○遠山清彦君 分かりました。
続きまして、時間の
関係もございますので、小池
大臣の方に国連機関の
沖縄誘致の問題について幾つかお聞きをしたいというふうに
思います。
公明党はかなり以前から
沖縄への国連機関誘致に取り組んでおりまして、本会議や
委員会等で小渕
内閣の時代から
政府の御支援を
お願いをいたしまして、正直申し上げて前向きな、一般論としては前向きな御答弁を累次、総理からもいただいているところでございます。
本当に小池
大臣は言うまでもなく非常に国際派の政治家の代表格でございますので、また是非リーダーシップを発揮していただいてこの実現に向けて動いていただきたいと念願をしているところでございますが、お手元の資料を見ていただきたいと
思います。
資料一は、
日本各地にあります国連機関あるいは国際機関のリストになるわけでございますが、現在、国連のアナン事務総長になりまして、国連の財政
状況、非常に厳しいということで、原則的には各国にある国連機関をUNハウスというふうに決めた一か所に集積をするということが行われておるわけでございます。しかしながら、この表を見ていただくとお分かりのとおり、東京都の渋谷区に今国連大学ビル、これが
日本のUNハウスになるわけでありますけれ
ども、ここに多く
集中しておりますが、他方で神奈川県でありますとか大阪府、愛知県、千葉県、滋賀県、兵庫県、広島県、福岡県と、こういったところにも国連機関の事務所が実際
存在するわけでございます。
こういう
意味において、私
ども沖縄に
関係の深い国会議員といたしましては、やはり万国津梁の伝統、琉球王国の伝統を持つ
地域として、国際協力あるいは国際平和協力の拠点として成長したいという
思いが
県民に非常に強いということもありまして、是非ともこの誘致を実現したいというふうに思っているところでございます。
ちなみに、資料二も見ていただきたいというふうに
思いますけれ
ども、これは昨年の三月に
内閣府の予算を委託されまして、民間のシンクタンクであります野村総合研究所が、私、今日手元に持ってきておりますけれ
ども、こういう国際交流拠点形成調査報告書というものを出しておりまして、
基本的には、この中で、あらゆる角度から
沖縄に国連機関あるいは国際機関を誘致するのに果たしてそれが可能かどうか、あるいは可能であるならばどういう機関があり得るのだろうか、そういうことについて詳しく調査した報告書でございます。
ここから抜粋したものが資料二でございますが、これは国際機関の立地条件から見た
沖縄の
特性評価ということでございまして、分野別、基礎条件、機能条件、基盤条件、社会条件、それぞれ細目についてかなり客観的な立場から評価をしているものでございます。右側、
大臣見ていただきますと、二重丸は非常にいいということで、そのあと丸、そして三角、そしてバツというふうに評価されているわけでありますが、当然バツの分野もあるわけでありますけれ
ども、しかし総体的な評価としては二重丸、丸が多くなっておるわけでございます。私はこういう
意味からも、客観的に
沖縄に国連機関を誘致することは不可能ではないというふうに主張してきているわけでございますが、ただなかなかうまく進んでおりません。
そこで、資料三番を見ていただいて、また
大臣の答弁を一括していただきたいというふうに思っておりますが、これは同じ資料から取ったものでありますけれ
ども、やはり国際機関、国連機関誘致のためにはいろんなアクション面での
課題がありますねと。この中で、①から二枚目にかけて⑧まで至極もっともなポイントが列挙されているわけでございますが、私、今日とりわけ
大臣にお伺いしたいのは、③番、④番、⑤番辺りはやはり
地元でキーパーソンがしっかりいて、そして
沖縄県として国連機関、国際機関を誘致するんだという意思表示をして、そういう体制を整えていくと。これは非常に
地元側に
努力が要求される問題であるわけでございます。この点においては、実は小池
大臣、稲嶺知事は二回の選挙で公約にこの政策出しておりまして、私は
地元側にも強い意思があるというふうに理解をしております。
その上で、①番の「誘致の
対象となる国際機関の情報収集」。これはもう
内閣府というより外務省の力をかりなければいけないんですが、これはやっぱり国がバックアップしなければならないだろうと。あるいは⑥番、「誘致に向けたロビー活動の展開」。ここでも明確に書いてありますけれ
ども、「国や国会議員の協力を得ることが望ましい。」と。二枚目見ていただきまして、七番目の「有利な誘致条件の提示」。これは予算の
関係がございますので是非
内閣府にも配慮いただきたいと思っておりますし、最後の八番の「PR活動の推進」も、やはり小池
大臣が海外に行かれた際等に、国際機関で新しい事務所の候補地を探しているような機関があれば
沖縄の話も是非していただきたいということが私の
思いになっているわけでございます。
実際、私自身も公明党の浜四津代表代行と二年前に国連本部に乗り込みまして、アナン事務総長にもお会いして要請をしたことが一度だけあるわけでございますが、是非、これもう最後の
質問で、御答弁いただければと
思いますけれ
ども、小池
大臣からも御支援を賜りたい、また外務省さんも今日来ておられると
思いますので、外務省としても協力をしていただきたいということで、御答弁をいただきたいと
思います。