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峰崎直樹君 まだ、何か具体的に
議論しようかなと思うと、
外交のことだから具体的に明らかにできないというんでは、ほとんどこれ
議論してもなかなか進まないなというふうに思って、まあ秘密会ならしゃべってもいいですよというふうにおっしゃるんならば秘密会にしなきゃいけないのかもしれませんけども、こういう
議論では全然進まないなと思っているんですが。
そこで、
町村外務大臣、二〇〇三年一月にモスクワで締結された
日ロ間の、小泉
政権の
日ロ行動計画ですけれども、このいわゆる時間軸のとらえ方というふうに申し上げていいんですけども、たしかこれは六つの柱を設けてますよね。
政治的対話の深化、それから二番目に
平和条約交渉、三番目に国際舞台における
協力、
戦略的パートナーとしての対話と
行動の推進と、四点目が貿易
経済分野における
協力、それから五番目に防衛・治安
分野における
関係の発展、六番目に文化・国民間の交流の進展と、たしかこの六つぐらいに
外務省のホームページなんかを読むと
理解できるんですが、この時間軸をどうとらえているかと。
つまり、今ずっとお話を聞いていると、私は実は、エリツィンさんが出てきて、クラスノヤルスクの、先ほどあったユーラシア
外交、クラスノヤルスクの合意、それから川奈といったときのあの雰囲気というのはやや、
本当に異常だったんじゃないかな、今から思うと。で、そのときの雰囲気があるがゆえに、プーチンさんが去年の十一月に提起をした問題というのは、実は二島の問題を、
平和条約という問題を含めて、実はかなりあれは重要な提起をされているというふうに私自身は思ってはいるんですけども、四島の問題まで波及をさせるとなると、相当の時間、つまり信頼
関係、先ほどの、私、何も、ユーラシア
外交というのは、三つの条件言いました、信頼
関係ですね、相互の信頼、相互利益、そして長期的な視点と、こう書いてある。どうも我々の目からすると、あのクラスノヤルスクの合意以降の、二〇〇〇年までと、エリツィンならやるんかもしれないと、そして今度出てきたプーチンさんも、
大統領の任期もある、もう
大統領に任せれば何とかできるんじゃないかと、こういう流れの中で高揚した気分が、何だか、何だそれっぽっちかという、それっぽっちかというのは、去年の十一月のいわゆる二島を
平和条約を締結してというあの一九五六年のところで答えが出てきた、あっ、こんなものかいというようなところの
判断を、ちょっと私は時間軸が速過ぎるんではないかという気がしてならないんです。
もう少し長期的な視点で、先ほど
戦略的パートナー、たしか九六年四月、エリツィンさんが、あっ、九六年、これちょっと別ですね、これ中国ですから別ですが、
戦略的パートナーというところまで高まっていくというのには、そういう
経済的な交流だとか
お互いの信頼
関係だとか、そういうところの流れを非常にある程度時間軸をしっかり取らないと、やはりなかなかこのいわゆる
平和条約、四島の問題というのは片が付かないんじゃないかなというふうに思えてならないんです。
そこで、もう余り時間もなくなったんで、私の言いたいことというのは、そういう
意味でいうと、あのプーチンさんがなぜ今年になって来る来ないというのが片が付かないのかというと、どうもその辺り、
日本側の要求するものというのは余りにもまだ性急過ぎるんではないかと。そこのところに行ってないのに、実は自分が行ったらきっと何かこの
北方領土問題でより一歩前進があるはずだと、こういう形での受け止め方をされるとすれば、なかなかそうはいきませんぞと、こういうのがあるからなかなか行けないんじゃないかなと思うんですよね。
そこら辺、
プーチン大統領が昨年のサミットのときに、いや来年の年明けたら行きますよと、その後、APECへ行っても、いや、どうですかと、小泉
首相が三月の万博の開会どうですかと、いろいろ水を向けても出てこない。ようやくこの間、
ラブロフ外相と、いや
年内にと言っているけども、この
年内というのも、
本当に
年内、
本当に来るかどうか分からないという、私は疑っているんですけども。
つまり、プーチンさんが来るためには、恐らく
日本側の求めているものと
プーチン大統領が
日本側に譲歩できるものとの間に余りにもまだギャップがあり過ぎるというように思えてならないんですけども、ここら辺は、いや、そんなことない、もう十二月に、までに来るということが確定したし、その来た
段階では、従来のものよりも一歩前へ出たその確約ができるんだと、そういう
成果が期待できるんだと、こういうふうな、ある
意味では前進が期待できるというふうに
判断をしておられるんでしょうかね。その点どうでしょうか。