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井上(信)
分科員 思いやり予算に関しても、この
報道に関しては
事実無根であるといった御答弁でありますけれ
ども、先ほどの
横田基地の
あり方自体についてもそうですけれ
ども、そもそも全く
事実無根である
報道が横行していること自体、本当にどうなのかなという思いを非常に強く持っております。これは、全く火のないところに煙は立たないというふうにも申しますので、とにかくそういったことに関してもしっかり御配慮いただきたいと思います。やはり、特に
地元の人間は、新聞やテレビなどを見て、そしてその
状況を知る、不安に思い、あるいは期待をする方もいる、そういった
状況にありますから、ぜひ御配慮をいただきたいというふうに思います。
それから、最後に
横田基地の騒音
対策区域の縮小に関して御
質問をさせていただきたいと思います。
この騒音
対策区域の縮小、これが
検討をされていると聞いております。
横田基地は、五十九年に最後の区域見直しをして、それ以来変更がなかったわけでありますけれ
ども、調査の結果、昭和五十二年に大型ジェットの発着回数百二十回だったものが、
平成十五年、二十数年たちますと六十回に半減したということで、
周辺の騒音が減ったから、これを騒音
対策区域を縮小しようという動きが見られるということであります。
私、これも二月の
予算委員会でも
質問をさせていただきました。しかし、それから二カ月たちまして、この
横田基地をめぐる、特に騒音の激しい瑞穂町というところがあるのですけれ
ども、こういった
地域におきましても、非常にその
地域の
現状が変化してきております。
どういうことかと申しますと、実は、おととい、この瑞穂町の町長選挙がございました。
基地を絶対
反対ということを公約に掲げておられる現町長が再選をしたということであります。あるいは、
地元の住民の方々が
横田基地軍民共用化に
反対する住民の会というものを結成したということで、これも既に四百人以上の町民が参加しているということであります。
とにかく現場といたしましては、日々の騒音に悩まされる中で、さまざまな
横田基地の
あり方という
報道がされている。そしてまた区域縮小、これは、その区域の拡大ということを従来から
要望していた中での区域縮小の話も出てきているということで、非常に反発を強めてきてしまっているのですね。
米軍基地といえ
ども、全国たくさんありますけれ
ども、
横田基地というものは歴史的にも余り
反対運動が強い
地域ではないというふうに私は理解しております。そういう
意味では、
地域との共生というものを見事に達成してきた。しかし、そんな中で今、
周辺の住民感情が悪化してきているということに大変憂慮をしているところであります。ですから、そういった中でこの騒音
対策区域の縮小ということを実施していくことが本当に適切なのかどうか。
そして、私、先般も申し上げたのですけれ
ども、これは通常の
民間空港と違いまして、軍用機が飛ぶわけでありますから、外交上あるいは安全保障上のいろいろな課題によって、発着回数なんというのは、これはもう一定したものじゃないと思うのですね。別に
民間のダイヤが決まっている空港とは違いますから。そうした中で、今、半減したからといって、いつまた何どき、これがふえるかもしれない、騒音に悩まされるかもしれない。あるいはまた、今ちょうどこの
米軍再編の中で
横田基地の
あり方を見据えているわけでありますから、その結果によっては当然騒音がふえるかもしれないという中で、本当にその区域縮小をするということがタイミング的にもふさわしいのかどうかということを
考えております。
先般の御答弁によりますと、一度縮小しても、また騒音がふえたら広げますよという話をしておりますけれ
ども、これは、いわゆる朝令暮改と申しますか、余りそういったことが頻繁に行われるようでは、これは
影響が大だというふうに思っております。
コスト削減という
意味もあって、やはり適正な騒音
対策区域を設定していくということは、これはこれで私は合理性があると思いますけれ
ども、一たん縮小して、そして拡大をすれば、その期間中に新たな拡大した部分の騒音
対策区域に転居された方々に対しては、また新たに移転補償対象になっていく、あるいは防音工事の対象になっていくというスキームになっていると思います。そうしたことで、これは結果的には
コストがアップする可能性もあります。
そういった
意味で、本当に私は、今回の縮小、区域の見直しというものはいかがなものかというふうに思っておりますけれ
ども、御見解をお願いいたしたいと思います。