何点かを申し上げたいと思うんですけれ
ども。
例えば、今年一月でございましたけれ
ども、現職の
警察官が領収書の偽造について上司から指示をされたんだと、こういうふうな告白をしております。恐らく現職警官が内部告発というのはこれ初めてのことだろうというふうに思っておりまして、それについてはしっかりとまた
対応していただければと思いますけれ
ども、その後すぐに人事
異動、
警察でいうと配置換えということに相なりますけれ
ども、所属しておりました
地域課内の鉄道
警察隊から通信指令室の方にその内部告発をした人が
異動になる、配置換えになる。このことに
対応して、今度は人事
委員会に向けて、これは報復人事である、したがって不服申立てをするんだと。二月に申立てをして、三月の八日の日には人事
委員会の方でこれ受理をされておる。こういうふうなことが起こりました。
この一連の出来事というのが地元の新聞でも大変大きく報道をされておりました。その中身についてはこれから議論をしていくべきことであろうというふうに思いますけれ
ども、その報道によって、先ほど申し上げたとおり、
警察に対しての不信感というものがますますまた高まってきておるという心配、これを私は東京の地におりながら、地元の新聞見ながらですけれ
ども、大変に心配をしておるような
状況であります。
それから、もう一点ありまして、これは、この
捜査費等の支出
状況について愛媛県が特別監査をするというようなことを決定いたしました。その特別監査をしたところであります。
ただ、県の監査
委員、私の県
会議員時代の後輩でございますからいろいろと話を聞かせていただいたわけでありますけれ
ども、この特別監査に際しまして、執行件数の約七割、金額ベースでいきますと九割についてマスキングが施されておる、いわゆる非公開になっておる。したがって、正しいことかどうか、適正か否かの判断というものが残念ながらできない、こういうふうな話。あるいは、支出の正当性をしっかりと
説明をしていかなければならない、そういう県警がその監査を制約しているんではないだろうかというような報道すら出てきておるわけでございまして、そういった
意味では、県の特別監査に対してのより積極的な
対応ということが今実は県警には一番求められているんではないだろうかと、そのことが県民の不信感を払拭することになるのではないだろうかと。
もちろん、県警側のいろいろな議論、
考え方というものも私
どもも承知をしておるところでございますが、何はともあれ、県民、
国民の不信感を払拭するということが肝心かなめではないかと、このように私なりに感じておるところであります。
そしてもう一点、ちょっと長くなって恐縮なんですけれ
ども、その大洲署の偽領収書に係る執行についてでありますが、いわゆる県警本部長の
お話によると、私的な流用は全くないんだと、したがって、これは適正に執行されたというようなことでありますけれ
ども、その一方では、先ほど申し上げた特別監査の結論というものを真摯に受け止めて、そして利息込みで十七万八千十五円、これを返還するということを決定されたと、こういうふうなことでございますが、なかなかこのことが
理解しにくいところがある。
ちょうどつい先般まで二月の定例県議会が開催されておりまして、その県議会でもこの議論はかなり行われましたけれ
ども、各党の代表者のコメントを見ておりましても、このことについて若干の違和感を持っておる、こういうふうな報道もなされておったような
状況であります。
そういうふうなことが次から次へ起こってくる、こういうふうなことにかんがみまして、愛媛県警の
対応についてどのような所見をお持ちであるのか、まずはそのことについてお聞かせをいただきたいというふうに思います。