○首藤
委員 大野
長官、ぼけた話はいいかげんにしてくださいよ。なぜそういうことを言うかというと、今は、国家の軍隊も
民間の軍隊も、これはだんだんだんだんその垣根が近づいてきているわけですよ。世界では、有名なエグゼクティブ・アウトカムズという
会社がそれを始めたわけですが、今現在、事実上の軍隊組織を持っている
会社組織というのはたくさんあるわけですよ。そこへ就職してそこで
活動して、また、場合によっては、単なる警備だけではなくて破壊
活動をやっているんですよ。実際、かつてのイギリスの首相の息子さんか何かがそういうことに
関係したんじゃないか、クーデターに
関係したんじゃないかということで大問題になりました。
すなわち、軍隊経験やあるいは
民間の
軍事会社の問題というのは、
我が国の、専守防衛の
我が国の、平和憲法を持っている
我が国の、みずからを守る、自分の国を守るためにある
自衛隊の名声や、あるいは
日本の国のあり方に大変深刻な影響を結果的に与えるわけですよ。武装した人間が銃撃の中で死んで、いや、
日本は
サマワで平和的な
活動をしていますといっても、一方には、軍服を着て銃を持ち、目の前にはその人が撃った
イラク人がいるような
状況の中で、全く
関係ないというようなことは、私は、そういう
長官の言葉は許すことができない。
もう時間もだんだん迫っておりますから、最後にお願いしたいのは、この第一空挺団にやはり非常に大きな問題があります。みんなやる気のある人たち、たくさん入ってくるんですよ、能力が高くて。しかし、話を聞けば、何らかの形で精神的なトラウマを抱えて、結局みんなそこから外へ出ていってしまう。それが必ずしもいい結果を生んでいないんですよ。私も、そういう人とつき合って何度も裏切られた思いがあるんです。
ですから、そこにはやはり、今の
自衛隊における第一空挺団の、要するに訓練の仕方、それからミッションの
説明の仕方、あるいはそこを卒業した人の身の振り先、あるいはその人の
日本の防衛における位置づけ、こういうものをしっかりと把握して、なおかつ、それを
日本の防衛力に資する形で展開しなければいけない、そのように考えますけれ
ども、防衛
長官の御決意はどうでしょうか。