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前田分科員 特商法の改正の背景、
原因にキャッチセールスと点検商法の急増というのがあったわけですけれども、それじゃ、数を把握していないのに急増だと言われたのかということになりますので、きちんとそうした形、各、キャッチセールス、点検商法がどのぐらいの
規模なのか、どのぐらい変遷があるのかということを何とかつかんでいただきたい。これは国民の消費生活を守るという面からも大事なことですので、経産省、ぜひお願いいたします。
今、特商法の改正の背景について伺ったわけであります。今回の特商法の改正で、キャッチセールスと点検商法と一緒にされて、ネットワークビジネスの
皆さんは非常に迷惑をしておられる。
例えば、今、この特商法の改正以降、どういう形になっているかといいますと、
中川大臣と私が同級生だとしましょう、同じぐらいの年ですので。それで、同窓会で会った、じゃ
中川さん、同窓会が終わったから、ちょっと家へ来ないかと言って私の家へ誘います。
中川さんが私に、ところで
前田君、今何の仕事をやっているんだ、いや、ネットワークビジネスですと言ったら、これはアウトなんですね。自宅に誘ってそう言ったらアウトなんですね。どうしてかというと、事前告知、ちゃんと仕事の
内容を伝えて、いや、これはいい仕事だよなんて伝えたら、もうアウト、特商法違反ですよ。それから、自宅、この自宅も公衆の出入りできる
場所じゃありませんので、これもアウトなんですね。
キャッチセールスや点検商法と一緒にされて、ネットワークビジネスの
皆さんがそうしたことで仕事がしづらくなっているというのが現状であります。これは、特商法改正以降の、ネットワークビジネスの会員の
皆さん、ディストリビューターの
皆さんの気をつけておられる点なんですよ。
私は、今ずっと特商法の改正の背景の話、生活
センターの苦情件数、あるいは点検商法、キャッチセールスの増加、これが
原因と挙げられているということで、特商法の改正を見てまいりましたけれども、その
原因自体がまだまだあいまいなところがある。そして、何軒、何人のネットワークビジネスの従事者がいて、何兆円の産業かということもしっかりつかまれていない。
しかし、不況の中、これは本当に多くの
皆さんがネットワークビジネスにかかわられるようになってきました。そこで、この特商法の前身であります訪販法は、そもそもこれを禁止すべきであるという議論の中から生まれたと記録されております。しかし、ネットワークビジネスは、国内の不況と相まって急成長しており、また、先ほど申し上げましたように、中国においても、一大ビジネスモデルとしてとらえられて法整備が進んでおります。本当にこうした世界的
拡大が
周辺では進んでいるわけであります。
今回の法改正でも、特商法と名前を変えたがゆえに、点検商法やキャッチセールスや内職商法など、さまざまなものが包含されてあいまいになってしまいました。一方で、世界じゅうで新しいビジネスモデルが生まれて発展してきている。
もうネットワークビジネスをあいまいなこの
法律の中に押し込めておく時期は過ぎたと私は思うんですね。日本の国際競争力という観点から、これは問題ではないか。従事者からして圧倒的に多いネットワークビジネスは、それ自体で個別商法として基本法をつくる必要があるのではないかと私は考えておりますが、
大臣の御所見を伺いたいと思います。