○野田(佳)
委員 関西人として大変だという心情はよくわかりました。だけれ
ども、さっき
財政審の
お話をしました。
財政審で
予算決定前に慎重に
考えるべきだと言われたということと、これは決まった後からすごいですね、アリの一穴となって
財政健全化に支障を来すおそれがある、どういう過程でこうなったのか、
国民の理解を得る
努力が必要だという
意見があったり、増税が必要という
認識のもとで
歳出削減に勢いをつけなければいけないときに、こうした
予算措置はいかがなものかというように、まさに応援団からもこんな厳しい
意見が出てきていることを、あえてここで踏み込んでやってしまったということは、私はそれこそ本当に、最初に副
大臣が
説明をされましたけれ
ども、
大臣みずからが折につけちゃんと
説明をしなければいけないのではないかということを
指摘しておきたいというふうに思います。
その上で、今は
一般会計にかかわるものでありましたけれ
ども、特別会計についても触れたいと思います。
特別会計が、今これは全部
歳出を単純に合わせると四百十二兆円。これは純計にすると二百五兆円という大変な規模であって、三十一の特別会計をしっかり精査してむだがないかということをチェックしていくことは、私は、
一般会計以上にある
意味では目を光らせなければいけないところだと思うんです。
これについても本
会議でお尋ねをしましたけれ
ども、きのう、
予算委員会で我が党の馬淵議員が労働
保険の特別会計について詳細に調べて
質問をしました。驚くべきことに、雇用
保険料や労災の
保険というのが、要は天下り先の団体を養っているのと同じであるという
実態がわかりました。だったら雇用
保険を安くしろ、労災の
保険を安くしろと思うのは、これは筋なんですよね。というぐらいに、特別会計にぶら下がって、そこにくっついている独立行政法人や公益法人や外郭団体に群がっている人たちがいっぱいいて、甘い汁を吸っている。その吸わせている原資が大事な
保険料であったり税金であったりするというのが特別会計ですね。
塩川前
大臣が、有名な言葉で、まさに、母屋でおかゆをすすっているときに離れですき焼きを食べているというような表現をされました。ことしの初めに、ある新聞社が今はすき焼き食べ放題と書きました。きのう、馬淵さんはそれに加えて飲み放題まで加えました。というぐらいに、三十一の特別会計は総ざらいをしたとこれまでおっしゃってきましたけれ
ども、さらい方が薄過ぎるし、薄っぺらいと私は思います。切り込みが本当に足りないと思います。
きのうの馬淵さんが
指摘したような特別会計を
一つ一つ精査していけばもっといろいろなことが出てくるはずであって、
財政制度審議会等でいろいろ御
議論をいただいているけれ
ども、ちょっとした事務事業の
見直しであるとか、さっき申し上げたような莫大な金額の特別会計の
予算に比べて、削減額であるとか、本当に小粒でありますよね。私は全然まだやる気を感じないんです。何か反論があればぜひお答えください。