○福山哲郎君 おはようございます。民主党・新緑風会の福山でございます。
島田
委員に引き続きまして
質問をさせていただきたいと思います。今日はあんまり時間がありませんので、ちょっと大きな話を幾つか
大臣に御見解をお伺いできればなと思います。
京都議定書に関しては私も大変思い入れがありまして、九七年のCOP3が京都だったこともありまして、その次の年に参議院に当選をさせていただいて、ずっと
環境委員会でこの問題を追っ掛けてまいりました。
京都議定書の中身は、とうとうCOP10まで行きましてかなり詳細に国際的な議論が積み上がってきておりまして、専門的な用語が多くなってきてだんだん私も付いてこれなくなっておりまして、難しいなと思いながらですが、さはさりながら、これからもウオッチングをしていきたいと思っておりますし、二月の十六日に
京都議定書が
発効したことは本当に喜びでございまして、歴代の
環境大臣始め
環境省のそれぞれの皆さんの
努力に対しては心から敬意を表したいと思いますが、勝負はこれからだということで、ようやくスタートラインに立ったなというふうに思っておりますので、
是非これからもお力添えを、御尽力をいただきたいとまずは申し上げたいというふうに思います。
実は今年は、随分、
京都議定書の
発効に伴って国際的な動きが多く動きました。もう
委員の方は御
案内だと思いますが、一月に毎年行われておりますいわゆる世界経済フォーラム、ダボス
会議でございますが、今年も一月の末に行われまして、ダボス
会議で約七百人の
出席者の中で、世界の指導者が選ぶ、優先順位トップ六を選ぶというアンケートが行われました。
項目は、世界経済とか貿易とか中国とか大量破壊兵器とか中東、貧困、気候変動、十四の課題から六つの項目を選ぶというアンケートだったんですが、何と一位が貧困、二位が公平なグローバル化、三位に気候変動が入っておりまして、非常に会場にいた方々も驚いたというふうに私承っておりまして、世界経済は何と九番目、中国脅威論等は十三位ということで、ダボス
会議に出たリーダーがみんな実は貧困と気候変動の議論が重要だと言われたと。
その翌月に
京都議定書が
発効したことも時代の流れかなと思っておりますし、三月にはEUが、温暖化
ガスについては二〇二〇年までに一五%から三〇%の
目標をしなければいけないと。今、
京都議定書の第一
約束期間における
目標なんというのは実際の温暖化の流れからいうと貢献が少ないと、もっと具体的に大幅に
目標を上げなければいけないんだということを、EUが一五%から三〇%というふうに決めました。
また、去年のCOP10で決まりましたいわゆる国際セミナー、二月に
発効して、今年の年末にCOPMOP1が初めて開催されるわけですが、それに先立つ国際
会議のセミナーを五月の十七日、つい最近までやられてこられて、
環境省も審議官等がボンに行かれて議論をされてきたというふうに思っております。つまり、国際的な動きは非常に気候変動に向けて動いていると。
そして、更に申し上げれば、いわゆるサミットでも、イギリスがホスト国でございますが、ブレア首相が昨年の九月に気候変動についての演説をし、そしてサミットでも貧困といわゆる温暖化、気候変動がテーマになると。EUはアメリカが
京都議定書から離脱したことを含めて非常にこの気候変動について主導権を取ろうという動きが私は顕著だと思っておりまして、それは国益も関係しますから、すべてがすべてEUの言っていることが
地球の温暖化について寄与するだけではなく、いろんな外交的な問題があるというふうに思っておりますが、オーストラリアとアメリカが
京都議定書から離脱をしています。
日本は批准をして一応中に入っているわけですが、アメリカ、オーストラリアの関係の中で非常に微妙なやじろべえの
状況にあります。
更に申し上げれば、
日本は、先ほどからお話がありましたように、六%の約束ができるかどうか非常に微妙な
状況で、御
案内のように、八%
現状は
増加をしておりますから、
プラス一四%を
削減をしなければいけないという
状況になると。
これから国際
会議で、サミットの場とかでアメリカを巻き込もうというのがEUの戦略だとしたときに、
我が国がどういうスタンスを取っていくのか。サミットはもうすぐ目の前でございますし、十二月にはCOPMOP1があるという
状況で、今
大臣はどのような認識なのかと。
六%の
削減の約束をすることは、これはもう当たり前の話でございますが、EUのように次の第二
約束期間、更に言えば、二〇三〇年、二〇五〇年に向けて、
日本はもう少し大きな
目標を掲げてある種の国際
会議に出ていくような気構えが必要なのではないか。若しくは、アメリカとの関係も後でお伺いしますが、そういった点について、EUの動きも含めて
大臣がどのような御認識なのか、お伺いをしたいと思います。