○
渡辺(具)
委員 まず、
自民党の代表として
渡辺具能から
質問させていただきます。
まず初めに、このたびこういう発言の機会をいただきましたことを、
西村委員長さん初め各
委員の
方々に厚く御礼申し上げます。また、
西村委員長よりも御
報告がありましたが、
現地調査にも参加をお許しいただきましてありがとうございました。心から感謝申し上げます。
まず、
質問をします前に、このたびの
地震によりまして
被災を受けられました
方々に対しまして心からお
見舞いを申し上げるものであります。そして、この
被災に対しまして、何といっても、これまで
経験のあります
政府そして与党が
中心になりましてこの
被災に対する
復旧を進められますことを、また、
福岡県あるいは
福岡市と、あるいは
関係市町村と連携されまして、住民の
方々に一日も早い安心と安全が取り戻されることを心から願うものであります。
私は、あの
地震がありましたときに
保育所の
卒園式に参加しておりまして、揺れが始まると同時に、
保護者の方が我が子を捜して抱き締めて非常におびえておられる姿を目の当たりにしたわけであります。私は、そのとき
政治家であることを思い起こしまして、
政治家として今何をやらなきゃいけないかということを感じたわけであります。私がそのときまず
最初にしたことは、
卒園式の行われている大きな部屋でありましたが、出入り口の戸を、ドアを全部開放いたしました、あけました。まさかの場合にそこがあかなくなったのではいけないので、まず戸をあけて、そしてほかにやることがないかということを考えていたことを思い出すわけであります。
福岡県の人にとっては
地震は未
経験のことでありますので、その驚きは、あるいは
恐怖は我々の想像を絶するものがあっただろう。私は多少
経験しておりますのでそうでもなかったんですが、
福岡県の
方々は大変な
恐怖であったろうというふうに思います。私は、その後すぐ
選挙区を回りまして、
被災状況を視察いたしました。役場にも参りました。
福岡市に
被害が集中しておりますが、
福岡市に隣接しております私の
選挙区の
地元の
方々のところでも
家屋の倒壊等ありまして、かなり大きな
被災のあるところもあったわけであります。
私はそのときに思ったんですけれ
ども、このたびの
被災は、一番激しいのは
玄界島でありまして、この
方々には心からお
見舞いを申し上げるわけでありますが、
中心地以外でも結構倒壊しているところがあるんですね。ところが、そういう
被災地はところどころでありまして、なかなかシステマチックな応援というのがなされておりません。しかし、不安は集中した
場所と同じでございまして、大変困っておられました。私が行ったところも二軒半壊しておりましたけれ
ども、
調査に来てくれるのが二日後なんですよという話なんですね。すぐ来てくれないんですという話があって、私
どもはその間はどうしたらいいか
自分で判断しなきゃいけないので困っているんですという話がありました。私は、それを受けてすぐ、これは
自民党の中でも
対策本部が立ち上がったときにも申し上げたし、県にもお願いして、とにかく早く、この
被災を受けた
中心地だけではなくて、そういう
場所でも困っている人がいるんだから、そこに早く
調査に行って
対応措置を考えてほしいということをお願いしましたら、もう大変迅速にやっていただいて、大変ありがたかったというふうに思っております。
また、その後は、私も
被災の
中心でありました
福岡市の
被災地も見て回りました。それで、この
災害特別委員会のチームにも入れていただきまして回りましたし、九電の
体育館にも都合三回ぐらい参りました。ちょうど私が行ったときには、
地元の前
衆議院議員であります
太田先生も来ておられまして、
大変心配をしておられて、私にいろいろな
要望もされたわけであります。私は、それから
漁港の方にも、港の方にも何度か訪れまして、私ももともとは
技術屋でありますので、どんな
復旧をしたらいいかということも、
自分がその
仕事をするような気持ちで
国土交通省の
方々と相談もいたしたわけであります。
そういう私が実際にこの目で見ました
状況だとか、あるいは、避難しておられる
方々と私が実際お伺いした
お話ですとか、あるいはいろいろな
方々から聞いた
要望等も踏まえて、きょうここでお願いといいますか
質問をまずさせていただきたいというふうに思います。
私は、今度の
地震で思ったんですけれ
ども、一番大切なのは、この人々の当面の
生活をどうするかという問題と、それから、何といっても大切なことは、
住宅と
仕事じゃないか。
住宅をどうしてやるか、そして
仕事が、今度
被害を受けられた方は漁民の方が多いんですけれ
ども、
漁業を早くできるようにしてあげる、
仕事をできるようにしてあげるということが大切だなと。まずは当面の
生活と、それから次に大切なのは、
住宅と
仕事をできるようにしてあげようというのが大変大切だということを痛感いたしたわけであります。
政府には、
内閣府に
村田防災担当大臣がおられるわけでございます。何といっても、
政府で考えることはこの
村田大臣のところで一括してお考えいただいて、大いなる
指導力を発揮していただいて、
復旧が一日も早く成りますことを心から期待し、またお願いするものであります。
そこで、まず
最初にやってもらいたいことは何かといいますと、さっき私は
生活ということを申し上げましたが、急ぐべきものを急ぐ、急いでやらなきゃいけないことを急いでやらせるというのが私は
大臣にお願いしたいことであります。そういう面において
指導力を発揮していただきたいというふうに思います。
私は、九
電体育館で
被災者の避難しておられる
方々と
お話をしたわけですが、とにかくやはり、あそこの
共同生活は大変ですね。
プライベートはないし、食べ物は特に汁物がないとおっしゃっていましたね。それから、やはり安心して眠れない。みんなが
共同でそこに雑魚寝しているわけですから、なかなか眠れないという話がありました。そこのところに少しでも、快適とはいかなくても、配慮してやるのがまず大切なことではないかというふうに思いました。
聞くところによりますと、
最初は、板張りの上に毛布みたいなものを敷いてその上に寝ておられました。それを見た
福岡県の
自民党で、これは大変だろうと。あれは、もともと九電の
体育館というのは高校の柔道の試合もあるところなんですけれ
ども、あのときには畳が入っているじゃないか、何でここに畳が今入れられないんだというような話があって、
福岡県
自民党が
知事さんに申し入れをして、畳を入れてください、すぐ入れてくれないなら
自民党でもう入れますよということを言ったら、直ちに畳を入れてくれて、私が第一回目見たときは畳が入っていませんでしたが、畳を入れてくれたんですね。その畳を入れてくれたので
大分睡眠もとりやすくなった、
生活もしやすくなった、こういう話でございました。
私がその次に思うのは、
医療関係がうまくいっているんだろうかと思いましたら、何かあの
体育館の端の方に
救急ボックスが置いてあるだけで、そこにお
医者さんがいらっしゃるような雰囲気ではなかったですね。私は、ああいう場合は、みんなが
共同で
生活しているんだから、
担当医が交代でお
医者さん一人ぐらいは常駐していただいてもいいんじゃないかというようなことも思いました。それから、あそこから
子供たちが
学校に通うことができるんだろうか、
学校はどうしているんだろうかということを思ったわけであります。
私は、
避難生活しておられる
方々の声を聞いてとにかく一番大きかったのは、
家族で
生活したいということなんですね。早く
家族で
生活をしたいということをおっしゃっていました。あの中で
共同生活することの大変さ、苦痛は相当なものである、早く
家族で
生活したいということをおっしゃっていました。
私は、この
災害特別委員会で
福岡県知事さん初めと
お話をしたときにも申し上げたんですが、そのときに、
仮設住宅の建築といいますか
施設が
連休前にならないと完成しないということをおっしゃっていたんです。
連休前というと、三月二十日ですね、これが起こったのは、一カ月以上かかることになる。私は、あの
プレハブ住宅が、
住宅とはいいながら、
プレハブ住宅が何でそんなに時間がかかるのかこれは理解できない。
知事さんにもあの場で申し上げた、あの
共同生活をいつまでさせるんですか、早く
家族が
生活できるようにしてくださいよ、
プレハブ住宅じゃないですかと。それはもちろん、水も引かないかぬ、ガスも引かないかぬ、
水道も引かないかぬでしょう、しかし、それにしてもちょっとかかり過ぎじゃないか、もっと早くやってほしいということをあの席上で申し上げたわけです。そういうことを急いでやらせるのが、やはり私は
村田大臣のところの
指導力ではないかというふうに思うんです。
したがって、まず
皆さんが望んでおられるのは、早く
仮設住宅に入って
家族の
プライベートが守れる
生活がしたい。これは生理学的にも大変ですよね、二カ月近くもあの
共同生活をさせられたのでは。身になって考えてくださいよ。身につまされますよ。
そういうことを考えると、まず私がお願いしたいのは、
プレハブ住宅をとにかく一日でも早くに、私なんか考えたら、その気になれば、総理も
激甚災並みの
対応をするとこうおっしゃっていただいているわけだから、何といっても、早く
プレハブ住宅を提供してやることが私は今一番当面急がれることではないかというふうに思うんです。そういう意味で、急ぐべきことを早くやってほしい、この面で
大臣にぜひ
指導力を発揮していただきたいということをお願いしたいと思うんです。
大臣、その点についてはいかがでしょうか。私がさっき申し上げた
医療体制のことも含めて、あるいは
子供の
学校のことも含めてその辺に対する
指導そして
対応はどうなっているか、その辺についてお伺いしたいと思います。