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松本(剛)
委員 民主党の
松本剛明でございます。
酒類小売業者の経営の
改善等に関する
緊急措置法の一部を
改正する
法律案ということで、今
委員長の方からお話がございましたけれども、私どもも、この
緊急措置法、そもそもの二年前の
緊急措置法の成立に携わり、また今回この
改正に携わるということで、とりわけ谷垣
大臣においでをいただいて、政府にも御要望、御要請を申し上げてまいりたいということで発言の機会をいただきました。
私たち
民主党は、市場経済を信奉する、その意味で経済的自由というのが大変重要であるというふうに
考えております。その中で、一方、酒税の確保という
観点から、酒税は庫出税でありますが、恐らく製造から販売までということで一貫してお酒を取り巻く業界について国税庁が所管をされ、免許制度という形で運営をされてきたんだろうと
思いますし、長年の酒税の確保にかかわって御努力をいただいた小売酒販業界の御労苦というものも私ども正当に評価をしなければいけない、このように思っております。一方で、今申し上げたような経済的自由という中で規制改革を進める、これを円滑に進めるためにこの小売業界の経営改善もしくは転廃業の円滑化といったものが必要であろうということで、この
緊急措置法を二年前に設けたわけでありまして、この原点は変わらない、このように思っております。
経済的自由と、一方で今申し上げた長年の労苦、そして円滑な転廃業を進めなければいけないという、この関連の中でぎりぎりの
措置としていわば
緊急措置法は設けたものだ、このように私どもも理解をしておるところでございます。
あわせて、二年前の
審議でも、そして今回の起草に当たっても私ども
お願いを申し上げてまいりましたが、小売酒販の業界が免許制度という形で維持をされてきた、いわば結果としてという部分があるかもしれませんが、地域に対して大変大きな役割を小売酒販の各経営者たちは担ってきたということがございます。あわせて、お酒の特性ということがあります。飲酒の問題ということにかかわってまいりますが、特に、大人はもちろんでありますが、未成年の飲酒といった問題についても業界を挙げて取り組んできたということも私どもは評価をしていかなければいけない。
こういった地域貢献であったり、酒類の特性、未成年飲酒に対する社会的要請についても、言うなれば免許制度で維持をされてきたことの、まあ反射的と言っていいのかどうかわかりませんが、結果としてこのような大きな効果を果たしてきた。このことは、引き続き、我々立法を担う者としても、社会の
状況をかんがみるに当たって大変重要ではないかというふうに
考え、
緊急措置法を二年前に設ける際にお話を申し上げてきたところでございます。
あわせて、昨今の酒類の取引
状況をかんがみるに、不当廉売等、取引を是正すべき、公正な取引を確保すべき
状況もある、このような
認識も踏まえてこの
緊急措置法を設定したわけでありますけれども、二年間のこの
施行の
状況をかんがみ、酒類業者の経営の
改善等の
状況をいろいろ調べていくに当たって、今お話があったように、この一年の効果の延長というのが法を
改正することによって必要ではないか。あわせて、この間に、今申し上げたような取引の公正の確保であり、また、今までこの免許制度の中で確保されてきた社会的要請にしっかりとこたえる体制をとっていただくことが必要ではないか、このように
認識をして、本
法案の
改正に私どもも賛意を表しつつ携わる、このように理解をしております。
そこで、政府に御要請、御
質問、お伺いをしてまいりたいと思っておりますが、まずは公正取引
委員会にお伺いをしたいと
思います。
そもそもの
緊急措置法の中に、公正取引
委員会に対する
措置請求であったり、取引条件の公正、透明化についての条文が設定されております。これによって、この二年間、
措置請求を受けるなどの一定の効果を果たしてきた、このように思っておりますし、この条文についても一年間の延長が行われることになっておりますが、これについては、さらにその後も展望して、この一年の間にしっかりした体制を私どもはとっていただきたいし、必要であれば我々は立法の制度についても
考えていきたい、このように思っておるわけでありますが、当面の適正な運用と今後のあり方についての検討について御所見をお伺いしたいと
思います。