○山花
委員 そういったことが私はまさに問題だと思うわけであります。
今後の
あり方も含めてなんですけれども、この「プロジェクトX」展なんですけれども、主催者が、特別展「プロジェクトX21」実行
委員会という形で、
NHKと
NHKプロモーション、そして読売新聞社、社団法人発明協会、東京商工
会議所、この団体が主催者という形になっているわけです。
そこで、これは赤字だったということなので、
NHKと
NHKプロモーションが持つことになったと。結局、お金を出すという以上、それは
受信料から賄うということになるでしょうし、本来の、つまりは
放送事業そのものではないことに対して赤字で
受信料をそこから補てんしなければいけないということになってしまうわけであります。
今後の
あり方と申しましょうか、これは本当によくよく気をつけていただきたいんですけれども、
NHKと
NHKプロモーションが何で別の
会社でやっているかということで言うと、本来、
NHK本体はそういったイベントをやるべき団体ではなくて、イベント
活動についてはプロモーションに任せているというか、それは切り分けをやっているから別の
会社なはずなわけでありまして、このように
NHKと
NHKプロモーション、もっと言えばほかの営利企業と同じ形で主催ということになると、結局、黒字になっても赤字になっても、どっちにしてもおかしなことが起こるわけですよ。
つまり、赤字になったときには
受信料から結局補てんしなきゃいけない、本来事業でないことに対して。もし黒字になったとすると、本来的な
放送事業でないことに対してもうけてしまう、収益が上がってしまうという、二律背反といいましょうか、そもそも成り立ち得ない命題が出てきてしまうわけであります。
本来であれば、主催者は、もし読売新聞社とか発明協会とか東京商工
会議所とやるのであれば、主催は
NHKプロモーションという形でやって、
NHK本体は後援なりなんなりというような持ち方をしないと、似たようなケースというのは今後もあり得るでしょう。
また、やはり、私も完全には疑念を払拭しているわけではありませんけれども、
NHKの専務
理事の人が一緒に協賛金を集めるのに回っているということになれば、当時の
質疑の中で本人は、いや、そういうことではなくて、
番組の意義だとかそういうことについての
説明のために行ったんですという関根さんの答弁でしたけれども、それは、御本人はそう思っていても、受けとめる側は、イベント
会社と
NHKさん一緒に来れば、
NHKから言われているんだろうというふうに受けとめても無理なからぬところでありますので、今後こういった展覧会なりなんなりイベントについての
やり方、気をつけていただきたいと
思います。
もう終わった話について、だれに責任とれとかそういう話をしているのではなくて、今後こういったイベントをやるに当たって、私は本来
NHKがプロモーションと並んだ形で主催者になるのは好ましくないと
思いますけれども、方針なりなんなりというものがあればお聞かせいただきたいと
思います。