○牧野
委員 地域を
活性化させて豊かにしなければならないというのは、原理原則というのがあるのですよ。
例えば、私は静岡だから静岡のことを言うと、静岡を
活性化させるために
三つの原理原則があるんですよ。
一つは、これは当たり前の話なんだけれ
ども、みんな一生懸命仕事をするのだけれ
ども、静岡の人がよそへいって仕事をしてもうけて、その金を静岡で使うということなんですよ。もうけた金をそっちで使ってはだめなんですよ。それから、遠くの人に静岡へ来てもらって、
お金を使ってもらうということが二番目なんですよ。それから
三つ目は、静岡の中の富をみんなこの中で回すということなんですよ。この
三つが相まっていかないと、
地域は
活性化できないんです。
私は、
地域を
活性化させるためには、この
三つの原則に基づいた
政策を打つべきだと思っているのだけれ
ども、前からそういうふうに言っていたのだけれ
ども、そういうことは一切できなくて、どうもいろいろな
地域の
皆さんの意欲だけは何とか吸い上げて協力したいということで、百歩の道の一歩前進かなという気持ちもありますけれ
ども、全体像からしてみると、
法案のイメージから大分遠い結果になってきているなと
思いますので、そのことは言っておきたい。
ただ、特区のこととか、それから新しいアイデアの出てきた中で、こういうものは
地域として本当に生かされる、新しい、あるいは構造改革にもなり抜本的な
活性化の案になるかなと思うのは、いろいろな見方はあるかもしれませんが、
地域通貨、大きな部門ですね。これはエコマネーとかという段階の、コミュニティーをさらに進化させるという
意味でのエコマネーでは
意味がない。
ところが、江戸時代には藩札という制度があって、
地域は
地域で
お金を出して、
経済活性のためにやったんです。ただ、一部の武士階級のために使われてしまったからこれは失敗したんだけれ
ども、
地域通貨というものも
経済活性化のために、
地域を助けるために考えなくちゃならない時代が来ているだろうと私は思っている、そこまではいかないかもしれないけれ
ども、私は個人的には思っているんです。
それから、LRTの構想もありますね。これは、
地域のコミュニティーをずたずたにしているし、文化を壊している交通体系を変えていくという
意味からすれば、
地域活性化のため、
郊外と
中心市街地を結ぶということで、重要なアイデア、
政策になるんじゃないかなと思っております。
それからもう
一つは、木造住宅関連
産業が本当に壊されているんですよ。これを蘇生させていくためには、
地域の文化財の改修、再建というのは重要な仕事になる。文化財は外材ではできないんですよ。内地材ですべてやらなくちゃならないし、内地の伝統的な技術でやらなくちゃならない。だから私は、今出されているアイデアの中では、この
三つは
中心的に、重点的にやるべきだろうというふうに思っています。このことについては、もう時間が来ましたから要望だけにしておきます。
それから、ワンストップ窓口、これは本当に、これを聞いたとき僕は笑っちゃったよ。
大型店をつくるときにワンストップショッピングというアイデアを出して、
大型店が
郊外に出てくる大義の
一つだった。ところが、それによって何ができたかというと、
地域の専門店が疲弊してきているんですよ。ワンストップショッピングを進めると、本当の伝統ある専門店が疲弊してくるんです。
だから、私が言いたいのは、
内閣府にワンストップ窓口、こういうものをつくった。これはこれでいいだろうと思うんですが、このことに余り重きを置いて、これで鬼の首をとったような
思いでいると、本体業務が低下しますよ。
これはコンビニエンス化なんですね、
内閣府の。僕は
内閣府のコンビニエンス化だと思っているんですよ。コンビニエンスに行くと便利ですよ、いろいろなものがある。でも、本当においしいものとか、本当に価値のあるものとか、本当にデザインのいいものはないんだ、あそこには。でも、そこでもってみんな満足するような生活形態にならされちゃうということがあるんですよ。
だから、このワンストップ窓口はいいことだと思うけれ
ども、これですべて糊塗していくと、本体がだめになりますよ。そうすると、今までの
省庁の業務が手薄になりますので、その点は気をつけてもらいたいと思う。
もし
答弁があるなら、一言お伺いしたい。