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藤田(一)
委員 ありがとうございます。
意思が変わっていないということですから、しっかり私
どもも応援をさせていただきたい、こういうふうに思うのですが、そうしますと、その意思を少しでも前に進めていくための
努力の問題になってくると思います。
先ほどホームページのお話もございました。私もホームページを見てみました。これはホームページからとってきた部分でございますけれ
ども、書かれている文章がなかなか客観的ですね。ここの中で、例えば、反対の意見があることに対して、具体的にそれに対して
説明をしていく。よくある
質問ということでは、QアンドA、出てきています。疑問に答えようという
努力も見えていますけれ
ども、私はもっと積極的な姿勢をぜひこういうところでも見せてほしいなというふうに思います。
もう
一つ、きょう少し取り上げさせていただきたいと思っているのが、これもよく御存じだと思いますが、これは
平成十五年版の男女共同参画白書でございます。こちらが「男女共同参画
社会の形成の
状況」ということを書かれた、これは基本法に基づいて、男女共同参画
社会の形成について国会に報告をするということになっておりまして、提出をされている報告書でございます。
この中に、「男女共同参画の視点に立った
社会制度・慣行の見直し」という項目がございます。これは別に十五年、十六年だけを比較するまでもないのですが、ここに書いてある「
家族に関する法制の整備」という分野、実は、一言一句たがわない、違わない記載が載っているんですね。もう十五年度、十六年度、全く同じ、一言一句全く違わない、そのまま写してきているという
状況で載ってしまっているのです。私は、やはり残念だなと。
確かに
状況は動いていない、厳しいから、文章として書けば同じ書きぶりになるかもしれませんけれ
ども、やはりこういうところに、
法務省としてどういう
努力をしてきているのかというようなことがもうちょっとわかるように書いてほしい、きちっとした報告としてまとめてほしいというふうに私は思うのです。
しかも、この報告の中には、
平成十七年度に促進させる施策についての記述というものも出てくるのですが、そこを見ていますと、結果報告は一言一句たがわない報告がずっと並んでいるのですけれ
ども、
平成十七年に取り組むべき部分のところの「男女共同参画の視点に立った
社会制度・慣行の見直し」のところでは、この「
家族に関する法制の整備」というのが抜けてしまっているんですね。
別に意図的に抜かされているというふうには余り思いたくないのですけれ
ども、なかなか動かないので、重点
課題としてはいろいろたくさんあるから、影響について
調査を進めるというような、あるいは、中立的に働くよう
社会制度、慣行についていろいろと見直しを行っていくんだというニュアンスの書きぶりに変わっているということなのかなと、一生懸命行間の中から理解をしたわけでありますけれ
ども、やはり九年たっているこの
状況の中で、この問題を動かしていく
法務省の意思というものをこういうところで如実にあらわしていただかないと、やはり、何だ、全然動かないじゃないか、あるいは、もうこの話は終わりなのか、だめなのかという話になっていってしまうわけです。逆に言えば、もう項目の中からも何となく薄められているということは、もうやらないということではないかというふうにも受け取れてしまいます。
この辺、少し御見解をお聞かせいただきたいと思います。