○長安
委員 民主党の長安豊でございます。
まず、今回のJALさんの
一連の事件、事故といいますか、そういったことについて、先般も一般質疑におきまして
質問させていただきました。今回、このようなことが急激に多発したわけでございます。私としても、ぜひ
新町社長にお越しいただいてこのような質疑の場を持ちたいと思っておりましたので、きょう、このように質疑をさせていただくことができましたことは有意義なことだと思っております。
一方で、質疑というのは、
新町社長にお越しいただいてつるし上げるような場ではないと私は思っております。要は、今まで、JALさんのさまざまな事故あるいは問題において、
国民一人一人の方々のJALさんに対する安全の
信頼感が失われている、そういう状況にあって、こういう国会という場で
新町社長にお越しいただいて
意見を述べていただいて、いかに
国民一人一人の方に、ああ、JALさんは変わろうとしている、変わっていくんだという
信頼感を持ってもらう、ある
意味、宣伝の場かもしれません。そういう
意味では、無料で宣伝できるわけですから、ぜひ
新町社長、真摯に質疑に御答弁していただければなと思う次第でございます。
本題に入りたいと思うわけでありますけれ
ども、先般来、これは一月二十二日の新千歳での管制指示違反から始まりました。その後も、主脚部品の誤使用であったり、また仁川でのこれも管制指示違反、また
客室乗務員がドアモード変更を忘れるということも三月十六日にございまして、三月十七日にはJALインターさんに対して
事業改善命令が出されたわけでございます。
この多くの事象に対しまして、私もいろいろ調べさせていただきました。いろいろな方の御
意見も聞かさせていただきました。きょう、質疑に当たりまして、全部のものを細かくやっても時間ばかりとられますので、一点に絞った形でやっていきたいなと思っております。その中で、
客室乗務員の非常口扉の操作ふぐあいといいますか操作忘れ、失念についてお話をさせていただきたいわけでございます。
先ほど森田先生からは、
親方日の丸の
官僚体質があるんじゃないかという御
質問もございました。
社長は、いや、そんなことはない、もうこれからは透明性のある、また公明な、公正な
会社になっていくんだという、最後のところでも決意を語られましたけれ
ども、正直、今回
事業改善命令が出されて、現在に至っているわけでございます。
その間、私、今回の
質問に当たりまして、JALの方ともいろいろお話もさせていただきました。こういう内容を
質問させていただきたい、ぜひ答えていただきたいというお話もさせていただいたわけです。ドアモードの変更忘れについても、さまざまな御説明あるいは
質問をさせていただきました。
事業改善命令が出て、JALさんから当然報告が出ているわけであります。この報告の中ででも、相互の
コミュニケーションが欠如したとか、
定時性確保のために、つまりスピードを優先するがゆえに
安全性がないがしろになってしまっていたんじゃないかというようなところが要因分析されているわけであります。
飛行機は定時に飛ぶということが大切ですから、そこを追求されてしまったというのが原因になっているわけですけれ
ども、一方で、質疑をするに当たって、この報告書に出ている、ドアモードの操作自体のマニュアルを変更しましたという記述が再発防止策の中で載っております。それで、なるほど、じゃ、変わった手順をぜひ教えてください、どういうふうに再発防止策をするのか、マニュアルを変えたのか見せてくださいということを金曜日に申し上げました。そうしたら、出てきたのが月曜日の夕方六時です。金曜日に言ってですよ、夕方六時に出てきたわけです。
このマニュアル、いろいろ調べてみますと、ことしの二月一日にマニュアルが一たん改定された。その後、三月二十八日に、今回のドアモード忘れを受けて変更するということがされたわけです。
恐らく、こういったドアの操作のマニュアルの変更ということを社内で変える場合、安全上の問題もあるから、やはり新旧対照表をつくったりしながら、前回と今のマニュアルがどう違うんだという比較をしながら検討されたはずです。にもかかわらず、そういった新旧対照表、今のマニュアルもあるはずです、コピーで結構ですと言っても、出てくるのに何日かかるんですかと。私ははっきり言いまして、まだまだ隠ぺい
体質、都合のいいものしか出さないという気質が
会社に残っているんじゃないのかな、はっきり不満を持ちました、疑いも持ちました。
言葉では、また報告書の中では、
意識改革をする、
会社は変わるんだ、
組織改革するとおっしゃっておりますけれ
ども、この資料
一つ、出てきたのはたったこの紙一枚ですからね。これが出るのに金曜日に言って月曜の夕方までかかるわけです。はっきり言って、本気で、
先ほど私申し上げましたけれ
ども、この
委員会を通じて
本当に
国民の皆さんの
信頼をかち取るんだ、そういうおつもりで臨まれているのかな、私は疑問を感じてなりません。
ぜひ、この点、
日本航空さんとしても猛省をお願いしたいと思っておりますし、また、
一連の不祥事に対しましても、大臣、また
新町社長からそれぞれ御
意見をお伺いしたいと思う次第でございます。