○奥村
委員 本当に熱意ある
答弁をありがとうございます。そのとおりだと思うんです。国家論でいけば、愛国心だとかいろんな話もありますが、やはり自分にも誇りを持ち、あるいは国にも誇りを持てる、そういう
教育、そういうものをしっかりとやはり根底で教え込んでいくということが一番大事ではないかなと思います。
大臣みずからも、現場主義ということで全国のそういう実態を把握するために努力いただいている
ようですが、私は、だんだんと時代が変わってきましたけれども、人間対人間の出会いでありますから、子供と教師あるいはその環境、やはりそこに心が通じなければ何事も進まないという
ように思います。
ぜひこれからも現場主義を中心に行っていただきたいし、特に、いろんな根幹は国がきっちりベースはつくらなければいけませんけれども、先ほどのいろんな
答弁を
大臣はなされていますが、市町村といいますか、やはり現場のそういう力がぐっと進んでいかないと、こういうものは進んでいかないのではないかなという
ような思いも表明をさせていただいておるんです。
たまたまなんですけれども、八日の日にテレビを見ておりましたら、NHKの「プロジェクトX」で、私の隣の京都の伏見工業の山口さん、苦労の全国制覇をしたときのものがテレビで放映をなされておりました。やんちゃなどうもし
ようがない生徒を何とか立ち直らせてやっていこう、それには、ラグビーを通じて伏見工業の校風を変えていこうとする思いでやられたことがテレビ放映をなされておりました。
私ごとで大変恐縮ですが、私も四年半高校野球の監督をいたしまして、今から三十七年前に甲子園の土を監督として踏みました。当時はまだ二十二歳でございましたけれども、本当に私は、三百六十五日グラウンドへ出て、そして自分
たちの後輩に何とか夢をかなえさせてあげたい、自分は甲子園に出られなかったけれども、後輩
たちにと思って、実は大学を中退までして、親に怒られながら没頭して、
ようやく三年半
ぶりに監督として甲子園の土を踏ませてもらいました。それを私は八日の「プロジェクトX」を見ながら、山口さんがやっておられることを涙しながら、自分のそのときを思い出しながら、やはり体と体、心と心、ぶつけ合ってやはり育てていってこそああいう結果を得られたんだな、自分もそうだったなという
ような思いで、えらい生意気な言い方ですが、そんな思いで見ておりました。
大臣も、「甦れ、
日本!」のその心、そういうものを子供の立場でひとつぜひこれからも推し進めていただきたいし、今
大臣がこれだけ一生懸命思っていただいておりますが、僣越な言い方ですけれども、
大臣がとことんずっと人生、本当はそのまま文科
大臣をしていただきたいのですが、そういうわけにはいかないと思いますけれども、そういうものがしっかりと継続されて、
日本の国のあるべき姿、根幹がなし得ていく
ような、ひとつこれからも御努力をぜひお願いいたしたいという
ように思います。
それでは次に、そういう具体的な中でまた
大臣のお考えをお聞きしたいんですが、実は、数学だとか国語だとかいろんな学力の問題が出ております。今、京都議定書やらとかいろんなことを進めていただいておりますが、
教育の特に環境
教育というのが私は大事ではないかなという
ように思います。人間が生きていき、生物がある限り、やはり環境
教育というものをしっかりとこれもカリキュラムの中に推し進めていただく必要があるのではないかなという思いをしております。
そうした流れの中に、私は総合的な学習のそういうときにしっかり環境
教育も取り込んでやっていく。今、総合学習的な話が出ておりますけれども、一方では英会話を総合学習の中でやっている、一方では缶拾いをやったりボランティアのことをやっている。ある
意味ではちぐはぐなことなんですが、
教育の中には、やはり環境
教育というものの
一つのベースをつくって、あらゆる問題につないでいくというのが大事ではないかなという
ように思います。
これも参議院のときにも申し上げたんですが、きょうは小渕議員もおいででございますが、当時の小渕
総理にこの
質問を投げかけました。ぜひその船に乗ってみたいな、時間があれば一遍滋賀へ行きたいなということを当時の小渕
総理がおっしゃったのは、実は
昭和五十九年からでございますが、滋賀県には今、小学校五年生になりますと、フローティングスクール、「うみのこ」という船をつくっていただいて、それに子供
たちが水環境あるいは周辺の環境の勉強ということで、一泊二日そこで生活をしてくれております。もう二十年、月曜日から金曜日までは毎日今も就航をしております。
私がたまたま五十四年に県
会議員にならせていただいたそのときに、滋賀県は琵琶湖に赤潮が発生したりいろんなことがあって、京都や大阪の
皆さん方に水を供給しているんですけれども、やはり上流の琵琶湖をきれいにしなければならない、当時の武村さんが富栄養化防止条例というものをおつくりになる、それで
議論をいたしました。そして、粉石けん運動を奥さん方がやっていただいておる、だから、家庭でもそういうこと、工場にしても排出規制を厳しくやる、そういう流れで条例ができたわけなんです。
そのときに私はふと思ったんですが、確かに家庭でも排水のそういう粉石けん運動なり、いろんな工場も力も入れる、しかし、これは
教育の中で何かできないだろうかと思って、五十六年の県議会で提案させていただいて、船をつくってくださいと。そして、船をつくって子供
たちに、琵琶湖に面している子、あるいは河川に面している子、いろいろありますけれども、水というものとの触れ合い、いろんなものを考えますと、もっともっと水に対する関心が、あるいは環境に対する関心が大事だということで、当時の武村知事にお願いをして、五十九年にその船をつくっていただいて就航いただいております。
ですから、今、プランクトンの問題だとか、あるいはまたカッターに乗って子供
たちがいろんな体験をしております。まさしく体験学習なんです。これにはいろんな苦労がありました。今みたいに携帯電話はありませんし、事故が起きた場合にどうする、病気になった場合にどうする、いろいろなことをクリアして、私も
担当者といろいろなやり合いをやりながら、それをつくってもらってよかったなと思っていますし、今、それが京阪神の子供さんなんかと交流の場所にもなっているわけなんです。
ぜひ
大臣も時間があれば、全国お回りいただいている
ようですが、一泊していただかなくてもいいですから、子供
たちと一遍乗ってやってもらって、どういうことを琵琶湖の湖上でやっているか、そういう体験学習のことも一遍御見聞いただければという
ように思っているんです。
私は、ぜひ、こういう体験学習という思いからも、そして環境
教育という思いからも、国としても推し進めていただきたいし、今、森林、山林が非常にひどいことになっています。国有林もそうなんです。しかし、そういうところへ、昔の林間学校ではないんですが、夏休みあるいはそういうときに山に子供
たちがもっとどんどん入っていく。夏休みのいろいろな休み期間がありますけれども、そこを改善して、子供
たちの体験をさせていく、自然との触れ合いをさせていく、そういう
ようなことをやはり私はもっともっと推し進めていく必要があると思うんですが、
大臣の御所見をお伺いしたいと思います。