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田端分科員 当初、
大臣にこの
委員会に出ていただくという
お話でしたが、こういう突発
事故が起こったから、それはもうぜひ現場に行っていただいて
対応を適正にやっていただきたい、こう思います。大変御苦労をおかけすることになりますが、大変これはショッキングな事件でございますから、原因究明も含め、また、
けがをされた方等々に対する救済をぜひ最優先してお願いしたいと思います。
さて、質問に入りますが、
北側大臣は、公明党の政調会長の時代から、交通のバリアフリー化については、大変積極的にいろいろな
提案もされ、いろいろな主張もされてきました。そういう
意味では、この五年間、バリアフリー法を制定して大変全国的に進んだというふうに思っておりますし、特に、私は大阪ですが、非常に大阪も頑張って、約五割前後の各交通関係の駅のところはその事実が積み重ねられている、こういうような
意味で、喜んでいる次第であります。
実は私、東京に、こちらのときには高田馬場に宿舎を持っております。高田馬場の駅というのは、
JRと西武新宿線、それから地下鉄の
東西線、
三つがあって、
乗降客が全国第八位とかという、すごい乗りおりの激しい、しかも早稲田大学等のある学生の町でもあって、こういう駅でありながらバリアフリーそのものは全くおくれているというのは、これは私、ぜひ
国土交通省もそういう
意味では細かいチェックをしていただいて、全体はレベルアップして進んできたかわからないけれども、そういうおくれているところも全国的には多数あるのではないか、こんな思いがいたします。
そういう
意味で、ちょっと二、三、大阪について申し上げますが、例えば、環状線の大きな駅で、京橋という駅があります。ここは、京阪も、それから
JR環状線、それから
東西線、きょう
事故の起こったこれの延長する
東西線との接点にもなっていますけれども、ここも進んでいない。それから、近鉄と交差している鶴橋駅というのが、四年前、私たち
署名運動をやりまして、西日本にも懇願いたしまして、ようやくこの間、去年の暮れにエレベーターがつきました。そういう
意味では、大変こういう旧の
駅舎がおくれているという感じがいたします。
実は、大正駅というのがありますけれども、ここは、大阪ドームがありまして、乗りおりが非常に多い。それから、下から
ホームまでが五十六段ありまして、五十六段というのは、これはもう大変な、三階か四階になるわけであります、一階平均大体十五、六段ですから。ここに、全く何もなかったのを、私、大分前にいろいろお願いしまして、
平成九年ですか、大阪ドームの完成と、そこに地下鉄が延伸してきて鶴見緑地線が開通した、そこに合わせていただいて、上りだけですけれどもエスカレーターをつけていただきました。
しかし、地元のお年寄りの
皆さんは、下りが大変なんだ、下りが何もないというのは、五十六段、本当にしんどいということを言っているわけでありまして、こういうところも私はおくれていると思います。ぜひここは、エレベーターなりなんなりを御検討いただいて、よろしくお願いしたいと思います。
それから、ちょっと固めて申し上げますが、大阪の市内にモノレールがありますけれども、住之江公園駅というのがあります。ここは地下鉄とモノレールとが接点になっている乗りかえの駅でありますが、ここにもエレベーターがない。それから、このモノレールの片っ方の、もう
一つの終点になっているのが、南港のコスモスクエア駅という駅があります。このコスモスクエア駅が今度こちらの地下鉄とまたつながっているんですが、この駅も何もない。こういう
意味では、車いすの方とかそういう方はもう大変苦労されているわけでありまして、せっかく交通システムといいますか、うまくつないでいただいているんですが、乗りかえ口のところが全然バリアフリーが進んでいないという
意味では、これはぜひチェックしていただいて、大阪市とも協議していただいて、早期にこのバリアフリー化を進めていただきたい、こう思います。
それから、このコスモスクエア駅というのは、ここには、ATCとかWTCとか、あるいはハイアット・リージェンシーというすごい大きなホテルとか、あるいは、ここでは国際見本市が開かれるとかいろいろな行事が行われ、外国人もたくさん来られるし、そしてまた、若い
人たちも年末にはこのATCでカウントダウンするとか、そういう
意味では人の出入りの大変大きいところでありますが、町のバリアフリーがまたできていない、こういうふうに思います。
それで、私
一つ提案したいのは、
国交省が主導してやっていただいている中に、自律移動
支援システムという、ユビキタス社会に向かって、携帯端末を使って、右に行ったらどこへ行きますとか、あるいは外国語で、英語で答えていただいたりハングル語で答えていただいたり、観光案内も兼ねてやっていただける、こういうシステムが、今、例えば神戸の町でも行われているし、浅草でこの間からテストをされていたようであります。こういうことをやられていますが、私は、この南港という町でぜひそれをモデル実験としてやっていただきたいなと。私も、昨年ずっと、坂村健東大教授と一緒になって、いろいろな
意味でユビキタス社会に向けての動きをさせていただきましたが、そういう
意味では、大阪の町の中では、ぜひこの南港でモデル実験をしていただきたい。そして、より実用化に向けたことを行っていただきたいということもあわせてお願いしたいと思います。
それからもう
一つは、阪和線の高架の問題でありますが、ようやく昨年十一月に上り線が高架になりまして、片っ方が高架になっただけで、
東西を遮断されていたのが非常に交通渋滞が減りまして、非常に地元の
皆さんに喜んでいただいて、来年三月には下り線も高架になりますから、これで完全に阪和線の高架ということで、非常に結構かと思います。
そういう
意味ではよかったんですが、当初、この阪和線は、阪神高速と一緒になって二階建てでずっと行くということで、杉本町の駅も高架になることになっていたのが、神戸の地震で見直されて、高速
道路が神戸で崩壊したために切り離しになりまして、
JRだけの高架、こういうことになりました。そのために、高架の終点といいますか、それが杉本町駅の手前で地面におりてくるために、杉本町の駅が旧
駅舎のままで使われることになって、ここが、跨線橋で渡って行き来するという、これはもう本当に旧式の駅でありまして、そういう
意味では、ちょうどこの駅前に大阪市立大学がありますから大変
乗降客も多い、そういう駅でありながら、非常におくれた
駅舎になってしまった。
こういうことで、地元の人も大変困っておりますので、ぜひこれは御検討いただいて、駅改築という大げさなことにならないで、今の駅を生かしながら何らかの形でこれを、例えばエレベーターの設置とか何か知恵があるのではないかと思うんですけれども、こんなこともあわせてお願いしたいと思います。
今、具体的な点を四つ五つお願い申し上げましたが、よろしく御答弁のほどお願いしたいと思います。