○市村
委員 民主党の市村でございます。
きょうは、
構造改革特区の一部
改正法案の
審議ではございますけれ
ども、先ほど
宇佐美筆頭からもありましたように、久しぶりの
内閣委員会ということもありまして、実は、この間、JRの福知山線の脱線事故が起こったということでありまして、その中で、私はどうしても警察と議論したいことがありますので、冒頭ちょっとお時間をいただきまして、警察の皆さんと議論させていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。
と申しますのも、私は、
最後のお一人が、残念ながら御遺体でございましたけれ
ども、運び出されるまで、事故現場の方におりました。その間、事故現場のみならず、御遺体の検視安置所となりました尼崎の記念体育館の方にも行かせていただきました。
そのときに、本当は私は、尼崎の記念体育館には、安否確認に来られた方にお見舞いを申し上げたいという思いで、すぐに引き揚げる、様子を拝見させていただいて、お見舞いを申し上げて、すぐにまた事故現場の方に戻ろう、こういう思いで、事故が発生しました四月二十五日の午後六時ごろ行ったわけでございますが、そのときに、入ったときの光景がこういう光景でありました。一人のJRの職員を三人ぐらいの安否確認の方が取り囲んで、いろいろとお話をされていたという状況でありました。
その内容というのが、私はこの場にお昼過ぎからいて、何度もこうしたらいい、ああしたらいいと
提案をしているにもかかわらず、皆さん、わかりましたと聞いてはいくけれ
ども、全然返事がないんだ、私は午後二時からここに来て言っている。私が行ったのは午後六時ですよ。四時間、また、ある方はお昼過ぎからいる、もう六時間ほどですね。そういう安否確認に来られた方への対応が、残念ながらきちっとしていなかったというふうにとらざるを得ない状況がその場でありました。
その安否確認の現場におられたのは、警察の方とJR西
日本の
関係者の方、大体二つの方が主ということでありまして、一体、では、その間何をしていたのかなということも含めて、疑問があるわけであります。
特に、JR西
日本の方に関しましては、この間、国土交通
委員会でも少しお話をさせていただきましたので、きょうは警察についてちょっと、決して警察を批判するということではありません。
私は四日間現場にいまして、警察初め消防の方、自衛隊の方、また
関係者の方、自治体の方、尼崎の白井市長も含めて、本当に尼崎市の
方々も一生懸命やっていらっしゃった。それを一番証言できるのは私でありますから、皆さんが一生懸命やられた、持ち場持ち場で本当に御努力された、一人でも早く助けたい、一刻も早く御遺体を運び出したいということについて、もう本当に皆さんが持ち場持ち場で一生懸命やっていらっしゃった、このことは私が証言いたしますが、では、それでよかったねということじゃなくて、やはり今後に生かす意味でもちょっとだけ議論させていただきたいんです。よろしくお願いします。
それで、警察に関して、何点かあるんですが、私が
一つ申し上げたいのは、体育館そのものが、御遺体の検視をし、かつ安置をする、そしてまた御遺族に対して引き渡しをするという機能を持った場所になっていました。それで私がお見舞いに入ったときに、要するに、全然情報が来ない、安否確認に来られた方に情報が来ないということを、不満をおっしゃる方がいらっしゃったわけです。
私の方が、わかりましたということで、御遺体が安置されている、検視をし、安置をし、引き渡すとして
設置されている体育館の中に入っていきました。多分、その中に入れるのは警察ぐらいの方で、あとは、私が国政
調査権という思いで、これが果たして私にあるのかどうかわかりませんが、思いで入っていかせていただきまして、皆さん、実は、その方で安否確認の
方々が今こうやって全然情報来ないとおっしゃっているではないかということを申し上げたわけでございます。
そのときに、皆さんももちろんお忙しそうにされていました。検視の方は忙しい、またいろいろな方、警察の方、たくさんいらっしゃいましたけれ
ども、お忙しそうでしたので、できる限り邪魔しちゃならないので、どなたが責任者の方ですかということを
お尋ねしました。
あの人だということがありましたので、その人のところに行って、実は今、こういった情報が来ないという話になっていますがどうなんでしょうかとお聞きしましたところ、最初はその方も、ああ、そうですかということで、
検討するみたいなことはおっしゃったんですが、やはりなかなかすぐには対応できなかったみたいで、それからしばらくたって、またもう一度、どうなんでしょうかというふうにお聞きしましたら、ちょっと何か、うにゃうにゃという感じだったんですね。
それで、ほかの、広報担当の方もおられましたので、例えば基礎的情報ですね、一体、どれだけの御遺体がそこに運ばれてきて、どれだけの検視が済み、どれだけの御遺体がひつぎにおさめられ、もう既に身元が判明し、かつ、身元が判明して、身元が判明した情報がもう安否確認の場所にありましたから、その安否確認された方が、ああ、
自分の親族だということで確認できた、それで、では対面ができる、かつ引き渡しができる、そういった基礎情報を、では、どなたが一体きちっと取りまとめていらっしゃるんですかとお聞きしましたら、実は、先ほど申し上げたあの方だと言うから、その方のところに行って、どういう情報ですかと言ったら、いや、私は検視担当なんです、だからわからないんですということなわけです。
では、一体どなたが基礎的情報を把握されているんですかと言ったら、そうしたら、実は、いや、だれでしょうかねということで、それでまた広報担当の方に聞いたら、その方に聞いても、いや、わかりません、わかりません。あの方に聞いたら検視の担当だとおっしゃっていますよ、では、ここを統括している方は一体どなたなんでしょうかと聞いたら、わかりません、わかりませんということで、結局、しようがないから、私は県警本部に電話して、一体どなたなんでしょうかと。
そうしたら、結局それが午後十時半ごろです。私、六時に行ったが、午後十時半ごろにやっと、実は何とかさんという人がいて、その人が統括しているはずなんだけれ
どもと、こういうはずなんですけれ
ども、その方に、いや、あなたでしたかと言ったら、いやいやという感じで、何か、その方も別に
自分がそうだというふうに思っていなかったみたいでありました。
結局、何が言いたいかというと、要するに、しっかりと全体を見てその場を調整し、統括できる方がその場にいなかったわけです。結局、そのことが非常に現場を混乱させている。そして現場が混乱しているから、個々の担当者の方
たちも、警察の方、またJRの方
たちも、何かしたい、何とかしようと思っているんでしょうけれ
ども、
自分で勝手に動いたらまた何か言われるかもしれない、こういう中で、結局、JRの方も固まって立っているだけとか、警察の方もどうしたらいいかななんという状況になったわけであります。
だから、そうすると、その中でいろいろな、安否確認の方は一刻も早く情報を知りたいわけですから、それは突っかかっていくこともあります、どなることもあります。そうなると余計に引いてしまって、何かなかなか会話が進まない、こういう状況があるわけですね。
そして、警察の方にしてもJRの方にしても、特に警察の方にしても、検視官が中心ですから、なかなか
自分はどうも言えないわけですね。
自分は
自分の仕事に専念しているわけです、検視の仕事に。検視とか、あと御遺体をきれいにしたり、ごひつぎにおさめたり、またそれを引き渡すよう
準備したりとかいうことで、皆さんはその場その場で頑張っているわけですね。ただ、そういうことをやはりきちっと把握して、安否確認の方のお気持ちも酌み取って、それでその方
たちに対してしっかりと情報を、お気持ちを酌み取りながら情報を提供できる人がいないんですね。
私、警察にお聞きしたいんですけれ
ども、これまでの事故現場でもそういう状況なんでしょうか。大体、警察には、そういうときに、そういうふうに情報をきちっと統括して、情報をまとめて、そして、安否確認に来られた方、結局その方は、御遺族になられたり、おけがされた方の親族であったり知人であったり、それから、ひょっとしたら何も
関係ない方なのかもしれません。そういう方
たちに対してのリエゾンですよね、いわゆる折衝する方というのはいらっしゃるんでしょうか。そういう担当の方はいらっしゃるんでしょうか。まずお聞かせください。