○下条
委員 今、名答弁というお声がありました。私も名答弁だというふうに思います。
ただ、法律は、つくった後にいかに命を吹き込んで、それが
市町村で使いやすく、かつ生きてくるかということだというふうに思いますので、今おっしゃったことを私も耳にとめて、頭の中にとめてこれからフォローしていきたいと思いますので、
市町村でわかりにくいところがあるんだよという声が私に入ってきております。それを頭に置きながら、ぜひ前向きに、命の通った、息を吹き込んだ
法案にしていただきたいというふうに思います。お願い申し上げます。
次に、時間の関係もあるので、
災害の直後、これがまた実を言うといろいろな議論が出てくるところなんですが、実際自分がかぶった話なので、ノースリッジの件について、アメリカの件についてちょっと申し上げたいと思います。
まず、明け方の四時半ぐらいにあったんですけれ
ども、
地震発生から一時間以内に、カリフォルニア州知事、カリフォルニア州緊急
災害対策局長官、連邦
危機管理庁、
防災担当の省庁でしょうね、連携のもとに救援、
復旧作業がもう始められています。数時間後には、連邦
危機管理庁長官、これは五時間後ぐらいです、大体十時ちょっと前だったと覚えています。住宅都市開発庁長官、運輸省長官、ホワイトハウス高官などが、トップがもう
被災地に飛んでおります、五時間後には。申しわけないですけれ
ども、アメリカは
日本より相当大きい国であります。もう既に五時間後には、今私が申し上げた、高官やホワイトハウスのそれぞれの部署の責任者が大統領命令で
現地に飛んでおります。こういう素早い
対応がやはり必要だったんじゃないかなという感じがしています。
また、六・幾つの
地震のあれになりますと、
道路はつぶれ、そしてほとんど家もつぶれ、また、高速
道路もつぶれている。こんな中で私がすごく頭に残っているのは、アメリカの運輸省が、主要
道路や高速
道路の
復旧について入札手続をすぐ改正して、そして緊急救済基金を投入して、この結果としてすぐに
復旧に取りかかっているんです。二十四時間後にはもう
復旧に取りかかっている。始まっちゃっているんです。これは何なのかなと思ったときに、やはり私は、
被害者、
被災者のニーズを重んじている国だなという感じがしました、私はそこにいましたので。
そこで、言いにくいんですけれ
ども、いろいろな意味で、省庁間、この
災害の方でいろいろ私もレクをとったとき、いろいろな省庁にまたがっています。これはもう
通常はそうだと思います。ただ、そういったもので間に合わないような緊急のときがその
災害があった直後に起きてくるというふうに私は思っています。
それと、もう一つ私は申し上げると、アメリカのそのときの大統領はクリントンでありました。それで、クリントンは
災害発生から四十八時間以内にもう
現地のロサンゼルスに立っておりました。そして
被害状況を視察して、州や自治体のリーダー、
地域の代表、警察、消防隊、救助隊、いろいろな人を招集して、
復興についてのプロセスを自分が旗を振って確約しております。私も、遠目でありますけれ
ども、現職の大統領が私が住んでいるノースリッジのすぐそばに来て
被災地を見ている姿を見て、本当に勇気を、改めてアメリカというのはすごい早いなと。そして、いろいろな
被災者は相当安心感や安堵感、ああ、こうしてくれるのだなと。私は、
災害が起きたときのその
被災者の気持ちというのは、「これからどうなるんだろう」、これだけです。この言葉です、括弧書きで言えば。この部分が大変に、そのときのクリントン大統領は、私自身が受けた印象では早かった。実際、早い動きで法制改正もあった。それによって、
地震発生から、これはアメリカばかりで申しわけないですが、さっきも泉
委員のときにアメリカの
お話を出されたので、あえて
お話しさせていただくと、
地震発生から八日間の
復旧費用は一〇〇%連邦が持つ。一〇〇%です。それから、電話のやはりいろいろ心配しているラインについてもすぐ
復旧した。その部分も金もつけた。
私はあえてここで
大臣にお聞きしたいんでありますが、聞くところによると、
大臣はそのとき、一月、ずっと前の一月であったりとか、去年のあれのところはあれでございませんでしたが、その後の
中越地震とそれから
台風二十三については、いろいろな意味で間近でございましたので、その意味で、この
災害だけではなくて、国民はリーダーの動き、そしてリーダーの激励、そしてその背中を見ているんですよね。そういう意味で、実際に中越とそして
台風二十三号のときの官邸とそれから
大臣の動きについて、言いにくいでしょうが、反省点を踏まえてちょっと御所感を、アメリカの大統領やその他の高官の動きと比してちょっと御意見をいただきたいというふうに思います。