○秋葉
委員 皆さん、おはようございます。自由民主党の秋葉賢也でございます。
四月の補欠選挙で初当選をいたしました。早速こうした一般
質疑の機会をちょうだいしましたこと、心より御礼を申し上げたいと存じます。
私も、この
法務省の仕事というもの、改めて概括を勉強してみますと、想像していた以上に極めて広範囲な守備範囲を担っているなということを再認識するわけでございます。その所管しております
法律を
一つ一つ数えてみますと、実に二百三十三本にも及んでおりまして、
我が国の
法律全体の数が、数え方にもよりますけれども二千から三千ということを
考えますと、その中核の部分を所管していると言っても過言ではないと思います。
そういう
意味で、行政の役割、行政の使命というものが国民の皆さんから行政の不作為だと言われることがないように、しっかりと国民ニーズというものにこれからこたえていくということが大事であろうというふうに思っております。
とりわけ、
法務省の事務事業の中でも、やはり治安の維持ということも大変重要な課題の
一つでございまして、刑事司法に与えられた重要な役割でございます。長らく
我が国も世界一安全な国だと言われておりましたけれども、ここ十年ほどの間に犯罪情勢は急速に悪化をしてきておることは周知のとおりでございます。検挙率の低下あるいは犯罪の認知件数の激増などが実態として見られるわけでございますけれども、特に犯罪者の再生を目指した処遇の改善充実というものが今問われているのではないかなというふうに思っております。
言うまでもなく、
我が国の
保護観察行政は、約一千人の
保護観察官、それから現場では約五万人の
保護司が、いわば官民協働によってきめ細かな対応が行われ成果を上げてきているわけでございますけれども、残念ながら、ここ直近の事件を見渡しても、
保護観察中の者による再犯が凶悪事件に結びつくという
ケースが少なくございません。
そんな中で、五月の三十一日、月末、南野
大臣が記者会見で示されました
保護観察の充実強化についての声明といいますか記者発表というのは、大変時宜を得たものだと思います。おおむね三つの柱からこれからの
保護観察行政の充実強化ということに言及されておりますけれども、いずれも重要な課題でございまして、きょうはそうしたそれぞれについての具体策なども後ほど伺ってまいりたいと思っておりますが、まず初めに、この
大臣が発表されました方針というものの実現のためのこれからの
取り組みと具体的なスケジュールというものを伺っておきたいと存じます。