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下条委員 非常にいい方向で動いておられるように見受けられます。
NPOが千三百
幾つかあって、そこが
申請をしてそれを許可できるというふうにやっていくということもよろしいでしょうし、また、
企業について、どれだけ
自己意識を持ってということについて前向きに検討していかれるという御発言が今出ました。私もそれはそれでいいというふうに思います。
ただ、私がいつも思うのは、
NPO法人の
人たちからどれぐらい
申請があるかを含めて、これからのまだ
課題だということが
一つと、それから、私がいつも
消防団とか
水防団と話していますと、この方
たちは、僕に言わせてもらうと、それぞれ北海道から九州までの
地元のやはり血縁、
地縁が深い名士の
若者たち、もしくはその御
子息たちであるという
方々がしっかり入り込んでいるんですね。その
仲間意識と
結束力があるから、ほぼ
ボランティア並みの待遇でもやってきたということだと私は思うんですよ。
逆に言えば、彼らはそういう
地元の
結束はかたいけれども、そこにいきなり
NPO法人がぽこっと来てやったときに何が起きるかなというと、私も
いろいろ酒を飲んだりして話をしていると、
よそ者だという答えが結構返ってくる。これはやはり、我々が各地区から選出されている
代弁者である代議士として、
地元の声として、はっきり言うのは、
NPOが来てもおら
たちにとっては
よそ者だいというのが多いんですね。
だから問題は、私は、その
NPO自身の千三百の
申請を待つ、また
企業もそういうのに即して、これはすばらしい
意見だと思います。しかし、現実は、本当に
NPOでぽこっと来た方と
地元の
人たちがきっちり意気投合していくかというと、私の耳に入っている限りでは、私の場合長野県ですから、あいつらはあいつらでわかるわけねえやいと、今まさに
地元の
警戒とか
防御とか
専門とかおっしゃいましたけれども、その
地域に住まないとやはりなかなか難しいなという
感じがしているんですね。
そこで、
協力団体を膨らませていく、これはもうすばらしい
意見だと思いますが、やはり
もとになる
水防と
消防団の数をどうやってふやしていくかということが必要だというふうに私は思います。
そこで、今私の申し上げたような
地縁とかその他のつながりが
限界に来ているとしたら、一体何に
理由があるのだろうというふうに私は振り返ってみましたら、例えば、現状では
出動手当というのがあります。これはたしか、私がいただいた資料でいきますと二千何百円です、一回で。
訓練も二千何百円。
今まさに
局長おっしゃったように、かなりの時間、
拘束されるんですね。例えば、私も実際に
地元で聞きました。そうしましたら、二時間から五時間は
拘束される、
訓練でも、実際の
出動でも。そうすると、二千何百円を五で割れば、
時給が五百円です。そういうことになりますね。私も、ちょっと頭は悪いけれども計算はできる。そうすると、五百円の
時給で、
サラリーマンの
皆さん、ローンは厳しいしいろいろなときに、五百円で頼むわといって、果たして出てきてもらえるかな。
それから、もうちょっと深く言います。この
水防団の金が、一人頭二千七百円か六百円、忘れましたが、払い込まれた。この先というのは、
分団ごとになっちゃっている。例えば○○県○○市何とか
分団にぼこっと入ってきた、
お金が。その
分団ではそれを、どちらかというと、
水防団員等々にきちっと、
山田君、
伊藤君、何とか君といって分けるわけではなくて、
水防団の飲み代に消えちゃっているというふうな扱いが多くて、
水防団の頭がそういうやり方をしていれば、若い人が入っていっても結局最終的には、まあ飲みに行くのならいいけれども、なかなかそれ以外の
部分について
実質実入りになるかというと、そうでもないという話を聞いております。
私は何が言いたいかというと、やはり物というのは、こういう不景気な時期はある程度
限界があるかな。例えば、給料がどんどん上がっていく、ボーナスがどんどん上がっていく、そしてリストラもない、お父さん、
お母さんも安心して年金をもらえるという
状態であれば、ある程度
ボランティアという
精神も僕は出てくると思います、
自分に置きかえた場合ですね。
ところが、
自分の
実入りも少し不安になってくる、また、この先行きどういう
状態になってくるかという中で、
残業時間を削ってそこに参加したり、また、
お母さんや
自分の娘や嫁さんのことを手伝わなきゃいけない時間を削ってそこに参加していく発想の中で、やはりこの
部分の、言いにくいですけれども、
手当の
部分にもう少し厚みを持たせてあげてもいいんじゃないかな。
もしくは、その
支払い方法に、
行政として、
分団ごとじゃなくて、やはり
個人が登録されているならその
個人の
山田さん、
伊藤さん、
鈴木さんというところに、きっちりと働いた
部分の
お金が振り込まれるようになるということであれば、私は、
水防団員の、その
人たちの気持ちになったときに、ああ、
ボランティア並みでやったけれども、
お金は入ってきたし、ちょっとやってやろうかなと。しかし、
幾ら働いても、酒の飲めないおれにとっては、
分団の酒代に消えちまうというのはちょっと違うんじゃないかなと。
そこに、まず僕は
一つ、金の量の
部分と
ハウ・ツー・ドゥー、振り込み方の
部分にちょっと問題があるのかなという
感じが
一つしています。
それから
二つ目は、私は、やはり
水防の団員をふやすのであれば
水防の
勧誘をきちっとしていくということが、先ほどキャンペーンだとおっしゃっていました、そこで、これからそういう
月間を設けておやりになるという
お話でございますが、私の事務所に働いている
人たちは、全部
ハローワークです。一人だけホームページで来ましたけれども、
全員ハローワークで来た。ということは、今の時代は本当に、国がおやりになっている、または公共的なこととして、各
市町村が
公共事業の
一つとしてもやっておられる
ハローワークのシステムというのは、僕は非常にインパクトがあると思うんですよ。
そのときには
皆さんもう行かれている。私は、
金融機関に十九年と十カ月いた後
ハローワークに行きましたよ、
自分で、試しに。政治の世界に入るためにやめましたが、その間に五年間かかりました、私は当選までに。だけれども、一度として
自分の
条件で来たことはなかったです。つまり、
条件をどんどん落とせばどんどん落とすほど
求人の依頼はありましたけれども、
自分が望む
条件のはなかなか来なかった。それだけ今
求人状況が厳しい。つまり、不景気で職を求めている
人たちが大変に多くなっている。その
ハローワークとか、御存じのとおりニートとかそういう
方々も多い中で、そういう
人たちに、こういうものがあるぞということできちっと今まで働きかけていたのかなという
感じがしています。
それともう
一つは、例えば
役場、各
市町村役場。村なんて
ハローワークはありませんから、村などの
ハローワークのかわりに
役場のところに、
水防団ということがあるんだぞと。これは登録していさえすれば、
訓練では一回で今のところは二千
幾らですけれども、もうちょっと僕は上げてもらいたいと思うんですが、例えば
皆さんが、
局長が、では息子さんの受験の最中に、その時間をはしょって
地元で
水防団に出るか、二千
幾らでといったら出るかどうかですよ。そこなんです。そこに僕は、何かもうちょっと味が欲しいなと思うんですね。
そこで、もう一度まとめますと、私は、
一つは
手当の
部分が、確かに
ボランティア、
ボランティアと言いながら、果たしてそれだけで人が集められないところに
理由があるんだとしたら、
サラリーマンが八割にふえてしまっている、そうしたら、その
部分に色づけをしてあげる必要があるんじゃないか、
ハウ・ツー・ドゥー、振り込みも含めてですね。
二番目は、やはり
ハローワークとか各
市町村の窓口で、こういうものがあるんだぞと。これは
訓練に出ればその
都度金が出るぞ、ぜひ参加して、
地元のために、あなた、
地元で生まれ育っているんだから、何とかそこであなたの力が欲しいんだよということをもうちょっとプロパガンダ、宣伝しても、僕は、
もともとの
水防団の数をふやすにはそれが必要じゃないかなという
感じがいたします。
この辺、御
意見いかがでございますか。