○岩永副
大臣 ありがとうございます。
実は、もう二十年ほど前から、滋賀県では、一年間に六百集落、三年で千八百集落に対して、集落
営農を進めるため一集落に百万円ずつの事務費それから懇談会費をずっと渡していたわけですね。だから、集落
営農を進めるために年間六千万ぐらいの予算をつけて、そして三年間で一億八千万ぐらいで、具体的な、経理が統合される、そして
法人にされるというところまでいかなくても、ともかく
地域の共同体として品目横断的な農産物の生産をしていこうではないかということ、そして
地域集落のコミュニティーを深いものにしようじゃないかという、いろいろな
目的のためにそういうことをやってきました。
だから、今、国がこうした新しい基本計画の見直しの中で集落
営農、担い手を推進するために大変やりよい素地というのができているわけです。それで、私も、それぞれの集落へ出かけていっていろいろ話を聞いてみますと、やはり一番大事なのは世話役、まとめ役の確保。だから、リーダーがやはり一番大事だというのが第一。
それから二つ目には、必要性を集落の中で
理解させること。ともかく一人一人の皆さん方に集まっていただいて、何回も何回も、共同で、
土地を集約し効率利用をしていく、そして休耕田なんかをつくらないということで、できたらば何回でも
土地を利用するというようなことで所得は増加していく、こういうようなことの
理解と説得。
それから、経理だとかオペレーターなんかをやはり確保する。農家の皆さん方は案外どんぶり勘定で、大福帳的なところが多いので、やはりきちっと、どれだけもうかったか、どれだけ経費支出したか、そして個人個人にどれだけ分配できるかという、そこまでの、できたら青色申告をし、そして税理士を入れるぐらいのところまでいくといいんですが、それは別にして、そこまで徹底した一元経理が大事ではないか。
それから、若い方で本当にオペレーターが確保できるかどうか。確保できなかった場合に、ほかの担い手にオペレーターを頼むというようなことなんかをやっておられるところもたくさんあるわけでございます。
それから、先ほど言いましたように、高齢者の皆さん方が今まで
農業をしていた。だから、その方々をボイコットするような集落
営農はだめだ、私はこういうことを聞いております。だから、そういう方々にきちっと、そう高いお小遣いを上げなくてもいい、やはりみんながおしゃべりをしながら草引きをして、そして
地域でコミュニティーを深めていくような、そういう年寄りの皆さん方に対する対応というのも大変大事じゃないか、こういうことがずっと言われておりまして、今回、集落
営農をしていく過程の中でそういう部分というものを大事にしていかなきゃならぬし、
全国的にやはりそういうことを普及していって、そして、できたら、先に集落
営農をした方々が講師として
全国を走り回るようになっていただくようなことがあってもいいんではないか。こういうようなことを思いながら、この集落
営農が早くできるように、夢を持っております。
だから、
農水省の中でも、
地域で考える担い手創成プロジェクトチームというのをつくりました。私は座長をさせていただいているんですが、これなど
農水省の
体制として
全国展開をしていこう。今、副
大臣初め政務官、各ブロックをずうっと受け持っておりまして、そして局長級もそれぞれのブロックを持っておりまして、みずからどれだけできたかというデータを出して、そして上積みしていこうというような熱意でもって対応しておりますし、
大臣から督励をいただいております。
それからもう一つは……