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谷口委員 公明党の
谷口隆義でございます。
本日は、約三十分ほど時間をいただきまして、先ほどから出ておりますが、
アスベストの問題をさらに別の角度からお聞きをいたしたいと思っております。
まず初めに、先ほど見ておりましたら、民主党の菅議員が発言の冒頭で謝罪をされたわけであります。いらっしゃいませんが、私、ぜひ本人おられたときに申し上げたいと思ったわけでありますけれども、事実
調査が不十分で申しわけないというようなことの謝罪が冒頭にあったわけでございます。
これは何のことか多分わからないんだろうと思いますが、これは
平成十六年十月二十六日の当
委員会におきまして、菅議員が突然、連立政権のことについて言及されたわけでありますけれども、連立政権を組むときに連立合意がなかった、我が党の機関紙である公明新聞をずっと見たけれども、一つもなかったということで、連立合意のないような連立政権は野合だ、このように言ったわけです。
これは極めて失礼なわけでありまして、よく調べますと、四月二十五日の夜に連立合意がなされ、我が公明新聞では四月二十六日の紙上で、一面でこのことが載っておったわけでありまして、このような事実誤認に基づく発言が行われるということは極めて問題であると強く抗議を申し上げたいと思うわけでありまして、今後このようなことがないようにぜひ申し入れたいと思う次第でございます。
それにつけ加えて、先ほど聞いておりましたら、与党がサラリーマン増税をやった、こんな話をまた突然言い出した。今、菅さんおられませんので、来ていただいていたら私も直接言いたいくらいでありますけれども、年度税制改正は、その手順があるわけでございます。
政府税調が出してきた案が、最終のところで、これが年度税制改正にこのままなるというわけではありません。年度末に行われます与党の税調で、政治が決めるわけでありますから、そのようなことをもう今の与党が決めたというようなことをしゃあしゃあとおっしゃることが私は信じられない、このように強く申し上げたいと思います。
また、先ほどの、連立合意がないので野合だと言ったことに対して、我が党の北側
大臣にも言及したようなことをおっしゃったわけでありますけれども、これも、強くこのことに抗議をし、申し入れをいたしたいと思う次第でございます。
それで、
アスベストの問題であります。
先ほどから、二人の議員が大変深刻な
アスベストの問題につきまして質問をされておられたわけであります。
アスベストは大変有害なもので大きな
被害をもたらすということは従来から言われておりましたが、最近、兵庫県のクボタの旧神崎工場でたくさんの
被害に遭われた方、治療中の方、お亡くなりになった方が出てこられたわけであります。
そんなことがございまして、経済産業省の方で
調査をされた資料を拝見させていただきますと、大変な
被害状況でありまして、
アスベストを製造されておる業者八十九社にアンケートをとりますと、既にお亡くなりになられた方が三百七十名を超える方がいらっしゃる。八十八名の方が今現在も療養中である。合計四百六十名を超える方が、お亡くなりになられたり、現在加療中である、このような報告がございました。これは、
アスベストにかかわる製品を製造しておるところだけでありまして、これ以外に大きく今広がりつつあるわけでございます。
それで、私は、きょうは後ほどこの質問を展開してまいりまして、後ほど言及していきたいと思いますけれども、先日、JR西日本の新大阪駅、大きな報道があったわけでありますけれども、新大阪駅の中央コンコースの真上に青
石綿が露出されたまま四十年置かれておった、こういう事実が報道されたわけでございます。
このようなことにつきまして後ほどお
伺いをさせていただきたいと思うわけでありますけれども、
アスベストが、一体医学的にどのような量を吸い込むと発病するのかということで、これも確定的な報告はないわけでありますけれども、厚生労働省に申し入れまして、簡単な一枚物の資料を持ってまいりました。これを読みますと、個人差があるわけでありますけれども、吸い込んでから発病までの潜伏期間が、
石綿肺で十年以上、肺がんは十年から四十年、中
皮腫は二十年から五十年と長い期間を潜伏期間として要する、ただし、中
皮腫は、吸い込んだ量や期間が少なくても発病する場合がある、このような報告でございます。
先ほど同僚議員もおっしゃっておりましたけれども、
アスベストというのは非常に小さいもので、小さい粒子でありまして、これを見ましても、空気中に浮遊している
アスベストの多くは太さが一ミリの千分の一以下で、目に見えないくらいである。形状は変わりますけれども、大体たばこの煙の粒子とほぼ同じだということで、そのために非常に
飛散しやすい、何キロ先にも
飛散していくというようなもののようであります。
それで、先ほど質問を聞いておりますと、
解体現場で大量に
アスベストを吸引された方のことが出ておりましたけれども、私は、むしろ低濃度の
アスベストを吸引し続けるといった場合にどのような医学的な変化が出てくるのかということをお聞きいたしたいわけでありまして、本日、
環境省の方で来ていただいておると思いますけれども、まず、そういうような低濃度の
アスベストの吸引の医学的な
影響について御答弁をお願いいたしたいと思います。
〔
委員長退席、望月
委員長代理着席〕