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若泉委員 大臣の御答弁も事務局の御答弁も、非常にいい御答弁ですね。
では、これから本論に入りますが、この次も
大臣から、ぜひこれは賛成したい、こうやりたいというお答えを聞きたいと思いますけれ
ども、実は、プレジャーボートと漁業の調整問題でございます。
皆さんのお手元に資料が行っていると思いますが、全国にプレジャーボートというのは何台あるかというのはそこに出ておりますので、これは私は今
説明いたしませんが、
基本的には、私の考え方としては、プレジャーボートは、観光にも、またレジャーとして人々のいやしにもなるという
意味では、私は決して否定するものではございません。しかし、
漁業者がこれによって食べていけなくなるというような、生活苦になるというような、こういったことに関しまして私は非常に遺憾に思うわけでございますが、これについての
質問をしていきたい、このように思っています。
福井県三国町の松出シ瀬海域、その図面にも出ております。私の
地元福井県には、問題になっておりますプレジャーボートと漁業の調整問題につきまして、福井県三国町の沖合の松出シ瀬、そこに出ておると思います。ここは天然魚礁の、
国内でも有数の漁場となっておりますが、十五年ほど前から石川県からのプレジャーボートがふえ始め、多いときは百隻ものプレジャーボートが押し寄せるなど、百隻というと大変な数なんですが、そして福井県の
漁業者との間でトラブルが続出しております。今までの経過をずっと見ておりますと、プレジャーボートと
漁業者の船が一緒に囲んで対立するような場面も写真で見ております。いつ事故が、どんな事件が起きるかわからないというような状況は、これは福井県だけじゃなくて全国であると思います。実は、きょうも、私がこの
質問をするということで全国の
漁業者がインターネットで見ておりますので、誠意ある御答弁をいただきたいと思います。
大臣の御答弁を全国できちっと見ております。
それで、このため、石川県の遊漁者のプレジャーボート連絡協議会と福井県の
漁業者の福井地区漁場利用協議会が話し合いをいたしまして、県境を越える
国内で初めての漁場利用協定が締結されまして、昨年五月には、福井海区漁業調整
委員会の指示に基づく規制が実施されました。ところが、プレジャーボート側は、昨年、遊漁区域の拡大、
期間の延長を主張し、本年三月末に
漁業者側が押し切られる形で新しい協定が締結されることになったと聞いております。
その図面でごらんになりますと、祝祭日のときには一応ここは
使用しないということになっているんですが、そこで漁業させてくれない、プレジャーボートが入らせてくれないんだったらということで、後でこの協定を壊すというようなそんな意気込みで、非常に漁民はおびえておりまして、それに承諾した、そういうような形でございます。
松出シ瀬のようなケースのように、海域や
魚種によっては遊漁は資源管理上無視し得なくなっている状況が生じてきている。
平成十四年の遊漁船業適正化法
改正案に対する衆議院
農林水産委員会の附帯決議におきまして、国は、「近年のプレジャーボートによる遊漁者の増加に対処し、
水産資源の持続的な利用を図る
観点から、その実態をさらに把握するとともに、プレジャーボートを含む遊漁・漁業間の漁場利用の調整を図ること。」とされているところであります。
国としては、こういった附帯決議に基づき、今回の松出シ瀬の問題についてどのような対応をしたのか、お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。