○
加納時男君 よろしく
お願いいたしたいと思います。
私はまだ時間、少し残っておりますけれども、
大臣に最後は
一つ伺いたいと思っていますので、その間に、じゃ今のに関連しまして、ちょっと私の今日の討議を通じての感想をその間にちょっと申さしていただきたいと思っています。
やはり冒頭に申し上げましたように、私は、熱というのは物すごく大事なものであり、熱の変換の効率それから蓄積する効率、こういったもの、これがすごく大事な要素だろうと思っています。その中でもこのコージェネレーションシステムというのは非常に効果的なものなんですけれども、あくまでも熱と電気の、コジェネというのは一緒につくるという
意味ですよね。一緒につくるので、片っ方だけつくって、片っ方は要らないんだけれども無理してつくって、しかもそれは商売のために値段を下げてマーケットに入れる、それに補助金が使われるというのが変だと。これだけの話でして、私は天然ガスコジェネけしからぬとか全然思っていませんし、天然ガスコジェネは
政令に指定したのも結構ですし、推進していくべきだと思っています。
それともう
一つ、全体を通じて感じたことなんですけれども、今我々が何を政策
目的にするのかということなんです。
今日、三本の
法律が並んで議論をしてきたつもりなんです。
省エネ法、これはあとは、ディテールはまた同僚議員がいろいろ伺うと思いますが、
省エネ法、それから新
エネ法、それからもう
一つが代
エネ法というのがあります。この三本の
法律、いろんな
法律がありますけれども、その代
エネ法の作った経過そしてその現在果たしている役割は、どうも私はずれてきたんじゃないだろうかという思いがありますので、代
エネ法の検討等についても是非考えてほしいと思っています。
石油に代われば何でもいいんだ、脱
石油が大事だという政治家がおられることも承知しておりますし、脱
石油で新エネをと、どちらも私はおかしいということを前回申し上げましたけれども、そういう御意見の政治家がおられるのも否定できない現実であるかと思います。
しかし、先般閣議決定した
京都議定書目標達成計画を真剣に読んでみますと、そこを一貫して流れているのは脱CO2といいますか、CO2をいかに少ないそういう社会をつくっていくのかというのが
京都議定書の達成計画の正にエースにならなければならないと思っているわけで、そういう観点で今日は、三つの
法律いずれもそれぞれ
目的があってそれぞれ大事だっていうのはよく分かるんですけれども、作ったときの周囲の情勢、一次
エネルギーの七七%を
石油に依存していた、そしてそういう中から
石油への過度の依存度を下げていかなきゃならなかったときの
石油代替エネルギー法、これは非常に
意味があったし、事実七七%、七五%の
石油依存が五〇%まで減ってきたところでございます。
というところで、
大臣に最後の結びの質問をさしていただきたいと思いますが、今日いろいろ議論ありがとうございました。一言簡単に質問さしていただきたいと思いますけれども、かつては脱
石油が大事だったと、そのために
石油代替エネルギー基本法もできましたし、一次
エネルギーの
石油依存度、それから電力における
石油依存度、いずれも七〇%をはるかに超えていたのが当時の時代でありました。だからこそ
石油代替エネルギー法、脱
石油を唱えてきたというのも、私は間違っていなかったと言っているわけであります。
省エネと原子力そして天然ガス等によって大幅に
石油依存度が下がったのも事実であります。一次
エネルギーに占める
石油の比率は五〇%に下がりました。発電における、発電量における
石油依存度は七七%から何と一一%まで七分の一に激減し、その半分は原子力、半分近くは天然ガスへ替わったんで、これは非常に政策としても大成功だったと思っています。
ところが、今我々が抱えているものは、ただ
石油から免れればいいだけではない、もっと大きな資源
環境問題、特に
地球温暖化防止を全力でやろうというのが、
大臣も御
出席の閣議で決定した
京都議定書目標達成計画、たしか四月三十日閣議決定だと思います。
そこではっきり言っているのは脱CO2、例えば役所で使う電気もCO2の少ないもの、脱CO2のものを極力買うようにというようなことが載っていましたけれども、脱CO2というのが合い言葉である。これ、英語ではよく国際会議で
ディカーボナイゼーションと言っているわけでありますが、
日本語でうまい言葉はないんですが、あえて言えば脱炭素といいますか。
脱炭素というのは、何も
石炭やめろとか
石油やめろということじゃなくて、第一には
省エネルギー。第二には、リニューアブルズと我々言っていますが、新
エネルギーと外国で言っても通用しないんで、再生
エネルギーという英語を我々必ず使いますが、リニューアブルズ、再生
エネルギー、太陽光、風力、自然の
エネルギーを使っていこう。三つ目には、安全を前提に原子力をしっかりやろう。そして四番目、ここなんですが、化石燃料を使うなじゃなくて、クリーンかつ効率的な利用をしよう。例えば、天然ガスで電気をおこすなら、ただ燃すんじゃもったいないから、アドバンスト・コンバインドサイクルという最新鋭のもので五三%ぐらいの熱効率を目指そう、そして今日も議論のあったコージェネレーションシステム、本来的とあえて言いますが、本来的コージェネレーションシステム、
天然ガスコージェネレーション、結構ですから、それを進めていこう。そして、
石炭は駄目というんじゃなくて、CO2の分離かつ貯留、あるいは
石炭ガス化コンバインドサイクル、もういろんなことをやって
石炭もクリーンに使おう、これが正に脱CO2戦略だろうと思うんですけれども、
大臣、御所感があったら伺って、質問を終わりたいと思います。