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松原委員 これはなかなか難しい議論なんですが、要するにその二つなんですよ、私が一番
三宅へ行って感じたのは。帰島している方の中で自分の家が高
濃度地区で帰れない方の問題、飛行場の問題、これがやはり一番大きなテーマだと思うんですよ。これにどうやって立ち向かうか。それは、飛行場は別につくるということもあるだろうし、別の何か高速のそういった技術ある飛行機のようなものを飛ばすということもあるのかもしれないけれ
ども、とにかくこれがなければいけない。
それからやはり、それぞれの高
濃度地区の
人たちもそこに住めるようになるべくする。そのために私は極めて現実的な話だと思うんですよ。
脱硫装置つきの部屋をつくれば戻っていいですよという判断をするとか、これは現実的な話だと思うんだ。逆に言えば、高
濃度地区でないところだって
ガスマスクは携帯しているんですよ。高
濃度地区じゃないところだってリスクはあるんですよ。
だから、冒頭言ったように、この高
濃度地区とそうじゃないところの区分けの線も、それは
三宅島に対する検討会で
平成十四年の九月に決めたとこういうことでありますが、この検討会の中身をここで云々するつもりはないですが、その辺は、要するにどちらにしても
ガスマスクは持っているわけですよ。戻る人は、
自己責任でリスクを持って、リスクは自分でヘッジして戻ってくださいよということで戻っているわけでしょう。僕は、だからそこの差というのは、非常に
考え方の部分でいろいろとあるんだろうなという気がしているんですよね。
だから、この二つの問題点について、やはりそういったものがきちっとその
自己責任も、
三宅の
空港を使う人はもう初めから
ガスマスクを持っていくと。もちろん行くわけですよ。今も行くわけですよ。入る人はみんな
ガスマスクを持っているわけですよ。それで、
ガスマスクを携行して行った場合に、高
濃度地区に入って
ガスマスクをしていたら、これは実際、
大臣がおっしゃるとおり、ぜんそくの人の場合は厳しいんだ。ぜんそくの人は、それは行くのはちょっと我慢しなきゃいかぬですよ。それは船で行かなきゃいかぬかもしれない。しかしそうじゃない人は、
ガスマスクで行って、そして高
濃度の
ガスが出ている場合、
ガスマスクをして飛行場におりていく、そのわずか二、三十分の間でそれが決定的な健康
被害に私は結びつくとも思えないし、その辺の部分の判断というのはこれから大いに
考えていただきたいと思うんですが、統括官、何かあったら発言してください。
〔小平
委員長代理退席、
委員長着席〕