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永田委員 民主党の
永田寿康でございます。
冒頭、既に
質問に立たれました
与党の
石田委員とそれから
斉藤委員の
質問について、その
内容について一言申し上げたいと思います。
民主党の
政治資金規正法改正案の
提出がおくれたから
審議ができなかったというような
趣旨の発言がされましたが、果たして、
与党が
審議をしてほしいという
お願いがあったときに、
民主党が正当な
理由もなく、
民主党案ができていないというそれだけの
理由で断ったことがあるのかどうか、一度お調べになって、きちんとした証拠を持って
理事会に
報告をしていただきたいと思います。これができない場合には、発言を撤回し、謝罪し、そして、みずから議事録の削除を申し出るということが当然必要になると思いますから、これを要求しておきますので、そう遅くないうちに、まずは、
根拠をもってそのような事実があったというふうに
説明をしていただきたいと思います。
そして、冒頭、
質問をする前に、ここにおられる全
国会議員、ここにおられない方も含めて、私から申し上げたいと思います。
国会は立法府であります。立法府というのは
法律をつくるところであります。
政治資金規正法や公職
選挙法に至っては、この私たちがつくった
法律は、私たち自身の
政治活動、
選挙活動を
規制することになるわけであります。ですから、自分たちに対する
規制を自分たちでつくるという構造から考えれば、ひょっとしたら、自分たちがやりやすいように、お手盛りで、甘い
規制で済ませようとする、そのような誘惑が自分の心の中にみじんもないのかどうか、常に反省と検証をしていかなければならないと思います。
しかし、残念ながら
国民は、たび重なる
政治資金規正法の
改正を見ても、いまだに、これで
政治家のお金の使い方が健全になったというふうに感じているわけではありません。やはりあいつらはお手盛りで自分たちに甘いルールをつくっている、こんなんじゃ
政治改革はいつまでたっても実現できないというあきらめの声が上がっているわけであります。ですから我々は、自分の誘惑に負けずにできるだけ厳しい
規制をつくって、そして
国民から、もうおまえらいいかげんにしろ、そこまで厳しい
規制をつくったら
政治活動に支障を来すじゃないか、少しは緩めた方がいいんじゃないか、こういう声が上がってくるぐらい厳しい
規制をもって
国民にその
信頼回復の
努力を示すことが求められているのだと思います。
しかし、残念ながら、
与党が出してきた案は、例えば
政治団体間の
寄附の
制限、この
上限にしても、どうも三千万じゃ窮屈だというお話がある。私の三千五百万という話がありました。三千万でもできます。それはやり方次第なんですよ。ですから、窮屈だという、自分たちのお手盛りになってしまうんじゃないかというそういう誘惑に負けずに、厳しい
規制をしていただきたいなと思います。
加えて、余り厳しい
規制をすると
政治活動が不自由になるというお話がありましたけれども、しかし、こういう
言葉があります。愚かな民には辛き政府あり。これは、民が愚かだから、厳しい
規制をつくって民を律していかなければならない、そういう
規制をつくる側の悲しい気持ちを語った
言葉であります。それは私だって、きつい
規制の中で
政治活動をやっていくのは嫌だと思います。できるだけ自由にやりたい、
信頼してほしい、そういうふうに
国民に言いたいのはやまやまです。しかし、愚かな民に辛き政府あり、厳しい
規制というのは、それは
規制をする側が悪いんじゃなくて、自由にしておくと悪いことを考えたりやったりする人がいる、そういう事実があるからやむを得ないんだということなんですよ。
ですから、厳しい
規制だから困るという悲鳴を上げる前に、まずはやってみる、そして、厳しい
規制の中でどこまでできるかやってみる、そういう姿勢が求められるのだと思います。
ところで、
質問に移りますが、
自民党、
公明党、
民主党の
提出者、それぞれお座りになっているので、それぞれを代表して一名ずつ
質問を申し上げたいと思います。
今回の
改正案の
提出は、橋本派と
自民党、そして
日本歯科医師連盟、そのほか若干名の方々、個人も含んでいますが、こうした今申し上げた
団体がかかわる、去年から始まった一連の
疑惑の反省に立って、そういうことがもう起こってはいけない、
再発防止策という
意味で
提出されたものだというふうに認識していますが、私の認識が正しいかどうかお
伺いをします。正しければ正しいとおっしゃってください。間違っていたら、いや、そうじゃない、こういうことも実は考慮に入れて、こういう部分も
改正案の
内容に入っているんだという事実があったら、それはその場で追加してください。一人ずつ
お願いします。